ひきなみ

ひきなみ

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2024年07月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041147283
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ひきなみ

  • 著者 千早 茜
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2024年07月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041147283

脱獄犯の男と消えた彼女。女として現代を生き抜くすべての女性たちへ。

思春期の出来事を機に真以に心を寄せる葉だったが、真以は脱獄犯の男と共に逃亡、姿を消してしまう。20年後、ネット上で真以を見つけた葉はたまらず会いに行くが――。現代を生きるすべての女性に贈る物語 思春期の出来事を機に真以に心を寄せる葉だったが、真以は脱獄犯の男と共に逃亡、姿を消してしまう。20年後、ネット上で真以を見つけた葉はたまらず会いに行くが――。現代を生きるすべての女性に贈る物語

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第一部 海
第二部 陸(おか)
解説

「ひきなみ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 女性として生まれた以上、女性であることからは逃げられない。島での息苦しい生活から逃亡を図った真以と、日常で苦しみ続けなければいけなかった葉。このふたりが対比的に描かれる。真以の行動は極端に見えるが、こ 女性として生まれた以上、女性であることからは逃げられない。島での息苦しい生活から逃亡を図った真以と、日常で苦しみ続けなければいけなかった葉。このふたりが対比的に描かれる。真以の行動は極端に見えるが、ここまでしなければ逃げられなかった(そして逃亡に失敗している)という比喩なのだろうか。苦しいなあ。あまり物語としては好きなタイプの内容ではなかったんだけれど、それはわたしが女性で、直視したくないことが多いからなのだろうな。海や島の描写がうつくしく、せめて自然だけは彼女たちの味方であってほしいと思う。 …続きを読む
    佐島楓
    2024年08月04日
    55人がナイス!しています
  • 小学校最後の年を過ごした島で葉が出会った少女・真以。しかし彼女は突如姿を消してしまい、ずっと気に掛けていた真以を見つけた葉が彼女に会いに行く物語。ずっと一緒だと思っていたのに、突如脱獄犯と一緒に島から 小学校最後の年を過ごした島で葉が出会った少女・真以。しかし彼女は突如姿を消してしまい、ずっと気に掛けていた真以を見つけた葉が彼女に会いに行く物語。ずっと一緒だと思っていたのに、突如脱獄犯と一緒に島から消えた真以。衝撃的な事件が尾を引いて、大人になっても自信喪失気味でパワハラに身も心も限界を迎えかけていた葉。たまたま再会した彼女から過去の真相を明かされ、戸惑いながら向き合おうとする葉が、それを機にこれまで受け身で目をそらして逃げるばかりだった現実を、少しずつでも変えていこうとするその姿が印象的な物語でした。 …続きを読む
    よっち
    2024年07月26日
    26人がナイス!しています
  • 瀬戸内海のちいさな島に住む祖父母の家に預けられた小学生の葉と隣の亀島に祖父と2人で暮らす真以の物語。親から離れ暮らす事情はそれぞれだけど、こういう物語を読むとどうしても子供は親を選べないという言葉を強 瀬戸内海のちいさな島に住む祖父母の家に預けられた小学生の葉と隣の亀島に祖父と2人で暮らす真以の物語。親から離れ暮らす事情はそれぞれだけど、こういう物語を読むとどうしても子供は親を選べないという言葉を強く感じてしまう。抗えども、負いかぶさってくる重圧に潰れそうになる。大人になった第二章の葉が働く会社の男性部長の女性というだけで気に障り繰り返し振りかざす悪意が苦しくて、しんどくて、本を閉じてしまいたくなる。互いの存在が海にかかる虹であり、光だった2人がこの先明るい方向へと進んでいきますようにと願う。 …続きを読む
    mayu
    2024年07月28日
    21人がナイス!しています

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