銀閣の人

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2023年09月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
480
ISBN:
9784041138755
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銀閣の人

  • 著者 門井 慶喜
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2023年09月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
480
ISBN:
9784041138755

日本文化の礎は、この男がつくりだした!

応仁の乱は、京の街を焼け跡にしようとしていた。
室町幕府八代将軍・足利義政は、京の秩序を守る責務から目をそらし、自らの美意識の顕現に挑んだ。
孤独な将軍は、何に苦悩し、何を実現しようとしたのか。
日本建築の源流となった“銀閣寺”建立の秘密に迫った歴史巨編。
応仁の乱は、京の街を焼け跡にしようとしていた。
室町幕府八代将軍・足利義政は、京の秩序を守る責務から目をそらし、自らの美意識の顕現に挑んだ。
孤独な将軍は、何に苦悩し、何を実現しようとしたのか。
日本建築の源流となった“銀閣寺”建立の秘密に迫った歴史巨編。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第一章 文化で勝つ
第二章 金 閣
第三章 着 工
第四章 住み慣らし
第五章 雁のうらみ
第六章 血の海
第七章 東求堂
第八章 同仁斎
第九章 銀閣の人

解説 本郷和人

「銀閣の人」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 日本の伝統家屋の象徴である押板床 (床の間)、違い棚 (入れる象徴)、付書院 (出す象徴) という装置、 四畳半という中途半端な広さで孤独が思索により宇宙につながる空間、 そこに漂う わび、さび という精神、 これ 日本の伝統家屋の象徴である押板床 (床の間)、違い棚 (入れる象徴)、付書院 (出す象徴) という装置、 四畳半という中途半端な広さで孤独が思索により宇宙につながる空間、 そこに漂う わび、さび という精神、 これらを発明し日本文化の礎を築いたのは、銀閣の人、足利義政 (室町幕府八代将軍)だった。室町中期に生まれた文化的産物に歴史的な重要性の気づきを得た。 なかでも義政という人物のイメージが今までと逆転したのは個人的に極めて大きな「出来事」だった。 …続きを読む
    rokubrain
    2024年07月09日
    18人がナイス!しています
  • 足利義政と彼の創り上げた東山文化を描いた作品。義政当時の政治情勢、富子との関係、そして金閣を建てた会ったことのない祖父義満に対する感情などから義満の人物像を浮かび上がらせる。彼がどういう思いで銀閣を建 足利義政と彼の創り上げた東山文化を描いた作品。義政当時の政治情勢、富子との関係、そして金閣を建てた会ったことのない祖父義満に対する感情などから義満の人物像を浮かび上がらせる。彼がどういう思いで銀閣を建てたのか、後世に何を期待したのか。共に銀閣の造営に当たった宗祇、村田珠光、善阿弥との会話を通し今に繋がる文化が、義政を中心にどの様に創り上げられたかが描かれ興味深い。義政の一生と文化論が上手く噛み合い、「わび さび」が、腑に落ちた。義政に対する見方が変わった作品。次に銀閣寺を訪れる時は、違った見方が出来そうだ …続きを読む
    Y.yamabuki
    2024年01月23日
    16人がナイス!しています
  • 足利義政は文化面では一流で、将軍職としては論外のイメージで、本書もそのイメージをそのまま書いてる。室町幕府の衰退はこの人一人のせいでもなくて、その前からの流れが凄く重要で(特に嘉吉の乱)、そこを丁寧に 足利義政は文化面では一流で、将軍職としては論外のイメージで、本書もそのイメージをそのまま書いてる。室町幕府の衰退はこの人一人のせいでもなくて、その前からの流れが凄く重要で(特に嘉吉の乱)、そこを丁寧に書いてくれてると思う。義政自身にあまり共感できない。将軍としてやるべきところは他にいっぱいあるだろうに。 …続きを読む
    タカボー
    2024年11月10日
    4人がナイス!しています

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