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株式会社KADOKAWA（本社：東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO：夏野剛）は、コミックエッセイ『今日もテレビは私の噂話ばかりだし、空には不気味な赤い星が浮かんでる～統合失調症の私から世界はこう見えた～』（著者・Himaco）が売れ行き好調なため、重版を決定しました。全国の書店や、AmazonなどECサイトにてご購入いただけます。

売れている理由





100人に1人が罹患すると言われる 「統合失調症」。決して珍しくはない病気ですが、幻覚や極端な妄想など、症状が通常の精神状態からはかけ離れているため、その理解は必ずしも進んでいるとは言えません。



発症した時、本人の脳内はどんな混乱状態になっているのでしょうか？ この本は、まさか自分が統合失調症になるとは思っていなかったという著者のHimacoさんが、自らの闘病から社会復帰の過程までを、繊細かつ優しいタッチで描いたコミックエッセイです。



大きな反響を呼んだ理由の一つが、当事者でないとなかなか分かりにくい感覚的な体験が描かれていること。妄想や幻覚の症状だけではなく、そこにどんな心の動きがあり、どうしてそのような状態になったのか。特に、ごく普通の生活を送っている状態から、いつの間にか統合失調症に陥っていくまでの描写は秀逸で、一読の価値があります。



また、センセーショナルに走ることなく誠実で落ち着いたストーリーや、水彩画風の優しい絵柄も、温かく癒されると好評です。



統合失調症の症状は患者によって全く異なるため、Himacoさんの体験を決して普遍化することはできません。それでも「発症した人からは、世界がこんなふうに見えている」「周囲からは奇異に見えても、本人の頭の中では整合性が取れている」というイメージが具体的に沸くことで、病気を理解するヒントになるはずです。統合失調症をよく知らない人にも、新しい視点を与えてくれるでしょう。



こんな内容です





Himacoさんは22歳のころとても不思議な感覚を得ました。頭が回りすぎるくらい回転して鋭敏になり“思考が飛躍”。脳が勝手に、どんどん小さな情報を拾ってはストーリーを作ってしまうようになります。



電車で隣に座った人の貧乏ゆすりを「何かの暗号か？」と脳が解釈してしまったり、テレビでは「いつも自分のことが話題になっている！」と錯覚してしまったり。

症状がやや落ち着いてからも、社会復帰を焦る中で再び精神的な不調に陥ってしまいます。それでも徐々に病を受け入れ、やがて自分のペースで生きていくことを決意します。

当初はSNSで発表された作品ですが、書籍化に際して社会復帰の苦労など未発表の体験エピソードを大幅に追加。統合失調症の当事者や関係者、また病気の内容を知りたいという方にも参考になるような構成になっています。



著者からのメッセージ





統合失調症のことをあまり知らない人にも発症時の体験を想像してもらいやすいように、表現を工夫しました。なんでもない日常から幻覚や妄想に至るまでの道筋を描いています。発症後のお話では私の葛藤や挫折した経験、そして今穏やかに暮らすことができるまでを描きました。統合失調症は10代後半から30代に多く発症し、約100人に1人が患う身近な病気です。この本が、当事者の方やそのご家族の方、そして今後この病気に関わるかもしれないたくさんの人へ届き、みなさんがより暮らしやすくなるための一助になれば幸いです。



著者プロフィール





Himaco：和歌山県在住。短期大学を卒業後、栄養士として働くなかで統合失調症を発症した。絵を描くことが趣味で、発症時の体験をコミックエッセイにまとめSNSで発信し反響を呼ぶ。著書に絵本「統合失調症を患ったお話」(いしだえほん)がある。



書籍情報





タイトル：「今日もテレビは私の噂話ばかりだし、空には不気味な赤い星が浮かんでる ～統合失調症の私から世界はこう見えた～」

定価：1320円（本体1200円＋税）

発売日／配信日：2023年4月20日（木）

ページ数：136P

判型：A5

発行：株式会社KADOKAWA



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