リヴァプールのパレット

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2025年03月01日
判型:
四六判
ページ数:
184
ISBN:
9784041159521

リヴァプールのパレット

  • 著者 大崎 善生
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2025年03月01日
判型:
四六判
ページ数:
184
ISBN:
9784041159521

人に対して常に優しいまなざしを向け、言葉を届けた大崎善生の遺稿集

生命を賭して著者が紡いだ、読者へのラストメッセージ

ずっと前に早世した妹といま余命宣告を受けた自分をつなぐことで見えてくる人間の孤独、湧きあがる思い、粉雪のように静かに舞い降りる記憶――。著者が闘病中に最後の作品と心定めて書き上げた絶筆「リヴァプールのパレット」。上質なセンチメンタリズムが内包された「僕たちの星」「彼女が悲しみを置く棚」。声帯を摘出したことを明かし、夫人が代読した藤井聡太王位の就位式祝辞――「声なき祝辞」の完全版を収録。
生命を賭して著者が紡いだ、読者へのラストメッセージ

ずっと前に早世した妹といま余命宣告を受けた自分をつなぐことで見えてくる人間の孤独、湧きあがる思い、粉雪のように静かに舞い降りる記憶――。著者が闘病中に最後の作品と心定めて書き上げた絶筆「リヴァプールのパレット」。上質なセンチメンタリズムが内包された「僕たちの星」「彼女が悲しみを置く棚」。声帯を摘出したことを明かし、夫人が代読した藤井聡太王位の就位式祝辞――「声なき祝辞」の完全版を収録。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

リヴァプールのパレット 

目次

【小説】
リヴァプールのパレット        
僕たちの星
彼女が悲しみを置く棚

【祝辞】
声なき祝辞

「リヴァプールのパレット」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 2024年8月に癌のため逝去された作者さんのラストメッセージ。ファンとしては涙なしには読めない作品でした。ご自身が余命宣告を受けての執筆とありながら、不思議とそこには悲壮感のようなモノが一切感じられず、改 2024年8月に癌のため逝去された作者さんのラストメッセージ。ファンとしては涙なしには読めない作品でした。ご自身が余命宣告を受けての執筆とありながら、不思議とそこには悲壮感のようなモノが一切感じられず、改めて作者さんの精神力に敬意を表します。大崎さんの十八番ともいえる短編&中編が三作と藤井聡太さんの王位就位式で披露された『声なき祝辞』が収められています。『声なき~』は既に声帯を失って声を出せなかった作者さんに代わり、奥さんが読み上げたとのこと。やはり大崎さんの新たな作品を今後読めないと思うと寂しいですね。 …続きを読む
    おしゃべりメガネ
    2025年03月19日
    93人がナイス!しています
  • 昨年亡くなった著者の最後の作品。自分の病状などが反映された内容になっているものもあり、読んでいて苦しくなる場面もありますが、もう新作が読めないのかと思うと残念でなりません。 昨年亡くなった著者の最後の作品。自分の病状などが反映された内容になっているものもあり、読んでいて苦しくなる場面もありますが、もう新作が読めないのかと思うと残念でなりません。
    コンチャン
    2025年03月20日
    10人がナイス!しています
  • ★★★★☆ 著者の絶筆となった表題作を含む遺稿集。特筆すべきは何と言っても表題作。余命宣告を受け死期を悟る中で、かつてまだ若くして病により世を去った妹を思う一作。著者は最期にこれを書きたかったのだという強い ★★★★☆ 著者の絶筆となった表題作を含む遺稿集。特筆すべきは何と言っても表題作。余命宣告を受け死期を悟る中で、かつてまだ若くして病により世を去った妹を思う一作。著者は最期にこれを書きたかったのだという強い思いが伝わってくる内容だった。小説というよりも、著者からの最期の言葉かのように思えてくる。著者ならではの優しさ、温かさが伝わってくる中身であったが、死の色もまた感じられる 。著者の新作がもう読めないのは残念だが、最後に作品という形でメッセージを残してくれたことには敬服するばかり。 …続きを読む
    そうたそ
    2025年03月11日
    9人がナイス!しています

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