• 神楽岡大学法医学教室の助教・加賀谷千夏の司法解剖の詳細な描写が圧倒的迫力。「古刹の亡霊」奥嵯峨の古刹で起こった住職殺人事件。被害者の３人の息子の言動が怪しい。寺男の竹箒の音を久住だけ聞いていた。「幽霊 神楽岡大学法医学教室の助教・加賀谷千夏の司法解剖の詳細な描写が圧倒的迫力。「古刹の亡霊」奥嵯峨の古刹で起こった住職殺人事件。被害者の３人の息子の言動が怪しい。寺男の竹箒の音を久住だけ聞いていた。「幽霊がいるのなら、亡くなった人にまた会えるかもしれない」(p.60)という千夏のつぶやきが胸を打つ。表題作は女子大生がホストに金をつぎ込み、挙句の果てに･･･。「爛れた罪」は流産直後に刺殺された少女。凄惨な事件。最終話は婚約者が放火事件で焼死し、左腕だけが遺された。感動の結末。千夏の両親への思いは何処へ行くのか。 …続きを読む
  藤枝梅安

  2024年12月25日
  69人がナイス！しています
• 章ごとに違う事件を扱っていて、薄めの一冊だけど読み応えがありました。 章ごとに違う事件を扱っていて、薄めの一冊だけど読み応えがありました。
  坂城 弥生

  2024年12月18日
  41人がナイス！しています
• クールな美貌と卓越した指先を持つ法医解剖医・加賀谷千夏。そのメスで死が封じた声に、耳を澄まし、圧倒的な臨場感で人間の業を描き出す法医学ミステリ第2弾。京都の由緒ある寺で発見された住職の両手首切断の謎、 クールな美貌と卓越した指先を持つ法医解剖医・加賀谷千夏。そのメスで死が封じた声に、耳を澄まし、圧倒的な臨場感で人間の業を描き出す法医学ミステリ第2弾。京都の由緒ある寺で発見された住職の両手首切断の謎、閑静な住宅街で起きた女子高生刺殺事件の裏にある衝撃の事実、爆発テロに巻き込まれ腕しか残っていない遺体が伝える想いに真摯に向き合い、そこから死の真相を導き出す展開で、現役の解剖技官だからこそ描ける精緻な描写は流石で、ページ数自体は薄いものの読み応えがありました。垣間見える千夏の事情も気になるところではあります。 …続きを読む
  よっち

  2025年01月15日
  25人がナイス！しています

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