掲載開始日 2021年11月10日
「身体」と「メディア」の意外な関係と、「キャラクター」とは何かに迫る2冊が発売!
『身体の大衆文化』(11月12日)、『〈キャラクター〉の大衆文化』(11月29日)が連続刊行
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:夏野剛)は、国際日本文化研究センターの大衆文化研究プロジェクトの成果として、2021年11月12日(金)に『身体の大衆文化 描く・着る・歌う』、2021年11月29日(月)に『〈キャラクター〉の大衆文化 伝承・芸能・世界』を発売いたします。
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:夏野剛)は、国際日本文化研究センターの大衆文化研究プロジェクトの成果として、2021年11月12日(金)に『身体の大衆文化 描く・着る・歌う』、2021年11月29日(月)に『〈キャラクター〉の大衆文化 伝承・芸能・世界』を発売いたします。
11月12日発売の『身体の大衆文化』は、春画や車椅子、盆踊りなどから、身体にまつわる大衆文化を「メディア」の視点から捉えます。特にコロナ禍で、テレワークやビデ通話などが急激に普及し、身体との向き合い方に変化が起こっているまさに今、読みたい1冊となっています。
そして、日本の大衆文化のコアといえる「キャラクター」に、古今の様々な事例から論じるのが、11月29日発売の『〈キャラクター〉の大衆文化』です。日本人の美人観は古代から変化したのか、戦隊ヒーローに受け継がれる古典芸能の所作とは、映画「シン・ゴジラ」を神話の世界観で読み解くとどうなるか、キャラクターそのものは異なる文化圏に向けて翻訳可能なのか……など、大衆文化や創作文化を考えるための重要なテーマに迫ります。
■収録内容(カッコ内は執筆者)
『身体の大衆文化』
序 身体とメディアをめぐる大衆文化論(安井眞奈美/エルナンデス・アルバロ)
【第1部 身体を表現する】
第一章 近代の絵入り本──〈本の絵〉と〈版の表現〉の視点から(木股知史)
第二章 春画をめぐる身体性――楽しむ、隠す、憩う(山本ゆかり)
第三章 「こわいもの見たさ」の近世文化史(木場貴俊)
第四章 妖怪はどこで感じられてきたか――水木「妖怪」の原風景(伊藤龍平)
【第2部 身体を読み替える】
第五章 服と生きる、ファッションと暮らす(横田尚美)
第六章 コスプレの活動とイメージを再現する快楽(エルナンデス・アルバロ)
【第3部 身体に回帰する】
第七章 願いを絵に託す──近現代の小絵馬(安井眞奈美)
第八章 車椅子の誕生(木下知威)
第九章 音盤と身体──近代日本の音楽と歌舞音曲(輪島裕介)
第十章 クイアな身体の可能性──オタク・メディア・漫画表現(エドモン・エルネスト・ディ・アルバン)
『〈キャラクター〉の大衆文化』
序 〈キャラクター〉と〈世界〉の大衆文化史(荒木 浩)
【第1部 〈キャラクター〉とはなにか】
第一章 《キャラクター》と《人格》について(金水 敏)
第二章 ヤマト・ハムレット七変化(芦津かおり)
コラム1 キャラクターと翻訳の可能性(マイケル・エメリック)
【第2部 美人というキャラクター】
第三章 美貌の歴史と美術の歴史(井上章一)
第四章 「世界三大美女」言説と戦後日本の美人観――小町とヘレネの交代から考える(永井久美子)
第五章 「キャラクター」としての麗子――画家・岸田劉生の《麗子像》連作から(前川志織)
【第3部 伝承世界とキャラクター】
第六章 「シン・ゴジラ」の世界観――キャラクター化された「荒ぶる神」と神話の世界(佐々木高弘)
第七章 空から獣が落ちてきた――雷獣攷(木場貴俊)
第八章 タヌキと戦争―日本のアニメ文化における伝承世界の展開(佐野明子)
コラム2 是害坊の近世受容――転生する天狗説話(久留島元)
【第4部 絵と芸能とキャラクター】
第九章 小林清親『百撰百笑』における清国人像(青木 然)
第十章 時代劇ヒーローキャラクターの芸能史(山口記弘)
第十一章 歌舞伎とジャニーズ――形を変えて生き続ける文化伝統(深谷 大)
【第5部 モダンカルチャー・プロジェクション】
第十二章 「ヤマト」から「ガンダム」へのメディア史――「記憶すべきもの」と「記憶する人々」(近藤和都)
第十三章 グループアイドルの世界観共有と補完――BiS・BiSHを対象として(江口久美)
第十四章 ビデオゲームのキャラクターと世界――「スパロボ」と「サガ」シリーズから考える(松井広志)
■大衆文化研究プロジェクトとは
国際日本文化研究センター(日文研)が2016年度から2021年度にかけて人間文化研究機構・機関拠点型基幹研究プロジェクトとして取り組んでいるプロジェクト(正式名称「大衆文化の通時的・国際的研究による新しい日本像の創出」)です。日本文化全体を構造的・総合的に捉え直すため、大衆文化の通時的・国際的考察に取り組み、新しい日本像と文化観の創出に貢献することを目的としています。
(公式サイト:https://taishu-bunka2.rspace.nichibun.ac.jp/)
■書誌情報
書名:『身体の大衆文化 描く・着る・歌う』
編者:安井眞奈美、エルナンデス・アルバロ
定価:本体2500円+税
発売日:2021年11月12日(電子書籍も同日発売予定)
ISBN:9784044005665
発行:株式会社KADOKAWA
書名:『〈キャラクター〉の大衆文化 伝承・芸能・世界』
編者:荒木浩、前川志織、木場貴俊
定価:本体2500円+税
発売日:2021年11月29日(電子書籍も同日発売予定)
ISBN:9784044005672
発行:株式会社KADOKAWA
■既刊
第1巻『日本大衆文化史』(2020年9月刊) 編著:日文研大衆文化研究プロジェクト
第2巻『禍いの大衆文化 天災・疫病・怪異』(2021年7月刊) 編者:小松和彦
■続刊予定(書名、刊行時期は予定)
第5巻『戦時下の大衆文化』(2022年1月刊) 編者:劉建輝、石川肇
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