アナベル・リイ

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2024年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
432
ISBN:
9784041148686
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アナベル・リイ

  • 著者 小池 真理子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2024年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
432
ISBN:
9784041148686

私はずっと怯えて生きてきた。彼女の影に――。幻想怪奇小説の到達点。

一九七八年、久保田悦子はアルバイト先のスナックで、杉千佳代と出会った。舞台女優を目指す千佳代は所属する劇団で、『アナベル・リイ』のアナベル役を代理で演じるが、その演技はあまりに酷く、惨憺たるものだった。やがて、友人となった悦子に、千佳代は強く心を寄せてくる。フリーライターである飯沼と入籍し、役者の夢を諦めた千佳代は、とても幸せそうだった。だが、ある日店で顔面蒼白となり倒れ、ひと月も経たぬうちに他界してしまった。やがて、悦子が飯沼への恋心を解き放つと、千佳代の亡霊が現れるようになる。恋が進展し、幸せな日々が戻って来る予感が増すにつれて、千佳代の亡霊は色濃く、恐ろしく、悦子らの前に立ち現れるようになり――。 一九七八年、久保田悦子はアルバイト先のスナックで、杉千佳代と出会った。舞台女優を目指す千佳代は所属する劇団で、『アナベル・リイ』のアナベル役を代理で演じるが、その演技はあまりに酷く、惨憺たるものだった。やがて、友人となった悦子に、千佳代は強く心を寄せてくる。フリーライターである飯沼と入籍し、役者の夢を諦めた千佳代は、とても幸せそうだった。だが、ある日店で顔面蒼白となり倒れ、ひと月も経たぬうちに他界してしまった。やがて、悦子が飯沼への恋心を解き放つと、千佳代の亡霊が現れるようになる。恋が進展し、幸せな日々が戻って来る予感が増すにつれて、千佳代の亡霊は色濃く、恐ろしく、悦子らの前に立ち現れるようになり――。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

目次

アナベル・リイ

解説 東えりか

「アナベル・リイ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 偶然出会った女性に執着され、その死後幽霊となってつきまとわれ、数々の実害を伴った恐怖を味わうという趣向。恋愛や人間関係の心情描写はいつもの小池作品で安心して読めた。幽霊の存在はそんなに怖いのだろうか、 偶然出会った女性に執着され、その死後幽霊となってつきまとわれ、数々の実害を伴った恐怖を味わうという趣向。恋愛や人間関係の心情描写はいつもの小池作品で安心して読めた。幽霊の存在はそんなに怖いのだろうか、と不思議だったが、次々と身近なひとの命が奪われていくのはうーんとなる。エクソシストっぽい演出は嫌だったな。他人に話したら、主人公が危惧しているように妄想だと一蹴されてしまうようなことでも、奇妙な符号があったりするところがさすがといえばさすが。ひりつくような怖さとはいかなかったけれど、この路線の物語は好きです。 …続きを読む
    佐島楓
    2024年10月30日
    61人がナイス!しています
  • 天真爛漫を体現した女優に懐かれるように友となった主人公は支配欲を擽られながらも仲を深める、そんな彼女がモテる夫に愛されたまま亡くなり、それから白い彼女の影が見え始めーー姿が見え隠れする彼女が何をしたい 天真爛漫を体現した女優に懐かれるように友となった主人公は支配欲を擽られながらも仲を深める、そんな彼女がモテる夫に愛されたまま亡くなり、それから白い彼女の影が見え始めーー姿が見え隠れする彼女が何をしたいのか分からず、存在を感じさせるだけなのに、夫の縁のある女が衰弱する様を近くで見ることになる。彼女の心の真相も明かされず恐怖も含め困惑戸惑いを感じる日常を交えた主人公の回顧録で進む本書で彼女は『アナベル・リイ』になれたのが嬉しかったのかなと思う。あの時失敗した憧れの詩、それも友の手によって書かれたのだから。 …続きを読む
    銀華
    2024年11月14日
    7人がナイス!しています
  • はじめは千佳代が死してなお、なぜ悦子の周囲に現れるのか理由が分からなくて不気味だった。 悦子が多恵子と共に追い詰められていく様子が怖かったが、それは序章に過ぎなくて…… 悦子の手記の形をとっており、文章 はじめは千佳代が死してなお、なぜ悦子の周囲に現れるのか理由が分からなくて不気味だった。 悦子が多恵子と共に追い詰められていく様子が怖かったが、それは序章に過ぎなくて…… 悦子の手記の形をとっており、文章も読み易くホラー好きの人にオススメしたい一冊です。 …続きを読む
    つっきー
    2025年01月14日
    4人がナイス!しています

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