いっしん虎徹

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2024年05月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
528
ISBN:
9784041150146
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いっしん虎徹

  • 著者 山本 兼一
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2024年05月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
528
ISBN:
9784041150146

伝説の刀鍛冶、長曽祢興里こと虎徹の炎の如き生涯を描いた傑作。

貧しさのなか4人の子を失い、重病の妻を抱えた甲冑鍛冶がいた。鍛冶師──長曽祢興里は、「己の作った兜を、一刀のもとに叩き切る」ことができる刀を鍛えるため、江戸に向かうことを決意する。だが、一流の刀鍛冶を目指す興里に、想像を絶する試練が待ち構えていた……。数多の武士が所望し、後世に語り継がれる伝説の刀鍛冶・虎徹。鉄と炎とともに生き、己の信念を貫き通した男の生涯を描いた傑作長篇小説。解説・細谷正充
貧しさのなか4人の子を失い、重病の妻を抱えた甲冑鍛冶がいた。鍛冶師──長曽祢興里は、「己の作った兜を、一刀のもとに叩き切る」ことができる刀を鍛えるため、江戸に向かうことを決意する。だが、一流の刀鍛冶を目指す興里に、想像を絶する試練が待ち構えていた……。数多の武士が所望し、後世に語り継がれる伝説の刀鍛冶・虎徹。鉄と炎とともに生き、己の信念を貫き通した男の生涯を描いた傑作長篇小説。解説・細谷正充

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

 目  次

いっしん虎徹


解説  細谷正充

「いっしん虎徹」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • この手の、もの作りや芸に魂捧げた人の話が面白くなかったためしがない。特に江戸の町を舞台にしていると、それだけで主人公に人間味が増す不思議。あらためて振り返ると、ひたすら鉄を話題に虎徹が騒いでいる場面が この手の、もの作りや芸に魂捧げた人の話が面白くなかったためしがない。特に江戸の町を舞台にしていると、それだけで主人公に人間味が増す不思議。あらためて振り返ると、ひたすら鉄を話題に虎徹が騒いでいる場面が非常に多いのに、読み飛ばしたくなるような場面は一切なし。はたして次の刀は…?と、一緒に固唾を飲んで目が離せなくなる。妻ゆきの、ツボをおさえつつ前に出てきすぎない案配も物語の奥行きを広げている。刀の出来不出来という明確な物差しがあるゆえ、挫折や成長が読者にわかりやすいのもいいところ。 …続きを読む
    W-G
    2024年06月04日
    298人がナイス!しています
  • 江戸時代のお仕事小説。歴史小説、時代小説はかなり好んで読むが、ほぼ主人公は戦国大名だったり剣客だったりであり、刀鍛冶を主人公とした作品はついぞ読んだことがなかった。 昨年から刀剣にも興味を持って展覧会 江戸時代のお仕事小説。歴史小説、時代小説はかなり好んで読むが、ほぼ主人公は戦国大名だったり剣客だったりであり、刀鍛冶を主人公とした作品はついぞ読んだことがなかった。 昨年から刀剣にも興味を持って展覧会に行ったり書籍を読んだりしていたので、作刀の場面や、出来上がった刀剣の描写がある程度理解できた。刀剣を全く知らない人が読むとそなあたりはちんぷんかんぷんかもしれんね。 …続きを読む
    HaruNuevo
    2024年06月06日
    17人がナイス!しています
  • 江戸時代前半期に活躍した刀鍛冶・長曾祢虎徹の物語である。一流の甲冑鍛冶が刀鍛冶をセカンドキャリアとして目指した理由、重病の妻のため、戦乱がなくなり、甲冑の需要がなくなったからだった。刀には、人の生きざ 江戸時代前半期に活躍した刀鍛冶・長曾祢虎徹の物語である。一流の甲冑鍛冶が刀鍛冶をセカンドキャリアとして目指した理由、重病の妻のため、戦乱がなくなり、甲冑の需要がなくなったからだった。刀には、人の生きざまに与える別の意味もあるのではないかと考え、鉄と炎ともに生きながら、一流の刀鍛冶を目指す。砂鉄から鋼、鉄、ずくが生成される過程、それらから刀が生まれる過程が、丁寧に書かれており、とても興味深かった。刀が、鉄単独でできていないことを知り、驚いた。 …続きを読む
    coldsurgeon
    2024年08月03日
    4人がナイス!しています

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