賊徒、暁に千里を奔る

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2024年11月29日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
248
ISBN:
9784041146576

賊徒、暁に千里を奔る

  • 著者 羽生 飛鳥
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2024年11月29日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
248
ISBN:
9784041146576

古の大盗賊が起こした事件の真相とは? スタイリッシュ歴史ミステリ。

鎌倉時代、都でつつましく暮らす老侍。その正体は、かつて都中の人々に恐れられた大盗賊・小殿だった。足を洗った彼に興味を持ち、話を聞きに来た下級貴族の橘成季と仏師運慶、少年僧侶明けの明星の三人に、小殿はかつてある貴族の屋敷から真珠を盗んだ話を語る。客人三人は不可能と思える盗みを成功させた手口の謎解きに挑むのだが……。後鳥羽院、慈円、大姫ら鎌倉時代の重要人物たちが彩る、伝説の大盗賊をめぐる歴史ミステリ。 鎌倉時代、都でつつましく暮らす老侍。その正体は、かつて都中の人々に恐れられた大盗賊・小殿だった。足を洗った彼に興味を持ち、話を聞きに来た下級貴族の橘成季と仏師運慶、少年僧侶明けの明星の三人に、小殿はかつてある貴族の屋敷から真珠を盗んだ話を語る。客人三人は不可能と思える盗みを成功させた手口の謎解きに挑むのだが……。後鳥羽院、慈円、大姫ら鎌倉時代の重要人物たちが彩る、伝説の大盗賊をめぐる歴史ミステリ。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

「真珠盗」
「顛倒」
「妖異瀬戸内海」
「汗牛充棟綺譚」
「雪因果」

「賊徒、暁に千里を奔る」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 実在人物を巧みに使うミステリで定評のある著者が、今回は『古今著聞集』に登場する元盗賊を狂言回しに据えた。知名度は低いが様々な経験を重ねた独特の立ち位置から、鎌倉初期というカオスな時代を生き抜いたドラマ 実在人物を巧みに使うミステリで定評のある著者が、今回は『古今著聞集』に登場する元盗賊を狂言回しに据えた。知名度は低いが様々な経験を重ねた独特の立ち位置から、鎌倉初期というカオスな時代を生き抜いたドラマは斬新で面白い。運慶、栄西、定家に慈円ら当時の知識人や権力者も彼の語る下層民の生き様に魅せられ、橘成季が記録する形で著聞集成立の裏話になるくすぐりも加わる。しかし最初から登場していた若い僧の正体が暴かれる最後の1頁で、全てがひっくり返るのだ。意味ありげに出ていた後鳥羽院の陰謀かと、強烈な衝撃を残す構成が鮮烈。 …続きを読む
    パトラッシュ
    2025年01月29日
    125人がナイス!しています
  • 橘成季が記した「古今著聞集」で紹介される伝説の大盗賊・小殿が、盗賊稼業において遭遇した謎を語る連作ミステリ短編集。成季はじめ、運慶、慈円、後鳥羽上皇など、歴史上の人物たちへ昔語りで謎かけをするスタイル 橘成季が記した「古今著聞集」で紹介される伝説の大盗賊・小殿が、盗賊稼業において遭遇した謎を語る連作ミステリ短編集。成季はじめ、運慶、慈円、後鳥羽上皇など、歴史上の人物たちへ昔語りで謎かけをするスタイルで、とても読みやすく、ミステリとしても捻りがあって面白かった。また、因果は巡るという仕掛けも上手くハマっている気がします。シリーズ化してもよいかも。 …続きを読む
    さーくる・けー
    2025年01月21日
    30人がナイス!しています
  • 読売新聞の書評を読んで。鎌倉時代の元盗賊の老侍が、歴史上の有名な人物たちに盗賊時代の冒険譚を謎解きとともに語る短編集。すごく難しい謎解きというわけではなく、また語りも分かりやすいのでサラッと読めます。 読売新聞の書評を読んで。鎌倉時代の元盗賊の老侍が、歴史上の有名な人物たちに盗賊時代の冒険譚を謎解きとともに語る短編集。すごく難しい謎解きというわけではなく、また語りも分かりやすいのでサラッと読めます。難しい言葉には括弧書きで説明があるので、歴史小説に慣れていない私でも物語に入りやすかったです。運慶や栄西といった超有名人が登場するので親しみが湧きました。5編の中では、主人公が海賊をしていたときの話「妖異瀬戸内海」が好み。そして最後に「!」となるオチが。面白いなあ。 …続きを読む
    hitomi
    2025年02月15日
    21人がナイス!しています

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