今昔奈良物語集

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2022年12月21日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
192
ISBN:
9784041131121

今昔奈良物語集

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2022年12月21日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
192
ISBN:
9784041131121

ガチの昔。竹取の翁といふ陽キャありけり――抱腹絶倒の文学パロディ集!

黒須は激怒した。必ず、かの邪知暴虐のぼったくりバーを除かねばならぬと決意した――。大和八木の実家に暮らす独身無職の黒須は、大阪に住む悪友・瀬川を訪ねる。久しぶりの再会を喜ぶ二人は、一晩飲み明かそうと宗右衛門町のキャバクラへ。しかしそこは法外な値段設定のぼったくりバーだった! 手持ちが足らない黒須は、瀬川を人質として店に残し、奈良の実家へ現金を取りに戻るため走り出す。(「走れ黒須」)ほか全11篇。
黒須は激怒した。必ず、かの邪知暴虐のぼったくりバーを除かねばならぬと決意した――。大和八木の実家に暮らす独身無職の黒須は、大阪に住む悪友・瀬川を訪ねる。久しぶりの再会を喜ぶ二人は、一晩飲み明かそうと宗右衛門町のキャバクラへ。しかしそこは法外な値段設定のぼったくりバーだった! 手持ちが足らない黒須は、瀬川を人質として店に残し、奈良の実家へ現金を取りに戻るため走り出す。(「走れ黒須」)ほか全11篇。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

走れ黒須(太宰治『走れメロス』)
奈良島太郎(『浦島太郎』)
二十歳(菊池寛『形』)
ファンキー竹取物語(『竹取物語』)
大和の桜の満開の下(坂口安吾『桜の森の満開の下』)
古都路(夏目漱石『こころ』)
三文の徳(芥川龍之介『薮の中』)
若草山月記(中島敦『山月記』)
どん銀行員(新美南吉『ごんぎつね』)
うみなし(宮澤賢治『やまなし』)
耳成浩一の話(小泉八雲『耳無芳一の話』)

「今昔奈良物語集」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 奈良に由来のある古典や文学を取り扱うのではなくて、奈良を舞台にしたパロディといったところ。ご当地観あればより楽しめる11短篇。とにかく緩くて楽しめるのは間違いない!原作既読なら趣向にニヤリ、未読なら俄然 奈良に由来のある古典や文学を取り扱うのではなくて、奈良を舞台にしたパロディといったところ。ご当地観あればより楽しめる11短篇。とにかく緩くて楽しめるのは間違いない!原作既読なら趣向にニヤリ、未読なら俄然興味が湧く感じ。いつもながら、学生時代に知識としてのみ詰め込んでいた作品群を、当時からこんな風に味わえていたらなぁと思うばかり…それでも「ファンキー竹取物語」に着いていける若さはもう無いかも(笑)「若草山月記」での虎から鹿に変更はハマってる!残念なのは宮澤賢治に疎く「うみなし」ナラムボンにピンと来ない自分… …続きを読む
    nobby
    2023年11月10日
    89人がナイス!しています
  • 主に現代文豪作品からのパスティーシュ11編。 一番好きなのは「山月記」からの「若草山月記」。 宮沢作品からの「うみなし」もとても良かった。 パスティーシュやパロディって感想を書くのが難しい。あらすじは有名 主に現代文豪作品からのパスティーシュ11編。 一番好きなのは「山月記」からの「若草山月記」。 宮沢作品からの「うみなし」もとても良かった。 パスティーシュやパロディって感想を書くのが難しい。あらすじは有名だし、細かいところを書けばネタバレになるし、いっぺん読んでみてくださいとしか言えないような気がする。 「大和桜の満開の下」元作品での女と本作の黒猫、ともに主人公の判断力を奪い力を吸い取るものではあるが、結末は本作オリジナルですばらしい物だと感じた。 巻末「耳成浩一の話」は映像化に向きそう。 …続きを読む
    shikashika555
    2022年12月25日
    44人がナイス!しています
  • “…どん、お前だったのか。いつも当行のシステムメンテナンスをしてくれていたのは (どん銀行員)” なんとなく森見さんの『新釈走れメロス』がちらつく感じではあったが、奈良県、特に近鉄沿線にゆかりのある人にはた “…どん、お前だったのか。いつも当行のシステムメンテナンスをしてくれていたのは (どん銀行員)” なんとなく森見さんの『新釈走れメロス』がちらつく感じではあったが、奈良県、特に近鉄沿線にゆかりのある人にはたまらない一冊であるはず。大和八木、大和郡山、信貴生駒スカイライン、高田川の桜、奈良町の鹿、若草山、日本最長の路線バス八木新宮線、耳成…を舞台に名作をアレンジ。きゃあきゃあ言いながら読んだ。「大和の桜の満開の下」「耳成浩一の話」「どん銀行員」が好き。ニヤニヤしたり、切なくなったり、ぞわりとしたり。 …続きを読む
    よこたん
    2023年12月27日
    36人がナイス!しています

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