100分間で楽しむ名作小説 白痴

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2024年11月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
128
ISBN:
9784041152508
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100分間で楽しむ名作小説 白痴

  • 著者 坂口 安吾
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2024年11月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
128
ISBN:
9784041152508

人が持つ本質と向き合う100分間。いつもより大きな文字で届ける厳選名作

一風変わった家がある。戸口が見当たらず、あるのは格子の嵌った窓ばかりで無用の者の侵入を嫌っている。そこに住む女――白痴女房もまたおかしな人間であった。人間なら誰しも備わっている理知の光が、女の顔からは欠片一片ほども感じられないのだ。その醜悪さに耐えきれず、伊沢はじっと空襲を待った。
戦争が、女を殺すのを見届けるために――。
一風変わった家がある。戸口が見当たらず、あるのは格子の嵌った窓ばかりで無用の者の侵入を嫌っている。そこに住む女――白痴女房もまたおかしな人間であった。人間なら誰しも備わっている理知の光が、女の顔からは欠片一片ほども感じられないのだ。その醜悪さに耐えきれず、伊沢はじっと空襲を待った。
戦争が、女を殺すのを見届けるために――。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

白痴
行雲流水
風博士
私は海をだきしめていたい

「100分間で楽しむ名作小説 白痴」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 表題の『白痴』と『私は海をだきしめていたい』は面白いと感じたが、残りの短編に関しては、書いてあることが簡単なことにも関わらず、言いたいことがあまりわからない…と首を傾げることに。 哲学なのか、これは?そ 表題の『白痴』と『私は海をだきしめていたい』は面白いと感じたが、残りの短編に関しては、書いてあることが簡単なことにも関わらず、言いたいことがあまりわからない…と首を傾げることに。 哲学なのか、これは?それとも深く考えすぎなのか。書いてるままに読んでそれでいいとするべきなのか。 余計な念が邪魔をしてうまく感情移入ができなかったように思う。 それでも、あの時代の、男性(もしくは作者)が女性を「扱う」様子と、女性をどう見ているかが垣間見える気がします。 …続きを読む
    なぁこ
    2024年12月21日
    3人がナイス!しています
  • 戦争的グロ、ブラックジョーク、笑えないコミカル調、非道徳なエロ。これがふんだんに含まれた作品...。 名作と呼んでいいのだろうか。 ただ「私は海をだきしめていたい」の、 ところどころの文章が共感の嵐。 冒 戦争的グロ、ブラックジョーク、笑えないコミカル調、非道徳なエロ。これがふんだんに含まれた作品...。 名作と呼んでいいのだろうか。 ただ「私は海をだきしめていたい」の、 ところどころの文章が共感の嵐。 冒頭のパンチがこれまた強烈。 「私はいつも神様の国へ行こうとしながら地獄の門を潜ってしまう人間だ。」 以下、文章途中より抜粋。 「私は、私自身の考えることも一向に信用してはいないのだから。」「私なんか、どうせ変チクリンな出来損ないよ。私の一生なんか、どうにでも、勝手になるがいいや」 …続きを読む
    ハチ15
    2025年01月12日
    2人がナイス!しています
  • 100分間で楽しむシリーズが好きなので新作出てた為全然読んだ事ないこの本を選んだ。坂口安吾の短編が数本収録されている。表題作の「白痴」は下町に住む主人公の家に隣に住む変わり者のお金持ちの白痴の妻が転がり 100分間で楽しむシリーズが好きなので新作出てた為全然読んだ事ないこの本を選んだ。坂口安吾の短編が数本収録されている。表題作の「白痴」は下町に住む主人公の家に隣に住む変わり者のお金持ちの白痴の妻が転がり込んできて、という話だった。戦争中なので芸術の扱いが悪く自分の情熱の持って行き場がなくモヤモヤしていた主人公、そんな所にやってきた女性に心動いていく様子、あまり素直でない主人公のたまに見せる女性への眼差しが読んでいて良いなと思った。映画もあるそうなので機会あったら見てみたい。 …続きを読む
    zoumurasan
    2024年12月19日
    2人がナイス!しています

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