トピックス

掲載開始日 2018年07月26日

反響多数につき、元オウム真理教・中川智正元死刑囚との対話を収めた『サリン事件死刑囚 中川智正との対話』を発売前重版。

株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、2018年7月26日(木)発売のアンソニー・トゥー著『サリン事件死刑囚 中川智正との対話』を、反響多数につき発売前に重版いたしました。


著者は地下鉄サリン事件の捜査に協力し、解決のきっかけを作った世界的毒物学者で、オウム真理教でサリン製造の中心となった中川智正元死刑囚と面会を重ねてきました。本書は中川元死刑囚の死刑執行後に刊行される予定として書かれていたもので、このたび緊急刊行するものです。

「私は6年間にわたって、彼と文通や面会をしてきた。彼を死刑囚としてでなく一人間として付き合ってきた。彼の今迄の犯罪を私は知っている。これらの罪は許されるものではない。しかし人間には誰にも明暗、または光と影がある。私は彼の「明」や「光」の片側だけと付き合っていたのかもしれない。彼の死刑執行という事実で中川という個体がこの世から消されてしまったことに対し、私は一抹の哀悼を感ずる。」(本文より)

【目次】
第1章 サリン事件解決に協力する
第2章 オウムのテロへの道のり
第3章 中川死刑囚との面会
第4章 中川死刑囚の獄中での生活
第5章 オウムの生物兵器の責任者、遠藤誠一
第6章 オウムの化学兵器の中心人物、土谷正実
第7章 麻原の主治医、中川智正
第8章 3人の逃走犯
第9章 中川死刑囚が語るオウム信者の人物像
第10章 上九一色村とサリン被害者の現在
第11章 オウム事件から学ぶ、将来への備え
第12章 中川氏最後のアクティビティ

【著者紹介】
アンソニー・トゥー、台湾名:杜祖健。1930年、台湾生まれ。コロラド州立大学名誉教授、元千葉科学大学教授。台湾大学を卒業後、ノートルダム大学、スタンフォード大学、エール大学で化学と生化学を学ぶ。毒性学および生物兵器・化学兵器の専門家として知られ、松本サリン事件・東京地下鉄サリン事件では日本の警察に協力し、事件解明のきっかけを作った。2009年、旭日中綬章受章。

【書誌情報】
『サリン事件死刑囚 中川智正との対話』
著者:アンソニー・トゥー
発売日:2018年7月26日(木)
定価(本体1,400円+税)
体裁:四六判単行本
ISBN:978-4-04-102970-1
発行:株式会社KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/321412000181/