- 著者 宇多 喜代子
- 発売日:
- 2024年07月12日
句集 雨の日
- 著者 宇多 喜代子
- 発売日:
- 2024年07月12日
透徹した眼差しで 森羅万象を詠みあげる最新句集
当たり前のことを
当たり前に詠む
ひとつぶの雨は
ひとすじに結ばれて、やがて
おおきな水のかたまりとなる。
「山はおおきな水のかたまり」
祖母から教えられた言葉は、
自然観と生活信条の礎となった。
雨や風や太陽や水、なにより
清新な森の匂い――。
身辺のものは、みな愛おしく、
いつしか当たり前のことを
当たり前に詠めるようになった。
俳句には退屈がない。
「山桜山のさくらと咲き並ぶ」
「桜どき足もとにまでものの影」
「厭戦のかたちの葎雨しとしと」
「透明な一品をもて夏の膳」
当たり前に詠む
ひとつぶの雨は
ひとすじに結ばれて、やがて
おおきな水のかたまりとなる。
「山はおおきな水のかたまり」
祖母から教えられた言葉は、
自然観と生活信条の礎となった。
雨や風や太陽や水、なにより
清新な森の匂い――。
身辺のものは、みな愛おしく、
いつしか当たり前のことを
当たり前に詠めるようになった。
俳句には退屈がない。
「山桜山のさくらと咲き並ぶ」
「桜どき足もとにまでものの影」
「厭戦のかたちの葎雨しとしと」
「透明な一品をもて夏の膳」
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。