- 著者 芦辺 拓
- 著者 江戸川 乱歩
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2024年01月31日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 216
- ISBN:
- 9784041146354
乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび
- 著者 芦辺 拓
- 著者 江戸川 乱歩
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2024年01月31日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 216
- ISBN:
- 9784041146354
乱歩の未完の傑作が完結! 犯人・密室・謎の記号の正体とその向こう側
江戸川乱歩のいわくつきの未完作「悪霊」
デビュー百年を越え、いま明かされる、犯人・蔵の密室・謎の記号の正体。
そして、なぜ本作が、未完となったのか――
乱歩の中絶作を、芦辺拓が書き継ぎ完結させる! そのうえ、物語は更なる仕掛けへ……。
1923年(大正12年)に「二銭銅貨」でデビューし、探偵小説という最先端の文学を日本の風土と言語空間に着地させた江戸川乱歩。満を持して1933年(昭和8年)に鳴り物入りで連載スタートした「悪霊」は、これまでの彼の作品と同様、傑作となるはずだった。
謎めいた犯罪記録の手紙を著者らしき人物が手に入れ、そこで語られるのは、美しき未亡人が不可思議な血痕をまとった凄惨な遺体となって蔵の2階で発見された密室殺人、現場で見つかった不可解な記号、怪しげな人物ばかりの降霊会の集い、そして新たに「又一人美しい人が死ぬ」という予告……。
期待満載で幕を開けたこの作品はしかし、連載3回ののち2度の休載を挟み、乱歩の「作者としての無力を告白」したお手上げ宣言で途絶した。
本書は、『大鞠家殺人事件』で日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞した芦辺拓が、乱歩がぶちあげた謎を全て解き明かすと同時に、なぜ「悪霊」が未完になったかをも構築する超弩級ミステリである。
デビュー百年を越え、いま明かされる、犯人・蔵の密室・謎の記号の正体。
そして、なぜ本作が、未完となったのか――
乱歩の中絶作を、芦辺拓が書き継ぎ完結させる! そのうえ、物語は更なる仕掛けへ……。
1923年(大正12年)に「二銭銅貨」でデビューし、探偵小説という最先端の文学を日本の風土と言語空間に着地させた江戸川乱歩。満を持して1933年(昭和8年)に鳴り物入りで連載スタートした「悪霊」は、これまでの彼の作品と同様、傑作となるはずだった。
謎めいた犯罪記録の手紙を著者らしき人物が手に入れ、そこで語られるのは、美しき未亡人が不可思議な血痕をまとった凄惨な遺体となって蔵の2階で発見された密室殺人、現場で見つかった不可解な記号、怪しげな人物ばかりの降霊会の集い、そして新たに「又一人美しい人が死ぬ」という予告……。
期待満載で幕を開けたこの作品はしかし、連載3回ののち2度の休載を挟み、乱歩の「作者としての無力を告白」したお手上げ宣言で途絶した。
本書は、『大鞠家殺人事件』で日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞した芦辺拓が、乱歩がぶちあげた謎を全て解き明かすと同時に、なぜ「悪霊」が未完になったかをも構築する超弩級ミステリである。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
目次
INTRODUCTION
乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび
合作者の片割れによるあとがき――あるいは好事家のためのノート
INTRODUCTION
乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび
合作者の片割れによるあとがき――あるいは好事家のためのノート
「乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび」感想・レビュー
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江戸川乱歩の没年に生を受けた(決して生まれ変わりではありませんが)からかどうかは解りませんが、50年程前に少年探偵団シリーズを読んでから、読書好きとなりました。江戸川乱歩は私にとって特別の作家です。乱歩 …続きを読む2024年02月18日219人がナイス!しています
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未完作品を他の作家が書き継ぐのは珍しくないが、書き終わった部分から続けるのが基本だ。芦辺さんは乱歩の『悪霊』が中絶せざるを得なかった理由まで取り込んで、完成作品に仕上げてみせた。実在の人物が歴史の謎に …続きを読む2024年04月20日150人がナイス!しています
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感嘆の一冊。江戸川乱歩が連載三回で放置した「悪霊」を芦辺さんが想像を膨らませ創造した作品。どう完成させるのか、高まる期待とワクワク感はまさに新連載に心躍らせた昭和八年当時の読者に心重なるよう。時代を感 …続きを読む2024年03月21日112人がナイス!しています