鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2023年12月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784041137758
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鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

  • 著者 酒井 順子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2023年12月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784041137758

変わり続ける車窓風景に人生と日本を見た、 鉄道紀行界の巨星二人の軌道

鉄道は楽しい。 そして、鉄道は哀しい。

「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百けん
「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三

日本において鉄道紀行というジャンルを示した内田百けん。「なんにも用事がない」のに百けんが汽車で大阪に行っていた頃、普通の人にとって鉄道は、何かの用事を果たすために乗るものでした。それから四半世紀後、異なるアプローチでそのジャンルを背負った宮脇俊三。彼は、時刻表を小説のように愛読していたことを『時刻表2万キロ』で告白しています。鉄道や紀行文学の歴史とともに二人の足跡をたどる1冊です。
鉄道は楽しい。 そして、鉄道は哀しい。

「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百けん
「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三

日本において鉄道紀行というジャンルを示した内田百けん。「なんにも用事がない」のに百けんが汽車で大阪に行っていた頃、普通の人にとって鉄道は、何かの用事を果たすために乗るものでした。それから四半世紀後、異なるアプローチでそのジャンルを背負った宮脇俊三。彼は、時刻表を小説のように愛読していたことを『時刻表2万キロ』で告白しています。鉄道や紀行文学の歴史とともに二人の足跡をたどる1冊です。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

目次
鉄道紀行誕生の背景は?
生まれた時から「鉄」だった
人生鉄路のスタート地点
それぞれの新橋駅、それぞれの鉄道唱歌
「鉄道は兵器だ!」の時代へ
東京大空襲を生き延びて
敗戦の日の鉄道
新たなスタート
鉄道好きの観光嫌い
御殿場線の運命
抗い難いトンネルの魅力
鉄道の音楽性
酒という相棒
女と鉄道
誕生鉄と葬式鉄
曾遊、その喜びと悲しみ
旅を書く・内田百けん編
旅を書く・宮脇俊三編
子供の心、大人の視線
「時は変改す」
あとがき
文庫版 あとがき
解説

「鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 内田百閒・宮脇俊三という鉄道紀行文学の両巨頭を通じ「鉄」の世界観を掘り下げる一冊。両者の鉄道への対照的な姿勢と共通する愛情がよくわかる興味深い内容でした。変化を好まない百閒と、変化を受け入れ味わう宮脇 内田百閒・宮脇俊三という鉄道紀行文学の両巨頭を通じ「鉄」の世界観を掘り下げる一冊。両者の鉄道への対照的な姿勢と共通する愛情がよくわかる興味深い内容でした。変化を好まない百閒と、変化を受け入れ味わう宮脇。稚気溢れる所は変わり無いものの、百閒の方がより子供染みていると言うか、純粋と言うか…。「鉄道は移動するために乗るものではない。景色を見て、様々な音を聞き…五感の全てを刺激される乗り物。」この一節にはとても共感します。この愉しみを知っていた二人だからこそ、鉄道紀行を文化にまで昇華させることができたのでしょう。 …続きを読む
    piro
    2024年07月15日
    38人がナイス!しています
  • 内田百間と宮脇俊三の鉄道愛を比較し語る本。百間先生の著作は読んでいるので、大体のエピソードは知っていたが、やはりこの人は筋金入りだなぁと再認識。宮脇俊三はエッセイを一つ二つ読んだだけだったが、興味がわ 内田百間と宮脇俊三の鉄道愛を比較し語る本。百間先生の著作は読んでいるので、大体のエピソードは知っていたが、やはりこの人は筋金入りだなぁと再認識。宮脇俊三はエッセイを一つ二つ読んだだけだったが、興味がわいた。読んでみたい。そして酒井順子さん。お二人の鉄道愛をよくまとめてある。二人への、そして鉄道への愛が伝わる一冊。なんにも用事がないけれど、鉄道に乗って出かけたくなった。 …続きを読む
    agtk
    2024年04月14日
    4人がナイス!しています
  • なんにも用事がないのに鉄道に乗っていた百間、文明ではなく、文化としての鉄道が立ち現れている。より速くより、より深くその地を感じるために鉄道に乗る、という鉄道趣味を育てた百間と俊三の著作を読み返すことで なんにも用事がないのに鉄道に乗っていた百間、文明ではなく、文化としての鉄道が立ち現れている。より速くより、より深くその地を感じるために鉄道に乗る、という鉄道趣味を育てた百間と俊三の著作を読み返すことで、レールに身を委ねる幸いを思い返したい …続きを読む
    Ayumi Shimojoh
    2024年02月04日
    3人がナイス!しています

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