掲載開始日 2020年08月28日
ラスト16ページ、あなたはミステリ史上に残る「奇跡」を目にする! 逸木裕の最新小説『空想クラブ』8月28日発売!
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、逸木裕著『空想クラブ』を2020年8月28日(金)に発売しました。
早くも話題になりつつある、青春ミステリの快作。横溝賞作家渾身の長編を、ぜひ手に取ってお確かめください!
『空想クラブ』について
夜の川で死んだ彼女の魂を救うため、ぼくはある決断をした
ラスト16ページの「奇跡」をあなたはこれから体験する
「絶対に、また、どこかで会おうね」
吉見駿は空想好きな中学生。祖父から受け継いだ「能力」によって、見たい風景を「見る」ことができる。
かつて共に「空想クラブ」を作った親友・真夜の葬儀の帰り道、駿は河川敷で幽霊となった彼女に再会する。川で死んだ真夜は、死の瞬間の謎のために河川敷の、半径二十メートルの範囲に捕らわれてしまったという。塾からの帰宅途中、河川敷を自転車で走っていた真夜は川の方から「助けて!」という叫び声を耳にした。子供が溺れていることに気付いた彼女が川に入ったそのとき、木の枝を踏んだような音と共に意識を失ったという。
「能力」のためか、自分だけが真夜の姿を見ることができると知った駿は、「空想クラブ」の仲間と彼女の死の真相を探っていくが――。
<登場人物紹介>
吉見 駿 ……祖父から受け継いだ「空想する能力」を持つ中学生。
久坂 真夜……駿の能力に興味を持ち、「空想クラブ」を作る。夜の川で死ぬが、「空想次元」に精神を残している。
尾瀬 隼人……駿の親友。サッカー部キャプテン。コミュニケーション能力の高さを生かして謎解きを手伝う。
伊丹圭一郎……駿の友人。美術部部長。才能あふれる絵の描き手。
早乙女涼子……真夜のかつての親友。お嬢様だったが、近ごろは悪い噂のあるグループと付き合いがあるようで……。
<書誌情報>
発売:2020年08月28日(金)※電子書籍同日配信
定価:本体1,600円+税
装丁:大原由衣
装画:爽々
体裁:四六判並製
頁数:376頁
ISBN:9784041095591
発行:株式会社KADOKAWA
初出:「カドブンノベル」2020年8月号、9月号
情報サイト:
https://www.kadokawa.co.jp/product/322002000892/
著者について 逸木 裕(いつき ゆう)
1980年東京都生まれ。学習院大学法学部法学科卒。フリーランスのウェブエンジニア業の傍ら、小説を執筆。2016年『虹を待つ彼女』で第36回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。他の著書に『少女は夜を綴らない』『星空の16進数』『電気じかけのクジラは歌う』『銀色の国』がある。
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