私たちは何を知らないのか 宇宙物理学の未解決問題

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2024年04月02日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
272
ISBN:
9784041136546

私たちは何を知らないのか 宇宙物理学の未解決問題

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2024年04月02日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
272
ISBN:
9784041136546

私たちはどこから来て、どこへ行くのか――宇宙論はここまで迫った!

科学における最も重要な言葉の一つが「わからない」だ。わからないことがわかっている、すなわち「既知の未知」であるからこそ、探求することが可能であり、発見の可能性を持つ(「未知の未知」では探求の機会を持つことができない)。
宇宙物理学は過去500年ほどで飛躍的な進化を遂げたが、「私たちはどのように生まれたのか」などの深遠な問いにどこまで迫れたのか。世界的に有名な理論物理学者が、宇宙論の既知の未知を「時間」「空間」「物質」「生命」「意識」と5つの章に分けて探求。今後数十年の科学が追うであろう内容は驚きと興奮に満ちており、私たちの思考を深め、世界の見方も一変させてくれる。
原題… The Known Unknowns: The Unsolved Mysteries of the Cosmos: A Brief Account of What We Know and What We Don't Know About the Cosmos
著者名…LAWRENCE M. KRAUSS
科学における最も重要な言葉の一つが「わからない」だ。わからないことがわかっている、すなわち「既知の未知」であるからこそ、探求することが可能であり、発見の可能性を持つ(「未知の未知」では探求の機会を持つことができない)。
宇宙物理学は過去500年ほどで飛躍的な進化を遂げたが、「私たちはどのように生まれたのか」などの深遠な問いにどこまで迫れたのか。世界的に有名な理論物理学者が、宇宙論の既知の未知を「時間」「空間」「物質」「生命」「意識」と5つの章に分けて探求。今後数十年の科学が追うであろう内容は驚きと興奮に満ちており、私たちの思考を深め、世界の見方も一変させてくれる。
原題… The Known Unknowns: The Unsolved Mysteries of the Cosmos: A Brief Account of What We Know and What We Don't Know About the Cosmos
著者名…LAWRENCE M. KRAUSS

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに

1 時間
時間は根源的か、幻想か
アインシュタインの類まれなる問いかけ
時間の進みの違いが観測された
重力の極限では何が起きるのか
ブラックホールに落ちる人のSOS信号
ブラックホールの中では過去と未来が見える
時間はいつ始まったのか
宇宙が誕生して1秒以内に起きたこと
場が偽の真空にはまり込んでいる
宇宙は突然現れた?
時間の往復は可能なのか

2 空間
宇宙の外側には何があるのか
物理学史上最大の既知の未知、ダークエネルギー
宇宙は閉じている可能性が高い理由
宇宙研究に革命を起こした観測
微弱な重力波を捕まえた物理学者
多元宇宙のどこかに存在する私のコピー
3次元を超えた次元は隠れている?
重力が弱いのは余剰次元のせい?
ひもの大きさこそが最少スケール

3 物質
「誰がこんなものを注文したんだ?」
仮説から発見へ
中性子崩壊にまつわる謎
パウリが提唱した第三の粒子
対称性が保存されていない奇妙な粒子
自然は右と左を区別していた
ヒッグス場という考え方
ヒッグス粒子の発見と新たな謎
超対称性という考え方
分数の電荷をもつクォーク
反粒子というSFチックな存在
地球と反地球
対称性からわかる驚きの事実
四つの力以外の力はあるのか
大統一理論が抱える問題
ニュートリノが物理学研究に大貢献
量子力学の五つの特徴
物理学者も困惑する量子力学の世界
世界を支配しているのは量子力学なのか

4 生命
生命とは
生命の起源となった前駆物とは
生命の四つの要素
アミノ酸分子が左利きなワケ
RNAの世界が存在した可能性
宇宙の他の場所に生命は存在するのか
1つの隕石でクリントン大統領が会見を開く
次々と見つかる惑星
ハビタブルゾーンという領域
地球外生命体、三つの可能性
知的生命体が存在する可能性を導き出す
太陽と地球の未来
世界の終わりを科学する
知れば知るほど宇宙スケールで謙虚に

5 意識
哲学者と科学者が議論する領域
意識を定義することの困難さ
左脳と右脳の役割
危険から逃げるのは怖いからなのか
司令塔は前頭葉
場所細胞
自分は存在するのか
知的でも人工的でもない人工知能(AI)
感情を生み出す脳

エピローグ

「私たちは何を知らないのか 宇宙物理学の未解決問題」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 謙虚にならないとついつい知った気になって出鱈目な事を語りたくなるテーマ。物理学者が最新の知見に基づいて不可知性を解いてくれるのだが、こんな壮大なテーマじゃ無くても個人レベルでは知らない事がごまんとある 謙虚にならないとついつい知った気になって出鱈目な事を語りたくなるテーマ。物理学者が最新の知見に基づいて不可知性を解いてくれるのだが、こんな壮大なテーマじゃ無くても個人レベルでは知らない事がごまんとあるという事にも思い至る。専門知識は薄くても聞き齧った知識をもとに自分なりの解釈が持ち得る分野もあれば、苦手意識が払拭出来ずに本質的な理解から相当に距離がある分野もある。何にしても最新の知識の理解よりも自分なりの哲学による解釈の有無が人生の質を左右する様に感じるから学問的な理解力が無くても平等性を感じる。 …続きを読む
    jackbdc
    2024年08月17日
    11人がナイス!しています
  • サイエンス系の本を通読したのは初めてかもしれない、本書は(当然なのかもだけど)形而上学的側面も多分にある。宇宙物理学者の著者は「時間」「空間」「物質」「生命」「意識」それぞれについての「既知の未知」を考 サイエンス系の本を通読したのは初めてかもしれない、本書は(当然なのかもだけど)形而上学的側面も多分にある。宇宙物理学者の著者は「時間」「空間」「物質」「生命」「意識」それぞれについての「既知の未知」を考察、実証する。特に「物質」の章は難解だったけど、解説にあるように導入部(疑問の提示)は平易な言葉で惹きつけ、そこから実証されてきた詳細を述べていく。光さえ逃れられない巨大重力(ブラックホール)の中心=特異点では空間と時間は意味を失う。 …続きを読む
    ぽち
    2024年04月22日
    9人がナイス!しています
  • 多くの先人の不断の努力のおかげで、多くの未知は既知となった。しかし、ではもうわからないことがないのかと言えば決してそのようなことはない。むしろ、見える範囲が広がったことにより、さらに多くの未知なものが 多くの先人の不断の努力のおかげで、多くの未知は既知となった。しかし、ではもうわからないことがないのかと言えば決してそのようなことはない。むしろ、見える範囲が広がったことにより、さらに多くの未知なものが見つかったと言える。その未知についてしっかりとわかっていないということを理解し、何がわかって何がわからないかを知る。そのような態度こそが新しいものを切り開くために必要になる。 …続きを読む
    Humbaba
    2024年10月20日
    2人がナイス!しています

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