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掲載開始日 2025年02月04日

最高峰のプロだけが知る体系的な理論と技術を完全公開する、『マンガの原理』が2025年2月4日(火)発売!!

『乙嫁語り』の森薫、『北北西に曇と往け』の入江亜季、そして『ハルタ』『青騎士』創刊編集長の大場渉が、口伝で受け継がれがちだった漫画技術の数々を、自身の作例を交えて徹底解説します。



株式会社KADOKAWA(取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛、本社:東京都千代田区、以下KADOKAWA)は、2025年2月4日(火)に書籍『マンガの原理』(著者:大場渉・森薫・入江亜季)を発売します。 





最高峰のプロだけが知る、マンガの体系的な理論と技術を完全公開!!

本書では、漫画制作の基礎から応用までを、最高峰の技量を持つ3人の著者が実際の作例を交えて解説します。しっかり努力をしているのに、環境に恵まれないばかりにプロになれない……そんな悲劇は、今後は絶対に起こさせません。

「コマ割り」「視線誘導」「フキダシの線と位置」「キャラクターの立て方」「ストーリーのフリとウケ」「タイトルの付け方」など、漫画制作に欠かせない重要な技術をこの一冊に凝縮しました。ぜひ本書を手元に置き、漫画制作に役立ててください。


森薫による、「コマ割り」の考え方の解説。時間を空間に置き換える「コマ割り」の基本原理を解き明かしていく。これを読めばヘンテコなコマ割りはしなくなる!





入江亜季による、コマ割りの縦横の考え方の解説。コマの並べ方によって時間の流れ方が変わる、その理由を解き明かし、魅力的な描き方を提案する。





入江亜季の自作『北北西に曇と往け』をもとに図示される、作品内の読者の視線の流れ方。一流はここまで考えている!





映像作品では原則として主人公は左から登場し右へ進む。しかし漫画においてはその逆で、主人公が右から登場し左へ進むと、とても読みやすい作品になる。なぜそうなるのか? 理由を解き明かしていく。





描き文字は原則として、通常のセリフとは異なり、左上から右下に向かって描かれる。その理由を解き明かしていく。これを読めば、もうおかしな描き文字は使わなくなる!


目次

【序章】マンガに技術が必要な理由



【第1章】コマ割りと視線誘導の原理

●コマ割りの基本

●コマ割りと時間

●コマ割りとフリウケ

●段の効果とタテ積み・ヨコ積み

●タテ積み・ヨコ積みと跳ね上げ

●「めくり」とは何か

●見せ場のコマはどこに置く?

●アクションのコマ割り

●コマの大きさより大小差

●変形ゴマはどう使う?

●見せ場では絵とセリフを別に

●視線誘導と演出

●「視線誘導」の実際

●ヨコ1コマは原則禁止

●1ページ1コマは原則禁止

●断ち切りは要注意

●チャンチャン禁止

●暗い夜と薄まる記憶

●構想・コンテ・ネーム



【第2章】絵の原理

●文字が優先、効果は最後

●背景・効果が大事な理由

●大ゴマは寄り、小ゴマは引き

●顔を大きく描くために

●小さな人間をちゃんと描く

●キャラの立ち位置の原則

●描き文字の原則

●日の丸構図はなるべく避ける

●構図はどこまで気にするべきか

●背景は1ページ1コマは必要

●背景の一部にエアを入れる

●心情描写としての背景

●人物と背景で線の質を変える

●なぜ「線」が大切なのか

●瞳をキラキラさせる

●鼻の穴と爪を描く

●死体を描く・裸体を描く

●汗と照れ線は原則NG

●集中線・スピード線の描き方

●点描・カケアミは殺した線で



【特別講座】トーンの考え方・削り方



【第3章】フキダシとセリフの原理

●フキダシとセリフの基本

●級数と書体は原則変えない

●フキダシの線と位置

●爆発フキダシの考え方

●説明セリフは原則NG

●モノローグイントロは原則NG

●原則NGのセリフあれこれ

●フキダシを使った視線誘導



【コラム】編集者の役割とは



【第4章】キャラ・ネタ・ストーリーの原理

●キャラとストーリーは一体

●キャラクターの立て方

●目的・環境・性格≒外見

●即効性のあるキャラは嫌なヤツ

●毎話気にするべきは「視点」

●視点変更で主人公を目立たせる

●得意・苦手・好き・嫌い

●持ち物・小道具で個性を出そう

●キャラはフラットかラウンドか?

●登場人物の手を入れよう

●編集者から見たキャラ立ち

●ネタとは何か

●伝えたい感情・考えがあるか

●主人公の目的がストーリーになる

●タイトルの考え方

●非現実世界の現実か、その逆か

●主題には4大要素と5軸を入れる

●知らないこととカンカラコモデケア

●ストーリーのフリウケ

●扉絵は読者へのあいさつ

●1話の構成で大切なこと

●ストーリーで大切なことあれこれ



【証言構成】森薫・入江亜季・大場渉と『フェローズ!』『ハルタ』『青騎士』の歩み



著者情報

・大場 渉(おおば わたる)

編集者。『Fellows!』『ハルタ』『青騎士』創刊編集長。



・森 薫(もり かおる)

漫画家。代表作に『乙嫁語り』『エマ』『シャーリー』など。



・入江 亜季(いりえ あき)

漫画家。代表作に『北北西に曇と往け』『乱と灰色の世界』『群青学舎』など。



書誌情報

『マンガの原理』

著者:大場渉、森薫、入江亜季

発売日:2025年2月4日(火)

定価:2,420円(本体2,200円+税)

判型:B5判

ページ数:144ページ

ISBN:978-4-04-606810-1

発行:株式会社KADOKAWA



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