タラニス 死の神の湿った森

タラニス 死の神の湿った森

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2022年09月16日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
296
ISBN:
9784041130162

タラニス 死の神の湿った森

  • 著者 内藤 了
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2022年09月16日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
296
ISBN:
9784041130162

少年は、真実を知り大人になる。死の神屋敷に隠された悲しき少女の過去と謎

ドラマ化もされた「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズ、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズで人気の内藤了。
初の単行本はあの男の少年時代を描く「お屋敷」ホラー&ミステリ!

 イギリス・ウェールズで少年ジョージが暮らす「タラニス屋敷」。「タラニス」とは「死の神」を意味するケルトの神だ。
 夜遅く目覚めたジョージは家政婦のミツコに物語をねだる。彼女が、秘密の話ですよと「ゲッシュ」(ケルトの魔法の取り決め)を交わしながら語ったのは、屋敷に伝わる、メリッサという少女の物語だった。メリッサは、子どもを食べる死の神に生きたままかまどで燃やされたという。そのかまどがお屋敷の廃墟部分『死者の間』にある、近づいてはいけない――。けれども、一緒に話を聞いた兄のアルフレッドは、今度マムと戻ってくる赤ちゃんへの贈り物を探しに『死者の間』に行こうと言い出し……。
 廃墟の秘密の扉を開けてしまったことで、夜な夜な現れるようになったメリッサの亡霊。そこに隠された真実と、ツェルニーン家の秘密とは。
 やがて法医昆虫学者として日本を訪れることになる、ジョージ・クリストファー・ツェルニーン。
 彼の少年時代に秘められた悲しく凄絶な物語。


装画=目黒ミロ
ドラマ化もされた「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズ、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズで人気の内藤了。
初の単行本はあの男の少年時代を描く「お屋敷」ホラー&ミステリ!

 イギリス・ウェールズで少年ジョージが暮らす「タラニス屋敷」。「タラニス」とは「死の神」を意味するケルトの神だ。
 夜遅く目覚めたジョージは家政婦のミツコに物語をねだる。彼女が、秘密の話ですよと「ゲッシュ」(ケルトの魔法の取り決め)を交わしながら語ったのは、屋敷に伝わる、メリッサという少女の物語だった。メリッサは、子どもを食べる死の神に生きたままかまどで燃やされたという。そのかまどがお屋敷の廃墟部分『死者の間』にある、近づいてはいけない――。けれども、一緒に話を聞いた兄のアルフレッドは、今度マムと戻ってくる赤ちゃんへの贈り物を探しに『死者の間』に行こうと言い出し……。
 廃墟の秘密の扉を開けてしまったことで、夜な夜な現れるようになったメリッサの亡霊。そこに隠された真実と、ツェルニーン家の秘密とは。
 やがて法医昆虫学者として日本を訪れることになる、ジョージ・クリストファー・ツェルニーン。
 彼の少年時代に秘められた悲しく凄絶な物語。


装画=目黒ミロ

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

プロローグ
第一章 メリッサの亡霊
第二章 死者の間と銀のスプーン
第三章 メリッサの凶行
第四章 死の神の城
第五章 森の王
第六章 ロンドンから来た記者
第七章 秘密の小箱
エピローグ

「タラニス 死の神の湿った森」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • あの藤堂比奈子のシリーズで、めっちゃ不気味だった法医昆虫学者のサー・ジョージの少年時代。これを読まずにいられるか。父と母(あのお母さん!)兄と妹。あれ、案外普通の家族だったのか?いやいや、そんなわけない あの藤堂比奈子のシリーズで、めっちゃ不気味だった法医昆虫学者のサー・ジョージの少年時代。これを読まずにいられるか。父と母(あのお母さん!)兄と妹。あれ、案外普通の家族だったのか?いやいや、そんなわけない。ウェールズの亡霊と呪いと迷信が蔓延る地で廃墟となった館をリフォームして暮らす。どこかが、何かがおかしい家族、使用人。胸の中でむくむくと沸き上がる違和感。あれ、これ、もしかして。歪んだ家族の、そしてこの屋敷に纏わる恐ろしい真相。終盤は前のめりで読んだ。そしてこのラストから、やがて本編へ繋がるのか。怖いねぇ。 …続きを読む
    みっちゃん
    2023年07月07日
    133人がナイス!しています
  • 藤堂比奈子シリーズに登場する法医昆虫学者サー・ジョージの子供時代の話。イギリスのウェールズにあるケルトの死の神を意味する《タラニス》屋敷が舞台。湿度が高くじめっと陰湿な雰囲気が漂う。何故焼け跡の残った 藤堂比奈子シリーズに登場する法医昆虫学者サー・ジョージの子供時代の話。イギリスのウェールズにあるケルトの死の神を意味する《タラニス》屋敷が舞台。湿度が高くじめっと陰湿な雰囲気が漂う。何故焼け跡の残ったままの一部しか改装しないお城に住んでいるのか何故母親は周囲の人たちから嫌われているのか、他にも様々な疑問が浮かぶが最後に明らかになる。この本だけでも物語として成立しているがこの悲惨な少年時代過ごしたジョージがどんな大人になったのか、シリーズ未読の方は読んでみると面白いと思う。 …続きを読む
    mint☆
    2023年02月06日
    116人がナイス!しています
  • 『内藤了の新刊だっ!』と帯を読んでみると知った名前が。まさかのあのジョージではないか。私が『藤堂比奈子シリーズ』で猟奇殺人鬼よりも怖かったジョージ。本編、スピンオフに次いでジョージの少年時代の物語。な 『内藤了の新刊だっ!』と帯を読んでみると知った名前が。まさかのあのジョージではないか。私が『藤堂比奈子シリーズ』で猟奇殺人鬼よりも怖かったジョージ。本編、スピンオフに次いでジョージの少年時代の物語。なのにゴシックホラー的でゾワゾワさせられる。薄気味悪さはあるものの、何とも切なく、悲しく、壮絶な物語だった。ジョージのマムや兄、妹については先の登場作品で結果だけ知っていたが、まさかの内容に驚きと、シリーズのファンであるが故の喜びがあった。シリーズのスピンオフというよりも単独の長編物語として満足の作品だ。 …続きを読む
    ゆのん
    2022年11月13日
    69人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品