- 著者 斎藤 英喜
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2023年12月08日
- 判型:
- 新書判
- 商品形態:
- 新書
- ページ数:
- 288
- ISBN:
- 9784040824826
陰陽師たちの日本史
- 著者 斎藤 英喜
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2023年12月08日
- 判型:
- 新書判
- 商品形態:
- 新書
- ページ数:
- 288
- ISBN:
- 9784040824826
現代にまで続く壮大な陰陽師の歴史をたどる
プロローグ
第一章 「陰陽道」とはなにか
1 「陰陽道・前史」を探る
2 呪術・祭祀を担う陰陽師
3 安倍晴明をめぐる謎
第二章 陰陽師・安倍晴明の現場へ
1 焼失した霊剣と五帝祭
2 呪詛と祓えをめぐる陰陽道
3 冥府の神、泰山府君
4 火星を祭る
第三章 中世、動乱の時代の陰陽師たち
1 安倍晴明の末裔たち
2 陰陽師たちの「戦国」
3 『ほき内伝』という謎の書物
断章 いざなぎ流は「陰陽師」なのか
陰陽師を今に伝える「いざなぎ流」?
「呪詛返し」の儀礼といざなぎ流
「呪詛の祭文」と取り分け儀礼
「式王子」の秘法
いざなぎ流の背後に隠された系譜
民間「陰陽師」たちの動向
いざなぎ流は「陰陽師」なのか
第四章 江戸時代の陰陽師たち
1 江戸時代前期ーー変貌する陰陽道
2 西洋天文学と出会う陰陽道
第五章 陰陽師たちの近代と折口信夫
陰陽師たちの明治維新
斎藤励『王朝時代の陰陽道』と柳田国男
折口信夫の「陰陽道」研究の可能性
「仏家の陰陽道」とかかわる『ほき内伝』
中世神道と陰陽道との交渉
近代の「神道」をめぐる動向のなかで
近代神職のもうひとつの姿
終章 「安倍晴明ブーム」の彼方へ
あとがき
新書化にあたって
第一章 「陰陽道」とはなにか
1 「陰陽道・前史」を探る
2 呪術・祭祀を担う陰陽師
3 安倍晴明をめぐる謎
第二章 陰陽師・安倍晴明の現場へ
1 焼失した霊剣と五帝祭
2 呪詛と祓えをめぐる陰陽道
3 冥府の神、泰山府君
4 火星を祭る
第三章 中世、動乱の時代の陰陽師たち
1 安倍晴明の末裔たち
2 陰陽師たちの「戦国」
3 『ほき内伝』という謎の書物
断章 いざなぎ流は「陰陽師」なのか
陰陽師を今に伝える「いざなぎ流」?
「呪詛返し」の儀礼といざなぎ流
「呪詛の祭文」と取り分け儀礼
「式王子」の秘法
いざなぎ流の背後に隠された系譜
民間「陰陽師」たちの動向
いざなぎ流は「陰陽師」なのか
第四章 江戸時代の陰陽師たち
1 江戸時代前期ーー変貌する陰陽道
2 西洋天文学と出会う陰陽道
第五章 陰陽師たちの近代と折口信夫
陰陽師たちの明治維新
斎藤励『王朝時代の陰陽道』と柳田国男
折口信夫の「陰陽道」研究の可能性
「仏家の陰陽道」とかかわる『ほき内伝』
中世神道と陰陽道との交渉
近代の「神道」をめぐる動向のなかで
近代神職のもうひとつの姿
終章 「安倍晴明ブーム」の彼方へ
あとがき
新書化にあたって
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
(「プロローグ」より)
本書の目的は宇宙や天文、星と人間との関かかわりを解き明かすことを任務とした「陰陽師」にスポットをあてて、彼らの活動の変遷から、一般には知られていない「陰陽師」「陰陽道」の通史を描き出すことにある。
一般に「陰陽師」といえば、平安時代というイメージが強いが、じつは陰陽師たちは、「日本史」の各時代のなかで、大きな活躍を見せてくれるのだ。
したがって本書には、古代律令国家の成立を推し進め、「天文」に秀でた能力をもった天武天皇に始まり、平安時代の陰陽師・安倍晴明、あるいは「源平合戦」の時代に平家の運命を占って、「さすの神子(みこ) 」(予言者)と呼ばれた安倍泰親(やすちか)、室町将軍・足利義満に重用された
安倍有世(ありよ) 、戦国時代、京都で最初にキリスト教に入信した賀茂家の陰陽師、さらに織田信長や豊臣秀吉と陰陽師との関係、江戸時代の陰陽道宗家となる土御門泰福(つちみかどやすとみ)、また彼と深い関係をもつ幕府の天文学者・渋しぶ川かわ春はる海み 、あるいは西洋天文学と陰陽道との関係、さらに国学者の
本居宣長や平田篤胤と天文学……といった、歴史上の著名な人物たちも数多く登場してくる。
と同時に、彼ら有名人たちの知られざる一面が「星」との関係のなかから浮かび上がってくるだろう。陰陽師たちの活躍する歴史はまた、この「日本」をめぐる定型化した歴史認識をアップデートする、新しい視点をもたらしてくれよう。
本書の目的は宇宙や天文、星と人間との関かかわりを解き明かすことを任務とした「陰陽師」にスポットをあてて、彼らの活動の変遷から、一般には知られていない「陰陽師」「陰陽道」の通史を描き出すことにある。
一般に「陰陽師」といえば、平安時代というイメージが強いが、じつは陰陽師たちは、「日本史」の各時代のなかで、大きな活躍を見せてくれるのだ。
したがって本書には、古代律令国家の成立を推し進め、「天文」に秀でた能力をもった天武天皇に始まり、平安時代の陰陽師・安倍晴明、あるいは「源平合戦」の時代に平家の運命を占って、「さすの神子(みこ) 」(予言者)と呼ばれた安倍泰親(やすちか)、室町将軍・足利義満に重用された
安倍有世(ありよ) 、戦国時代、京都で最初にキリスト教に入信した賀茂家の陰陽師、さらに織田信長や豊臣秀吉と陰陽師との関係、江戸時代の陰陽道宗家となる土御門泰福(つちみかどやすとみ)、また彼と深い関係をもつ幕府の天文学者・渋しぶ川かわ春はる海み 、あるいは西洋天文学と陰陽道との関係、さらに国学者の
本居宣長や平田篤胤と天文学……といった、歴史上の著名な人物たちも数多く登場してくる。
と同時に、彼ら有名人たちの知られざる一面が「星」との関係のなかから浮かび上がってくるだろう。陰陽師たちの活躍する歴史はまた、この「日本」をめぐる定型化した歴史認識をアップデートする、新しい視点をもたらしてくれよう。
トピックス
「陰陽師たちの日本史」感想・レビュー
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「陰陽師」が、日本の歴史にどの様に関わり、そしてどの様にフェードアウトしていったかを古文書やフィールドワーク、現代における論説を裏付けに、とても分かり易くひもとかれています。最終的に、日本の純粋な宗教 …続きを読む2024年11月08日25人がナイス!しています
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基本晴明だったな。2024年05月21日4人がナイス!しています
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陰陽師を当時の最新の学術を取り込んだり対決したりしながら、時代ともに自ら変わっていった存在として捉えている。陰陽師と国学者の結びつきから、国学者が実は西洋知識にも近い存在だった話も興味深い。陰陽師がさ …続きを読む2024年08月29日1人がナイス!しています