イランの地下世界

イランの地下世界

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2024年05月10日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
296
ISBN:
9784040824765
label

イランの地下世界

  • 著者 若宮 總
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2024年05月10日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
296
ISBN:
9784040824765

国民は脱法行為のプロばかり!?強権体制下の庶民の生存戦略を赤裸々に描く

「本当に目から鱗が落ちまくり。このイラン観は唯一無二だ」高野秀行氏、熱烈推薦・解説
国民は脱法行為のプロばかり!?
強権体制下の庶民の生存戦略を、長年イランの一般社会で暮らしてきた著者が赤裸々に明かす!

イスラムへの無関心、棄教・改宗が進んでいる? 国民の関心はいかに国から逃げるか!?
イスラム体制による、独裁的な権威主義国家として知られるイラン。しかし、その実態に関する報道は、日本では極めて少ない。
イスラム共和国支持者=敬虔なムスリムといえるのか? 棄教者は本当にいないのか? 反体制派の国家ビジョンとは? 
違法・タブーとされる麻薬や酒に留まらず、イスラム体制下の欺瞞を暴きつつ、庶民のリアルな生存戦略と広大な地下世界を描く類書なき一冊。
■イスラム宣伝局の職員はイスラム・ヤクザだった
■イスラム法学者たちはアヘンの上客
■「隠れキリシタン」「神秘主義者」として生きる人々
■古代ペルシアを取り戻せ!――胎動する反イスラム主義
■美容整形ブームの裏には低い自己肯定感がある

小さな独裁者たちが「大きな独裁者」を生み出す
■親日感情に隠された本音「尊敬されたい!」
■メンツ(アーベルー)がすべて、「知らない」と言えない人々
■おしゃべりこそマナー、しゃべらないのは失礼
■おらが村こそイラン一! 強すぎる愛郷心
■イラン人は個人崇拝と訣別できるか

【目次】
はじめに
第一章 ベールというカラクリ
第二章 イスラム体制下で進む「イスラム疲れ」
第三章 終わりなきタブーとの闘い
第四章 イラン人の目から見る革命、世界、そして日本
第五章 イラン人の頭の中
第六章 イランは「独裁の無限ループ」から抜け出せるか
おわりに
解説 高野秀行
「本当に目から鱗が落ちまくり。このイラン観は唯一無二だ」高野秀行氏、熱烈推薦・解説
国民は脱法行為のプロばかり!?
強権体制下の庶民の生存戦略を、長年イランの一般社会で暮らしてきた著者が赤裸々に明かす!

イスラムへの無関心、棄教・改宗が進んでいる? 国民の関心はいかに国から逃げるか!?
イスラム体制による、独裁的な権威主義国家として知られるイラン。しかし、その実態に関する報道は、日本では極めて少ない。
イスラム共和国支持者=敬虔なムスリムといえるのか? 棄教者は本当にいないのか? 反体制派の国家ビジョンとは? 
違法・タブーとされる麻薬や酒に留まらず、イスラム体制下の欺瞞を暴きつつ、庶民のリアルな生存戦略と広大な地下世界を描く類書なき一冊。
■イスラム宣伝局の職員はイスラム・ヤクザだった
■イスラム法学者たちはアヘンの上客
■「隠れキリシタン」「神秘主義者」として生きる人々
■古代ペルシアを取り戻せ!――胎動する反イスラム主義
■美容整形ブームの裏には低い自己肯定感がある

小さな独裁者たちが「大きな独裁者」を生み出す
■親日感情に隠された本音「尊敬されたい!」
■メンツ(アーベルー)がすべて、「知らない」と言えない人々
■おしゃべりこそマナー、しゃべらないのは失礼
■おらが村こそイラン一! 強すぎる愛郷心
■イラン人は個人崇拝と訣別できるか

【目次】
はじめに
第一章 ベールというカラクリ
第二章 イスラム体制下で進む「イスラム疲れ」
第三章 終わりなきタブーとの闘い
第四章 イラン人の目から見る革命、世界、そして日本
第五章 イラン人の頭の中
第六章 イランは「独裁の無限ループ」から抜け出せるか
おわりに
解説 高野秀行

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに
第一章 ベールというカラクリ
スカーフを脱ぎ始めた女性たち
灰の下にかくれた熾火――デモ後のイランを覆う空気
「二重のくびき」――ベールを強制するのは誰か
オンライン授業はスカーフに短パンで
ベールは信仰の目安?
出世したけりゃチャドルをかぶれ!
欺瞞の象徴と化したチャドル
イスラム共和国を支持しているのは誰か

第二章 イスラム体制下で進む「イスラム疲れ」
“イスラムごっこ”――地に堕ちた革命の理想
政教一致を批判する小学生
「コーランは神の言葉にあらず」――イスラムを棄てる若者たち
イスラムは人間の心と向き合ってきたか
「隠れキリシタン」として生きる
神秘主義に救いを求める人々
禅と神道こそ真の宗教!?
古代ペルシアを取り戻せ!――胎動する反イスラム主義
コーランに代わるバイブル etc.

第三章 終わりなきタブーとの闘い
法律は破ってナンボ
マリファナでキメて夜のテヘランへ!
だから薬物はやめられない
呑兵衛に国境なし――禁酒国でたしなむ酒の味
“クラブ”で朝まで踊り明かせ!
低すぎるナンパのハードル
イラン人はなぜ恋愛下手になったのか
美容整形ブームの裏で
私は騙されない――イラン人に学ぶ「疑う力」 etc.

第四章 イラン人の目から見る革命、世界、そして日本
「王政期レトロ」から見えるもの
現実味を帯びてきた王政復古
もう一人の“レザー・シャー”――救国のプリンスか、無能な凡人か
王政復古のカギは天皇制にあり!?
イスラム革命という“陰謀”
誰が革命を起こしたのか
イランを“恐れる”大国たち
「アメリカに死を!」を嗤う――イラン人の考える「本当の反米」
二一世紀の「宗主国」――中国とロシア
先を越された!――中東諸国への屈折した思い
遠くて近い国――イラン人が親日になったワケ
こんなに日本が好きなのに
親日感情に隠された本音

第五章 イラン人の頭の中
イラン人は人生を二倍楽しむ
コミュニケーション大国イラン
おしゃべりこそマナー
玉子の日本人、桃のイラン人
優しさはタダじゃない
その自信、本物ですか?
「知らない」と言えない人々
メンツが見栄に変わるとき
嫉妬がイラン社会を席巻する
イラン人はつらいよ etc.

第六章 イランは「独裁の無限ループ」から抜け出せるか
本当は自分が独裁者になりたいイラン人
優しいイラン人、優しくないイラン社会
三人寄っても文殊の知恵は出てこない
「大きな独裁者」を生み出す三つの要因
正直者が馬鹿を見る
おらが村こそイラン一!
イラン人は個人崇拝と訣別できるか etc.

おわりに
解説 高野秀行

「イランの地下世界」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 高野秀行の愛読者だと言う通りの楽しく読めるイランについてのガイドブックとなっている。我々にほとんど馴染みのない、ジョージ・W・ブッシュ曰く「悪の枢軸」の一つであるイランについて、市井の視点から、細心の 高野秀行の愛読者だと言う通りの楽しく読めるイランについてのガイドブックとなっている。我々にほとんど馴染みのない、ジョージ・W・ブッシュ曰く「悪の枢軸」の一つであるイランについて、市井の視点から、細心の注意を払って公正に記述されている本だと思う。驚くほどイスラム教への信心は薄く、イスラム教が変な利用のされ方をしていることに驚いてしまう。また独裁政治が何故続いてしまうのか、何故個人事業主が多いのかなどについて、少なからぬ深さのある考察も切れ味もあるし、納得感も充分にある。エンタメノンフィクション好きなら是非。 …続きを読む
    glaciers courtesy
    2024年07月24日
    12人がナイス!しています
  • 高野秀行推薦で気になり読んでみた。イラン在住者による現代のイラン社会を描いた新書。著者は院卒の元研究者志望だったこともあり、社会に対する分析は鋭いが、本書はむしろ市井のイラン人の生の声の描写の面白さが 高野秀行推薦で気になり読んでみた。イラン在住者による現代のイラン社会を描いた新書。著者は院卒の元研究者志望だったこともあり、社会に対する分析は鋭いが、本書はむしろ市井のイラン人の生の声の描写の面白さが肝。ホメイニによるイスラム体制のイメージが強いが、度重なるデモのようにイラン人の反体制感情・イスラム離れは非常に強い。一方で王政から続く専制体制に慣れた中で発達した個人主義、独裁を許容する社会、縁故主義などを巧みに使い分けながらしたたかに生きている。タイトル通り「地下世界」の描き方が面白かった。 …続きを読む
    kuroma831
    2024年05月26日
    12人がナイス!しています
  • 以前、隠れてパーティーなどやっているイランの若者たちについてのドキュメンタリーを見たことがあったが、国民の一部なのだろうと思っていたのに、本書を読むと全体的にかなり世俗的なようでビックリ。イランは行っ 以前、隠れてパーティーなどやっているイランの若者たちについてのドキュメンタリーを見たことがあったが、国民の一部なのだろうと思っていたのに、本書を読むと全体的にかなり世俗的なようでビックリ。イランは行ったことがないし、ニュースなどで流れる一般的イメージしかなかったので、彼らのリアルな日常生活を知って驚くことは多々あったが、中でも「反アラブ」というのは意外だった。人々の気性について説明があったが、上から下まで独裁的になりがちなのは納得。高野秀行さんに勧められて書いたようだが、なるほど面白かった! …続きを読む
    Melody_Nelson
    2024年06月13日
    10人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品