- 著者 山本 聡美
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2023年07月21日
- 判型:
- 文庫判
- 商品形態:
- 文庫
- ページ数:
- 400
- ISBN:
- 9784044007485
増補カラー版 九相図をよむ 朽ちてゆく死体の美術史
- 著者 山本 聡美
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2023年07月21日
- 判型:
- 文庫判
- 商品形態:
- 文庫
- ページ数:
- 400
- ISBN:
- 9784044007485
「死を想え」とささやく、不浄と無常の日本絵画史
腐敗し白骨化してゆく亡骸の変化を、九つの段階で描く九相図。仏教とともに伝来し、日本に深く根を下ろしたこの不浄の絵画は、無常なる生命への畏れ、諦念、執着を照らし出す。精気みなぎる鎌倉絵巻から、土佐派や狩野派による新展開、漢詩や和歌との融合、絵解きと版本による大衆化、そして河鍋暁斎や現代画家たちによる継承と創造へ――。芸術選奨新人賞・角川財団学芸賞ダブル受賞作に補遺を付し、全作品をカラー掲載する決定版。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
序 九相図の一五〇〇年
第一章 九相図とは何か
第二章 九相図の源流──西域・中国から古代日本まで
第三章 中世文学と死体
第四章 「九相図巻」をよむ──中世九相図の傑作(一)
第五章 国宝「六道絵」の「人道不浄相図」をよむ──中世九相図の傑作(二)
第六章 「九相詩絵巻」をよむ──漢詩・和歌と九相図の融合
第七章 江戸の出開帳と九相図
第八章 現代によみがえる九相図
おわりに
補遺 朽ちてゆく死体の図像誌──戦の時代の九相図
文庫版あとがき
図版協力
参考文献一覧
第一章 九相図とは何か
第二章 九相図の源流──西域・中国から古代日本まで
第三章 中世文学と死体
第四章 「九相図巻」をよむ──中世九相図の傑作(一)
第五章 国宝「六道絵」の「人道不浄相図」をよむ──中世九相図の傑作(二)
第六章 「九相詩絵巻」をよむ──漢詩・和歌と九相図の融合
第七章 江戸の出開帳と九相図
第八章 現代によみがえる九相図
おわりに
補遺 朽ちてゆく死体の図像誌──戦の時代の九相図
文庫版あとがき
図版協力
参考文献一覧
「増補カラー版 九相図をよむ 朽ちてゆく死体の美術史」感想・レビュー
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死体が腐敗してゆく過程を見て修行するために描かれた九相図。どんなに偉い人でも最後は虫や動物に食い荒らされて朽ちて行くだけ。。。雅やかなタッチで描かれているが当時はさぞ衝撃的だっただろう。背景が黄土色な …続きを読む2023年10月13日74人がナイス!しています
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現代は、死が遠い。故に人の顔を見る時、何時からか頭蓋骨を想像するようになった。自他に求める六つの欲(色、形容、威儀、言声、細滑、人相)を脱落させ、自他の肉体に対する執着を断ち切るよすが、九相図。仏道に …続きを読む2024年01月21日17人がナイス!しています
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「九相図をよむ」を読み、松井冬子の絵に興味を持った。暫く日本画の研究をしてみようか。 追伸 肝心の「九相図をよむ」の感想だが、素晴らしいの一言に尽きる。古今東西、性欲をコントロールするために、人間は様 …続きを読む2023年08月05日12人がナイス!しています