掲載開始日 2019年11月22日
『神様のカルテ』では書けないことを、書きました。――夏川草介最新刊『勿忘草の咲く町で ~安曇野診療記~』11月28日発売!
地方における高齢者医療の現実――感動の医療小説!!
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、 代表取締役社長:松原眞樹)は、 2019年11月28日(木)に、人気シリーズ『神様のカルテ』の著者・夏川草介氏の最新小説『勿忘草の咲く町で ~安曇野診療記~』を発売いたします。
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、 代表取締役社長:松原眞樹)は、 2019年11月28日(木)に、人気シリーズ『神様のカルテ』の著者・夏川草介氏の最新小説『勿忘草の咲く町で ~安曇野診療記~』を発売いたします。
命の尊厳とは何か――人が生きるとはどういうことなのか。
物語の舞台は、長野県松本市郊外にある小病院。
若き研修医・桂正太郎と、3年目の看護師・月岡美琴を通して描かれる、地域における「高齢者医療」の現実(いま)――。
患者やその家族、個性的な指導医から「生きることと死ぬこと」を問いかけられ、自分なりの哲学を模索する姿に心動かされずにはいられない連作短編小説です。
夏川草介氏による、季節の花々とともに描かれる人間ドラマを 是非お楽しみください。
あらすじ
たとえ命を延ばせなくても、人間にはまだ、できることがある。
看護師の月岡美琴は松本市郊外にある梓川病院に勤めて3年目になる。この小規模病院は、高齢の患者が多い。 特に内科病棟は、半ば高齢者の介護施設のような状態だった。その内科へ、外科での研修期間を終えた研修医・桂正太郎がやってきた。くたびれた風貌、実家が花屋で花に詳しい──どこかつかみどころがないその研修医は、しかし患者に対して真摯に向き合い、まだ不慣れながらも懸命に診療をこなしていた。ある日、美琴は桂と共に、膵癌を患っていた長坂さんを看取る。妻子を遺して亡くなった長坂さんを思い「神様というのは、ひどいものです」と静かに気持ちを吐露する桂。一方で、誤嚥性肺炎で入院している88歳の新村さんの生きる姿に希望も見出す。患者の数だけある生と死の在り方に悩みながらも、まっすぐに歩みを進める2人。きれいごとでは済まされない、高齢者医療の現実を描き出した、感動の医療小説!
書誌情報
勿忘草の咲く町で ~安曇野診療記~
著者 夏川 草介
発売:2019年11月28日(木)※電子書籍同日配信予定
定価:本体1,600円+税
体裁:四六判並製 単行本
頁数:280頁
装画:カスヤナガト
装丁:片岡忠彦
ISBN:9784041084229
発行:株式会社KADOKAWA
初出:「小説 野性時代」2016年5月号、17年5月号、18年5月号、19年5月号
詳細ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/321903000372/
著者プロフィール
夏川草介(なつかわ・そうすけ)
1978年、大阪府生まれ。信州大学医学部卒。長野県にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は10年に本屋大賞第2位となり、同シリーズは累計327万部のベストセラーとなる。他の著書に『神様のカルテ2』『神様のカルテ3』『神様のカルテ0』『本を守ろうとする猫の話』『新章 神様のカルテ』がある。
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