- 著者 野口 武則
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2025年01月10日
- 判型:
- 新書判
- ページ数:
- 368
- ISBN:
- 9784040825090
宮内官僚 森鴎外 「昭和」改元 影の立役者
- 著者 野口 武則
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2025年01月10日
- 判型:
- 新書判
- ページ数:
- 368
- ISBN:
- 9784040825090
日本文学史の巨人「最後」にして「最大」のプロジェクト『元号考』を解く
〈「昭和」は完璧な元号だった〉
「大正」は過去にベトナムで使用済みの「不調べ」の元号だった。明治天皇后には誤った追号が贈られてしまっていた……。歴史の重みを失った近代日本の綻びを正すため、鴎外が最後に挑んだのは元号制度の整備だった。それまで使われたことがなく、由緒正しい漢字を重ねた完璧な元号「昭和」は如何にして生まれたのか? 「令和」改元の深層に迫った政治記者が、膨大な公文書の中に隠された晩年の暗闘に初めて光を当てる!
◎軍医トップに登り詰めたキャリア官僚として「早出晩退」で事務処理能力を発揮
◎本業に差し障る文筆活動が黙認された背景に元老・山県有朋の後ろ盾があった
◎牧野伸顕宮内大臣の大規模リストラと対決
〈不可解な「遺書のナゾ」
「宮内省陸軍の栄典は絶対に取りやめを請ふ」
⇒軍医総監に上り詰めたのになぜ?
「余は石見人森林太郎として死せんと欲す」
⇒故郷・津和野に愛着は無かったはずなのになぜ?
〈目次〉
はじめに
第一章 『普請中』の近代日本
一、混迷の「大正」改元
二、昭憲皇太后はなぜ誤りなのか
三、宮内省VS. 内務省
四、『帝諡考』から『元号考』へ
五、漢学官僚の系譜
第二章 宮内官僚 森鴎外
一、山県有朋の人脈
二、四つの歴史編纂事業
三、官制改革の影
四、大衆化する皇室
五、未完の歴史叙述
第三章 官憲威力の容喙
一、着手しなかった事業
二、伊東巳代治総裁との確執
三、山県支配の崩壊
四、近代国家の「虚」を見つめる
五、遺言の謎
終 章 遺された思い
一、鴎外なき「昭和」改元
二、「石見人として死せんと欲す」
あとがき
主要参考文献一覧
「大正」は過去にベトナムで使用済みの「不調べ」の元号だった。明治天皇后には誤った追号が贈られてしまっていた……。歴史の重みを失った近代日本の綻びを正すため、鴎外が最後に挑んだのは元号制度の整備だった。それまで使われたことがなく、由緒正しい漢字を重ねた完璧な元号「昭和」は如何にして生まれたのか? 「令和」改元の深層に迫った政治記者が、膨大な公文書の中に隠された晩年の暗闘に初めて光を当てる!
◎軍医トップに登り詰めたキャリア官僚として「早出晩退」で事務処理能力を発揮
◎本業に差し障る文筆活動が黙認された背景に元老・山県有朋の後ろ盾があった
◎牧野伸顕宮内大臣の大規模リストラと対決
〈不可解な「遺書のナゾ」
「宮内省陸軍の栄典は絶対に取りやめを請ふ」
⇒軍医総監に上り詰めたのになぜ?
「余は石見人森林太郎として死せんと欲す」
⇒故郷・津和野に愛着は無かったはずなのになぜ?
〈目次〉
はじめに
第一章 『普請中』の近代日本
一、混迷の「大正」改元
二、昭憲皇太后はなぜ誤りなのか
三、宮内省VS. 内務省
四、『帝諡考』から『元号考』へ
五、漢学官僚の系譜
第二章 宮内官僚 森鴎外
一、山県有朋の人脈
二、四つの歴史編纂事業
三、官制改革の影
四、大衆化する皇室
五、未完の歴史叙述
第三章 官憲威力の容喙
一、着手しなかった事業
二、伊東巳代治総裁との確執
三、山県支配の崩壊
四、近代国家の「虚」を見つめる
五、遺言の謎
終 章 遺された思い
一、鴎外なき「昭和」改元
二、「石見人として死せんと欲す」
あとがき
主要参考文献一覧
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
はじめに
第一章 『普請中』の近代日本
一、混迷の「大正」改元
二、昭憲皇太后はなぜ誤りなのか
三、宮内省VS. 内務省
四、『帝諡考』から『元号考』へ
五、漢学官僚の系譜
第二章 宮内官僚 森鴎外
一、山県有朋の人脈
二、四つの歴史編纂事業
三、官制改革の影
四、大衆化する皇室
五、未完の歴史叙述
第三章 官憲威力の容喙
一、着手しなかった事業
二、伊東巳代治総裁との確執
三、山県支配の崩壊
四、近代国家の「虚」を見つめる
五、遺言の謎
終 章 遺された思い
一、鴎外なき「昭和」改元
二、「石見人として死せんと欲す」
あとがき
主要参考文献一覧
第一章 『普請中』の近代日本
一、混迷の「大正」改元
二、昭憲皇太后はなぜ誤りなのか
三、宮内省VS. 内務省
四、『帝諡考』から『元号考』へ
五、漢学官僚の系譜
第二章 宮内官僚 森鴎外
一、山県有朋の人脈
二、四つの歴史編纂事業
三、官制改革の影
四、大衆化する皇室
五、未完の歴史叙述
第三章 官憲威力の容喙
一、着手しなかった事業
二、伊東巳代治総裁との確執
三、山県支配の崩壊
四、近代国家の「虚」を見つめる
五、遺言の謎
終 章 遺された思い
一、鴎外なき「昭和」改元
二、「石見人として死せんと欲す」
あとがき
主要参考文献一覧
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「宮内官僚 森鴎外 「昭和」改元 影の立役者」感想・レビュー
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