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掲載開始日 2020年06月02日

お蔵出し含む高倉健の言葉を書籍化『幸せになるんだぞ』発売

「俺が死んだら、みんなで聴いてくれ」――高倉健本人から託されたカセットテープ

株式会社KADOKAWA(代表取締役社長:松原眞樹、本社:東京都千代田区)は、2020年6月2日(火)に高倉健の遺した言葉を紹介する単行本『幸せになるんだぞ 高倉健 あの時、あの言葉』を発売します。




著者・谷充代氏は約30年にわたり高倉健が亡くなるまで取材を続け信頼を得てきた編集者。彼女のもとには、106本におよぶ当時の取材テープが残されていました。なかには高倉健本人から「俺が死んだら、みんなで聴いてくれ」と託されたカセットテープもありました。

そこには、高倉健自身、そして極めて親しい人たちの声が収められています。江利チエミ、小林稔侍、佐藤浩市、降旗康夫監督、ドライバー、キャメラマン、活動屋たち…… ともに仕事をし、一緒に過ごした仲間へ健さんはいつもエールを送っていました。 健さんの遺した大切な26の言葉を、当時のエピソードとともに紹介します。

【著者略歴】
谷充代(たに みちよ)
ルポライター。1953年東京都生まれ。フリー編集者として白洲正子、三浦綾子などのルポルタージュを手がける傍ら、1980年代半ばから2000年代まで高倉健をめぐって様々な取材を重ねてきた。ラジオ番組をもとにした『旅の途中で』(高倉健、新潮社)のプロデュースを担当。著書に『「高倉健」という生き方』(新潮新書)、『高倉健の身終い』(角川新書)がある。

【書誌情報】
書名:幸せになるんだぞ 高倉健 あの時、あの言葉
著者:谷充代
発売日:2020年6月2日(火)※電子書籍同日配信予定
定価:本体1300円+税  ISBN:9784041088753 発行:KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/321907000687/

【目次】
序 高倉健“最後”の肉声テープ
年表
生きる
咲きっぱなしだと造花になってしまうよ。
畜生。金があったらなって、何度思ったかしれない。
仲間を信じることができない人とは、一緒に仕事をすべきではない。
不器用ですから。
これからの人生の持ち時間に何を優先して生きていくのだろうか。
目を瞑って一番好きな人、恩のある人を思い出してください。
幸せかどうかは、結局、本人が決めるしかない。
人間ってホントに平等に作られているんですよ。
あの、よたもんの俳優だよ~。
仲間
一日一歩でも前に進まなければいけない。
エア・チケットが僕自身へのボーナスです。
仕事は、見世物じゃねぇんだよ。
北海道の人は別れに慣れていない。
監督は家ではタダの酔っぱらい(笑)。
映画
「出逢い」……人生、それだけだと思います。
ルルーシュ監督の『男と女』のような映画に出たい。
言葉はいくら数多く喋っても伝わらないものは伝わらない。
一瞬一瞬が血と肉で、仕事をするってことはそれを切り売りしていることなんだよ。
“気”は確実にフィルムに焼き付く。
人間が人間のことを想う、これ以上に美しいものはない。
おい! 佐藤、飲み過ぎだぞ!
往く
自分がここで死ぬんだというところを早く見つけたい。
おっ、しゃっくりが出てきた。
ここで暮らして、あと二、三本は映画を撮りたいなあ。
僕の中に法律があるとしたら、それはおふくろだね。
幸せになるんだぞ。
結び 春は来る、光溢れる春は必ずやってくるよ