掲載開始日 2020年05月15日
書店員にこよなく愛される作家、村山早紀の最新小説『魔女たちは眠りを守る』発売中
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、 代表取締役社長:松原眞樹)は、『桜風堂ものがたり』(PHP研究所)『百貨の魔法』(ポプラ社)で2年連続で本屋大賞にノミネートされ、書店員から愛される作家の一人である、村山早紀の最新小説『魔女たちは眠りを守る』を2019年4月16日(木)に発売いたしました。
児童文学出身で、優しいファンタジーを多く紡いできた著者ですが、近年は一般向けの小説も多く上梓しています。本作品について、「あとがき」でこのように述べています。
『魔女たちの物語は、物語の形を借りた、わたし自身の想いであり、言葉でもあったのだろう、といまになって、気づいています。
何の力も持たず、歴史を変えられもしない、一本の糸に過ぎないわたしが、誰かのささやかな愛すべき日常に寄り添い祝福し、不幸にして斃れたひとびとにさしのべたかった「腕」が、この物語だったのだろうと。
そう、わたしには魔法の力はなく、この物語もいつかは忘れ去られてゆくでしょう。
けれど、この物語にふれたどなたかが、ふと、これまで地上に生きてきた一本一本の糸に思いを馳せてくださるなら、わたしの言葉はそのとき、魔法になるのだと思います。』
コロナ禍の中、刊行となった本書。長い時を生きる魔女たちは、ひとの子の戦争も、多くの人の生死も、ずっと見守ってきました。
この物語を読んだ全国の書店員さんからも、多くの感想が寄せられています。
「物語から染み出した魔法に包まれ、日々に追われてしょぼくれた心に暖かな光が灯るような、お話でした。少しだけ優しくなれるような、生きる勇気をもらったような気がします」
「心温まる、優しさが溢れでるファンタジー。どのお話も相手の幸せを願うひたむきな気持ちでいっぱいの素敵な物語でした。書店の仕事で擦りきれた私の心も癒され、もう少しだけ頑張ってみようという気持ちになれました」
「児童文学を夢中で読みふけり、読書好きだったのに、今では手に取る機会も減ってしまった――そんな人に薦めたい一冊でした。矛盾しているようですが、まさに大人のための児童文学と表したい」
魔女たちの視線は、あたたかく、やさしく、大切なことに気づかせてくれます。巣ごもり中に読む物語としてぴったりな一冊です。
【あらすじ】
その街は古い港町。
桜の花びらが舞う季節に、若い魔女の娘が帰ってきた。
赤毛の長い髪をなびかせ、かたわらに金色の瞳をした使い魔の黒猫を連れて。
名前は、七竈・マリー・七瀬。
目指すは、ひとの子たちが「魔女の家」と呼ぶ、銀髪の美しい魔女二コラのカフェバー。
懸命に生きて、死んでゆくひとの子と、長い時を生きる魔女たちの出会いと別れの物語。
書誌情報
『魔女たちは眠りを守る』
著者:村山早紀
定価(本体1,600円+税)
仕様:四六判、312ページ
発売日:2020年4月16日(木)
発行:株式会社KADOKAWA
KADOKAWAオフィシャルサイト 書誌情報ページ
https://www.kadokawa.co.jp/product/321912000467/
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