金田一耕助と謎解きの100分間。いつもより大きな文字で届ける厳選名作
少し前まではのどかな武蔵野の風情を色濃く残していたG町の繁華街に、夜になると菫色の灯りがともる「黒猫」という酒場があった。つい一週間ほど前に経営者が代わり、無人のはずの店の裏手で、何者かが地面を一心に掘っているところに出くわした巡査はそこで腐乱屍体を発見する。金田一耕助は世にも難解な顔のない屍体の謎を見破ることができるか。
少し前まではのどかな武蔵野の風情を色濃く残していたG町の繁華街に、夜になると菫色の灯りがともる「黒猫」という酒場があった。つい一週間ほど前に経営者が代わり、無人のはずの店の裏手で、何者かが地面を一心に掘っているところに出くわした巡査はそこで腐乱屍体を発見する。金田一耕助は世にも難解な顔のない屍体の謎を見破ることができるか。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
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「100分間で楽しむ名作小説 黒猫亭事件」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です
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角川文庫の新シリーズ「100分間で楽しむ名作小説」10作品のうちの1つ。同じく角川文庫の『本陣殺人事件』に収録されている「黒猫亭事件」(本文全126ページ)が、字を大きくして本文全173ページに再編集されています
角川文庫の新シリーズ「100分間で楽しむ名作小説」10作品のうちの1つ。同じく角川文庫の『本陣殺人事件』に収録されている「黒猫亭事件」(本文全126ページ)が、字を大きくして本文全173ページに再編集されています。短編・中編も多い横溝正史作品の中からこの作品が選ばれたのは、古今東西の“顔のない死体”をテーマにした作品の中でも白眉であるのはもちろん、Y氏(=横溝正史)と金田一耕助が親交を深める経緯が書かれるなど、横溝作品の初心者にも向いているからなんでしょうね。2人のミステリー談義は一読の価値ありですよ!
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ドラマで色々な人が演じている金田一耕助を観てきましたが、読むのは初めてです。普段、明智君やホームズなどイケイケな探偵に慣れ親しんでいるので、推理を披露しながら恐ろしさでぶるっと震える金田一さんが新鮮で
ドラマで色々な人が演じている金田一耕助を観てきましたが、読むのは初めてです。普段、明智君やホームズなどイケイケな探偵に慣れ親しんでいるので、推理を披露しながら恐ろしさでぶるっと震える金田一さんが新鮮でした。読みやすく、どんでん返しもあって面白かったです。これを機に『八つ墓村』や『悪魔の手毬唄』などの定番の本も読んでみたいと思います。
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43人がナイス!しています
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知ってますとも。東京の新聞にも出てましたからねえ。何しろ大変な事件で・・そうですか。あなたがあの金田一さんで、あの耕助さんで…。獄門島で有名になった耕助さんが活躍する事件。“顔のない屍体”からのバージョ
知ってますとも。東京の新聞にも出てましたからねえ。何しろ大変な事件で・・そうですか。あなたがあの金田一さんで、あの耕助さんで…。獄門島で有名になった耕助さんが活躍する事件。“顔のない屍体”からのバージョンアップ!迸るミステリ熱が生んだ名作。たった100分で読めるのも素晴らしい。元は『金田一耕助ファイル2 本陣殺事件』の中の一編。ここから『獄門島』やら『八つ墓村』やら、ぜひ横溝正史沼には気を付けて下さい(^_^*)
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