老いてお茶を習う

老いてお茶を習う

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2024年03月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784041148495

老いてお茶を習う

  • 著者 群 ようこ
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2024年03月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784041148495

齢六十八にして、お茶を習うことになった。果てがない稽古が始まった。

齢六十八にして、お茶を習うことになった。事のはじまりは、今から二十年以上遡るのだが、当時、私の担当編集者の女性と、還暦を過ぎたとき、自分たちはどうしているかといった話をしていた。私は、
「いつまで仕事をいただけるかわからないけれど、仕事があればずっと続けていると思いますけどね」
といった。私よりも二歳年上の彼女は、
「私はお茶の先生ができればいいなと考えているのですけれど」
というので、
「そうなったら、私もお弟子になる」
といったのである。
(本文より)
齢六十八にして、お茶を習うことになった。事のはじまりは、今から二十年以上遡るのだが、当時、私の担当編集者の女性と、還暦を過ぎたとき、自分たちはどうしているかといった話をしていた。私は、
「いつまで仕事をいただけるかわからないけれど、仕事があればずっと続けていると思いますけどね」
といった。私よりも二歳年上の彼女は、
「私はお茶の先生ができればいいなと考えているのですけれど」
というので、
「そうなったら、私もお弟子になる」
といったのである。
(本文より)

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第一章 古稀の手習い  人生で二回しか触れたことのないお茶/この方に茶道を習いたい/初めてのお稽古/炭手前を拝見する/お道具を拝見する/御菓子をいただく/帛紗を捌く
第二章 やる気はあるが、座るのが難しい  足の痛みに効く道具を探す/持参する道具を揃える/軽やかに動く?
第三章 ひと通りやってみる  準備を整えて、お茶室に入る/割り稽古をする/干菓子をいただく/薄茶をいただく/濃茶をいただく/どんな着物を着るのか/「実践」とはなんぞや/言われるがままのお点前/姉弟子・兄弟子のお点前/YouTubeで復習をする/またまた「実践」である/自分で自分がわからない
第四章 何もかも、うまくできない  釣り釜が揺れる/見立ての問答で焦る/右手と左手の鉄則/水を差す/嘘を教えてしまう、大失敗をする/
第五章 違いを超えていく  人前で恥をかく/流派が違う/お稽古着の試行錯誤/茶道の着物の着方/長襦袢をどうするか
第六章 「道」どころではない  同じ動作が記憶からこぼれ落ちる/銘を考える/また違う棚が出てくる/仕覆を引っ掛ける/「精神性」が遠い
第七章 お茶がおいしく点てられない  初風炉におたおたする/末席のお役目/何度やっても忘れる/自服の味/許状をいただく
第八章 薄茶と濃茶の二本立て  いきなり濃茶がきた/お濃茶の拝見/抹茶茶碗を買う/次々新手が現れる ほか

「老いてお茶を習う」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 茶道のお稽古を始める作者の失敗の連続を包み隠さず披露します。確かに作法は複雑で難しく、初心者なら誰でも通る過程なんでしょう。映画「日日是好日」と同じように、四季折々の楽しみ·味わいは感じることができま 茶道のお稽古を始める作者の失敗の連続を包み隠さず披露します。確かに作法は複雑で難しく、初心者なら誰でも通る過程なんでしょう。映画「日日是好日」と同じように、四季折々の楽しみ·味わいは感じることができます。この本を読んで、茶道を始めたくなるでしょうか、あなたなら、さーどうする? …続きを読む
    旅するランナー
    2024年09月16日
    181人がナイス!しています
  • 68歳になってから、茶道を習い始めた群さん。茶道や着物のことが書かれているけれど、私に全くその知識がないので、何のことやらちんぷんかんぷん。ちんぷんかんぷんのまま最後まで読めてしまったのは、群さんの文章 68歳になってから、茶道を習い始めた群さん。茶道や着物のことが書かれているけれど、私に全くその知識がないので、何のことやらちんぷんかんぷん。ちんぷんかんぷんのまま最後まで読めてしまったのは、群さんの文章の面白さのおかげかな。茶道についてはわからなかったけれど、興味を持ったことは、何歳からでも始められる!と思いました。 …続きを読む
    さく
    2024年05月01日
    29人がナイス!しています
  • 「齢六十八にして、お茶を習うことになった。」から始まる著者の新刊エッセイは、お茶の稽古について。近年の著者のエッセイは老若男女問わず物申す内容も少なくなく、特に同性の女性に厳しいイメージがある。もちろ 「齢六十八にして、お茶を習うことになった。」から始まる著者の新刊エッセイは、お茶の稽古について。近年の著者のエッセイは老若男女問わず物申す内容も少なくなく、特に同性の女性に厳しいイメージがある。もちろん、著者自身が自分に厳しいからこそ他人にも厳しく物申しているのを、読者は理解している(はず)。そんな著者だから年齢を重ねて新しく始めることに対して、読者の一人としても興味を惹かれた。正直、私はお茶の世界もサッパリわからないが、真剣に取り組む姿は伝わる。やっぱり、群ようこ氏は群ようこ氏だ。読んで良かった。 …続きを読む
    いちろく
    2024年04月28日
    29人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品