掲載開始日 2022年03月02日
「グリコ・森永」「赤報隊」「少年A」を担当者した元捜査一課長が極秘捜査の内幕を初告白!
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、 代表取締役社長:夏野剛)は 2022年3月2日(水)に、「少年A」を検挙した元兵庫県警捜査一課長・山下征士氏によるノンフィクション『二本の棘』を発売します。
「少年A」を逮捕に至った極秘捜査90日間の詳細が初公開
著者が担当するも未解決に終わった「グリコ・森永」事件、「赤報隊」事件、捜査一課長としてわずかな手がかりから逮捕に至った「少年A」の事件など、捜査の過程や犯人の目星、逮捕の舞台裏に迫ったノンフィクションです。捜査当時、どんな資料を警察や専門家が用いたのか。実際の捜査資料を元に、昭和・平成に起きた重大17事件の内幕を明かします。
「少年A」を逮捕に至った極秘捜査90日間の詳細が初公開
著者が担当するも未解決に終わった「グリコ・森永」事件、「赤報隊」事件、捜査一課長としてわずかな手がかりから逮捕に至った「少年A」の事件など、捜査の過程や犯人の目星、逮捕の舞台裏に迫ったノンフィクションです。捜査当時、どんな資料を警察や専門家が用いたのか。実際の捜査資料を元に、昭和・平成に起きた重大17事件の内幕を明かします。
「少年A」がマーク対象となったのは、直径3ミリの「血痕」
(本文より一部抜粋)「少年Aに対する容疑性が格段に強まった要素は、先の5月13日に起きた同級生脅迫事件のほかに2つあった。それが、事件直後の職務質問と、Aが過去に書いた「作文」の入手である。(中略)事件発生当初はこの職質もさほど注目されなかったが、すぐにAの存在が捜査線上に浮かぶと、この職質の内容が俄にわかに重要性を帯びてくることになった。」
「神戸児童連続殺傷事件」から2022年5月で25年を迎えます。少年が起こした凄惨な事件を風化してはならないという思いから、当時の捜査を指揮した元兵庫県警捜査一課長が、極秘捜査の経緯を本書で初めて公開します。
目次(一部抜粋)
◆1章 神戸連続児童殺傷事件
チャート図に掲載された「14歳少年A」の実名/神戸新聞社に送られた声明文/6人の幹部たちに限定した「捜査会議」/少年Aを「シロにする」捜査/職質で確認された直径3ミリの「血痕」/ダンテ『神曲』に影響された作文/極秘に進められた早朝の任意同行
◆2章 グリコ・森永事件
秘密主義で進められた捜査/「焼き切り」で割られていたガラス/大阪府警と兵庫県警の主導権争い/「キツネ目の男」と7つの音声
◆3章 ノンキャリ刑事の青春 昭和事件簿1
「国鉄集団スリ事件」/北朝鮮工作員が上陸した「切浜事件」
◆4章 亡き者たちのために 昭和事件簿2
駅へと続いていく「ルミノール反応」/新・指紋照合システムによる事件解決「第1号案件」/特捜部長が語った「取り調べに必要なもの」/「編物教室女性殺人事件」
◆5章 朝日新聞阪神支局襲撃事件 「赤報隊」を追って
新聞社「デスク十戒」が示すもの/2種類の「赤報隊」犯行声明/休日の夜に響き渡った銃声/目撃された不審な「白のマーク2」/始動した朝日新聞の「特命チーム」/「疑惑の中心地」からの肉声
著者略歴
山下征士(やました・せいし)
1938年鹿児島県生まれ。鹿児島県立甲南高等学校卒業後、1958年兵庫県警巡査を拝命。捜査三課、捜査一課で刑事畑を歩む。1980年代の未解決事件「グリコ・森永事件」「朝日新聞阪神支局襲撃事件」の捜査を担当。1997年の「神戸連続児童殺傷事件」では捜査一課長として現場を指揮し、解決に導いた。1998年、伊丹署長を最後に退職。最終職階は警視正。
書誌情報
書名:『二本の棘』
著者:山下征士
発売日:2022年3月2日(水)※電子書籍同日配信予定
定価:1,870円(本体1,700円+税)
ISBN:9784041119456
発行:KADOKAWA
判型:四六判
頁数:280ページ
書誌ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322106000639/
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