- 著者 小野 不由美
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2025年06月26日
- 判型:
- 四六判
- ページ数:
- 320
- ISBN:
- 9784041132418
営繕かるかや怪異譚 その肆
- 著者 小野 不由美
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2025年06月26日
- 判型:
- 四六判
- ページ数:
- 320
- ISBN:
- 9784041132418
建物に潜む恐怖は、家屋に刻まれる想いに芽吹く。建築怪談シリーズ第四弾。
「家に興味がない、ということは、自分を守ってくれる場所に興味がない、必要ない、ということと同義です」
単身者用の集合住宅で雑然とした部屋に住む拓史は、工事現場に落ちているスマホを発見する。着信を知らせる音が鳴り、呼び出しに応じる。スマホからは耳障りな雑音に交じって歪んだ男の声が聞こえる。通話を切った拓史は、その場にスマホを置いて立ち去る。以来、周囲から耳障りな雑音が聞こえ、背後にオレンジのベストを着た誘導員のような人影を見る。人影は徐々に拓史を追い詰め、玄関ドアを開けようとする。(第一話「忍びよる」)
玄関の向こうに、階段の踊り場に、床下の柱に、空の浴槽に――ひとの想いは家屋に留まり、よどんでゆく。
単身者用の集合住宅で雑然とした部屋に住む拓史は、工事現場に落ちているスマホを発見する。着信を知らせる音が鳴り、呼び出しに応じる。スマホからは耳障りな雑音に交じって歪んだ男の声が聞こえる。通話を切った拓史は、その場にスマホを置いて立ち去る。以来、周囲から耳障りな雑音が聞こえ、背後にオレンジのベストを着た誘導員のような人影を見る。人影は徐々に拓史を追い詰め、玄関ドアを開けようとする。(第一話「忍びよる」)
玄関の向こうに、階段の踊り場に、床下の柱に、空の浴槽に――ひとの想いは家屋に留まり、よどんでゆく。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
忍びよる
迦陵頻伽
鉄輪
いつか眠りを
夜明けの晩に
風来たりて
迦陵頻伽
鉄輪
いつか眠りを
夜明けの晩に
風来たりて