熱狂する明代 中国「四大奇書」の誕生

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2024年12月25日
判型:
四六判
ページ数:
282
ISBN:
9784047037328
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熱狂する明代 中国「四大奇書」の誕生

  • 著者 小松 謙
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2024年12月25日
判型:
四六判
ページ数:
282
ISBN:
9784047037328

それは「熱狂」の時代だった――! 傑作が生み出された、その背景を明かす

日本人にも馴染みの深い「四大奇書」の『三国志演義』『水滸伝』『西遊記』『金瓶梅』。出版バブルを迎えた明代後期は、人々が規範や常識を超えて、自分らしい人生を求めた、熱狂の時代だった。いかにして話し言葉による「白話小説」は生まれたのか。なぜアウトローが主人公で、反体制的なのか。作品を刊行した真の狙いとは何だったのか。元代から清代まで辿り、政治史・世界史からのアプローチも用いて、中国文学史の謎を解き明かす。 日本人にも馴染みの深い「四大奇書」の『三国志演義』『水滸伝』『西遊記』『金瓶梅』。出版バブルを迎えた明代後期は、人々が規範や常識を超えて、自分らしい人生を求めた、熱狂の時代だった。いかにして話し言葉による「白話小説」は生まれたのか。なぜアウトローが主人公で、反体制的なのか。作品を刊行した真の狙いとは何だったのか。元代から清代まで辿り、政治史・世界史からのアプローチも用いて、中国文学史の謎を解き明かす。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに――明という時代
第一章 モンゴルの遺産
第二章 明代前期に起きたこと
第三章 寧王朱宸濠の反乱――戦争マニア武宗正徳帝と王陽明
第四章 新しい哲学と文学を求めて――陽明学と復古派
第五章 誰が、何のために『三国志演義』『水滸伝』を作り上げたのか
第六章 「南倭」と短篇白話小説集の出現
第七章 「北虜」と『金瓶梅』
第八章 熱狂の時代――出版の爆発的拡大と「真」の追究
第九章 祭の終わり――最後の輝きと明の滅亡
終 章 その後のこと――消え去ったものと受け継がれるもの
おわりに
関係年表

「熱狂する明代 中国「四大奇書」の誕生」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • いわゆる中国四大奇書は、明朝期の複雑怪奇な政治の所産だった。洪武帝による士大夫層の大粛清と科挙改革で下層階級にも読書習慣が広まり、読んで面白い本が広く求められた。その後の皇帝も独裁権を確立しても寵臣の いわゆる中国四大奇書は、明朝期の複雑怪奇な政治の所産だった。洪武帝による士大夫層の大粛清と科挙改革で下層階級にも読書習慣が広まり、読んで面白い本が広く求められた。その後の皇帝も独裁権を確立しても寵臣の専横を招き政争が相次ぎ、政治的敗者が勝者への批判を『三国志演義』や『水滸伝』『金瓶梅』など白話小説として出したのだ。また『西遊記』は仏教宣布の手段であり、明朝の出版統制が緩やかだったこともあって大量に出された本が読まれた。歴史家は「明代は退屈」と呼んだそうだが、文化的には波乱万丈で情熱的な時代といえるだろう。 …続きを読む
    パトラッシュ
    2025年03月01日
    123人がナイス!しています
  • 「四大奇書」に代表される白話小説から明代という時代を読み解いた好著。元代の白話文の書記言語への採用と「楽しみのための読書」の発生、雅と俗、文と武の融合とそれによる白話小説の出版と普及、庶民的で激越な明 「四大奇書」に代表される白話小説から明代という時代を読み解いた好著。元代の白話文の書記言語への採用と「楽しみのための読書」の発生、雅と俗、文と武の融合とそれによる白話小説の出版と普及、庶民的で激越な明の皇帝と士大夫、「江湖」に染まった武宗、善悪を併せ持つ怪物的人物、「情」を肯定する陽明学。あらゆる人間たちが熱狂的に「情」と「真」を追求した自由で猥雑な時代が読者の前で繰り広げられる。そして明代という時代と思想は清代に入り一旦否定されるが、明代が残した文化は受け継がれやがて近代に開花したとされる。面白かった。 …続きを読む
    電羊齋
    2025年02月23日
    19人がナイス!しています
  • 白話小説を軸にして見る明代史。モンゴル時代に白話文が書記言語となった経緯から、明代にかけて知識人を中心に人々が「楽しみのための読書」を受容するようになり、知識人を書き手として四大奇書を中心とする白話小 白話小説を軸にして見る明代史。モンゴル時代に白話文が書記言語となった経緯から、明代にかけて知識人を中心に人々が「楽しみのための読書」を受容するようになり、知識人を書き手として四大奇書を中心とする白話小説が出版される過程を描く。平民の気質を持った激情的な明朝皇帝、清代以後ネガティブに評価された明代の学問、武官的な資質を備えた明朝の文官と文官的な資質を備えた明朝の武官、目的は手段を正当化すると信じた胡宗憲や張居正ら等々、様々な面で明代史の再評価を行っている。 …続きを読む
    さとうしん
    2024年12月30日
    18人がナイス!しています

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