怖い絵の中のモノ語り

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2024年12月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784041151433
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怖い絵の中のモノ語り

  • 著者 中野 京子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2024年12月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784041151433

ベストセラー「怖い絵」シリーズの著者が32のモノと物語に迫る!

「怖い絵」シリーズの著者が、「生活用品」「食べ物」「動物」「装飾品」「シンボル」「楽器」の6章から成る全32作品を読み解く! ルノワールが描いた作家史上唯一の男性ヌード(『猫を抱く少年』)、クリムトが黄金色で描いた知恵と戦の女神(『パラス・アテナ』)、ミュシャがギリシャ神話の王女に施した流麗な装飾品(『メディア』)など名画に描かれたアイテムから歴史的背景や絵に秘められた画家の思惑を解き明かす保存版。 「怖い絵」シリーズの著者が、「生活用品」「食べ物」「動物」「装飾品」「シンボル」「楽器」の6章から成る全32作品を読み解く! ルノワールが描いた作家史上唯一の男性ヌード(『猫を抱く少年』)、クリムトが黄金色で描いた知恵と戦の女神(『パラス・アテナ』)、ミュシャがギリシャ神話の王女に施した流麗な装飾品(『メディア』)など名画に描かれたアイテムから歴史的背景や絵に秘められた画家の思惑を解き明かす保存版。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第1章 生活用品
サージェント『カーネーション、リリー、リリー、ローズ』×「提灯」
ホッパー『ナイトホークス』×「煙草」
ラ・トゥール『ポンパドゥール夫人の肖像』×「百科事典」
ルーベンス『キリスト昇架』×「釘」 
ハンマースホイ『室内』×「鏡」 
ランブール兄弟『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』×「案山子」 
ファレーロ『サバトに赴く魔女たち』×「箒」 

第2章 食べ物
バーン・ジョーンズ『「愛」に導かれる巡礼』×「ホタテ貝」 
カラヴァッジョ『バッカス』×「ワイン」 
ベラスケス『セビーリャの水売り』×「水滴」 
ハント『イザベラとバジルの鉢』×「バジル」 

第3章 動物
ルノワール『猫を抱く少年』×「猫」 
パルミジャニーノ『アンテア』×「テン」 
カーロ『いばらの首飾りとハチドリの自画像』×「ハチドリ」 
ジェラール『プシュケとアモル』×「蝶」 
ウッチェロ『聖ゲオルギウスと竜』×「ドラゴン」 
クストーディエフ『マースレニツァ』×「馬そり」 

第4章 装飾品
クリムト『パラス・アテナ』×「甲冑」 
ヴァン・ダイク『エレナ・グリマルディ侯爵夫人』×「日傘」 
クラーナハ『ホロフェルネスの首を持つユーディト』×「長剣」 
ステュアート『スケートをする人(ウィリアム・グラントの肖像)』×「スケート靴」 
ミュシャ『メディア』×「蛇の腕輪」 
カラヴァッジョ『女占い師』×「剣の鍔」 
ボッティチェリ『聖母子(書物の聖母)』×「光輪」 

第5章 シンボル
デューラー『1500年の自画像』×「モノグラム」 
ランブール兄弟『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』×「星座」 
フラゴナール『恋の成り行き:逢い引き』×「銅像」 
ゴーギャン『ネヴァーモア』×「タイトル文字」 
ゴヤ『悔悛しない瀕死の病人に付き添う聖フランシスコ・デ・ボルハ』×「十字架」 

第6章 楽器
ヴーエ『時の敗北』×「ラッパ」 
ダゴティ『ハープを奏でるマリー・アントワネット王妃』×「ハープ」 
ティツィアーノ『ヴィーナスとオルガン奏者』×「パイプオルガン」

あとがき

「怖い絵の中のモノ語り」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 絵画の中のモノを引き出しにストーリーを語る中野京子さんの絵画エッセイ。本書はもともと十数年前に雑誌で連載されていた企画を掘り起こしてさらに肉付けをして1冊の本となった。1篇が短くあっさりとした印象なの 絵画の中のモノを引き出しにストーリーを語る中野京子さんの絵画エッセイ。本書はもともと十数年前に雑誌で連載されていた企画を掘り起こしてさらに肉付けをして1冊の本となった。1篇が短くあっさりとした印象なのはそのためだろう。同じようなテーマで書かれた著者の本はいくらか読んできましたが、本書で取り上げた絵画はまだ出会ったことのない作品が多く安心しました。絵の中のモノの意味を知れば絵画の印象が変わる。例えばクリムト「パラス・アテナ」の女神に畏怖したり、また同じ生首でもサロメとユーディトの判別ができるようになったり。 …続きを読む
    Shun
    2025年01月30日
    30人がナイス!しています
  • 元が「通販生活」の連載ということで、あくまでモノにフォーカスを当て、「怖い」要素はさほどなし。むしろ絵画を通じて当時のモノの扱いなどを知るための一冊といったところか。傘の歴史を知るとむしろ日本人の製造 元が「通販生活」の連載ということで、あくまでモノにフォーカスを当て、「怖い」要素はさほどなし。むしろ絵画を通じて当時のモノの扱いなどを知るための一冊といったところか。傘の歴史を知るとむしろ日本人の製造技術が西洋を上回っていたのかと感心させられる。それでも誰も映っていない鏡とか、中野本のレギュラーキャラとも言えるユーディトとかちょくちょく怖いものが挿入されているのはご愛嬌。 …続きを読む
    みこ
    2025年01月31日
    23人がナイス!しています
  • 全32作品の怖い西洋絵画の生活用品、食べ物、動物などの観点から絵の解説をするエッセイ。タイトルからホラーチックな内容を期待しましたが、怖い!不気味!といったな内容ではありませんでした。それでも、知ってい 全32作品の怖い西洋絵画の生活用品、食べ物、動物などの観点から絵の解説をするエッセイ。タイトルからホラーチックな内容を期待しましたが、怖い!不気味!といったな内容ではありませんでした。それでも、知っているはずの絵画でも、絵の中の水滴、煙草など、気づけてない点が多く観るたびに新たな発見があり、美術鑑賞は奥が深いなと改めて痛感。『カーネーション、リリー、リリー、ローズ』は表紙にもなっている作品で、私も好きな一枚。それでもまだ自分の知らない奥深さがありそうで、改めて違う鑑賞の仕方で絵を観たいと思った。 …続きを読む
    2025年02月09日
    19人がナイス!しています

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