地図をつくった男たち 明治測量物語

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2022年10月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784044007188
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地図をつくった男たち 明治測量物語

  • 著者 山岡 光治
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2022年10月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784044007188

地図づくりに命を賭けた測量技術者たちの秘話

地図作りに全力を傾ける男たちがいた。深山に分け入り、森を渉猟し、1か月を超える野営を繰り返しながら、土地を測り続ける。戦時には大陸へと渡り、仲間を失いながらも測量を行った。明治維新前夜から、国土地理院の前身である参謀本部陸地測量部の時代まで、彼らによって近代日本の基盤が築き上げられてきた。元地理院技官の著者が、その足跡を丹念にたどる。知られざる日本の地図製作と、名もなき技術者たちの奮闘の記録。

【目次】
はじめに
第1部 維新前夜から維新直後の地図作り
 第1章 明治維新前夜の地図測量技術
 第2章 陸軍省最初の測量技術者・福田治軒
 第3章 沼津兵学校から巣立つ地図測量技術者
 第4章 傑出したテクノクラート小野友五郎
 第5章 開拓使測量を担った測量技術者たち
 第6章 もうひとつの日本全図――勧農局地質課に集った技術者たち
 第7章 外国人の湯治行きを阻止した測量師
 第8章 明治期の地図作りへと向かう地図方
 第9章 測量標石の始め
 第10章 使われなかった日本で最初の水準点

第2部 陸地測量部の地図作り
 第11章 「美しさ」から「正確さ」へ――犠牲となった「かきたてるもの」
 第12章 未踏の高山を目指した明治期測量隊
 第13章 測量登山黎明期――登山家ウェストンのころ
 第14章 劔岳登頂は柴崎芳太郎に何を与えたか
 第15章 戦場に送られる即席測図手たち
 第16章 報告書に見る技術者たちの日常
 第17章 文豪と地図
 第18章 測量標石に残された思い
 第19章 友の血で描かれた地図が、赤い焔と化して消えていく
 第20章 職人技のドイツ式地図から合理性追求のアメリカ式地図へ
おわりに
参考文献
地図作りに全力を傾ける男たちがいた。深山に分け入り、森を渉猟し、1か月を超える野営を繰り返しながら、土地を測り続ける。戦時には大陸へと渡り、仲間を失いながらも測量を行った。明治維新前夜から、国土地理院の前身である参謀本部陸地測量部の時代まで、彼らによって近代日本の基盤が築き上げられてきた。元地理院技官の著者が、その足跡を丹念にたどる。知られざる日本の地図製作と、名もなき技術者たちの奮闘の記録。

【目次】
はじめに
第1部 維新前夜から維新直後の地図作り
 第1章 明治維新前夜の地図測量技術
 第2章 陸軍省最初の測量技術者・福田治軒
 第3章 沼津兵学校から巣立つ地図測量技術者
 第4章 傑出したテクノクラート小野友五郎
 第5章 開拓使測量を担った測量技術者たち
 第6章 もうひとつの日本全図――勧農局地質課に集った技術者たち
 第7章 外国人の湯治行きを阻止した測量師
 第8章 明治期の地図作りへと向かう地図方
 第9章 測量標石の始め
 第10章 使われなかった日本で最初の水準点

第2部 陸地測量部の地図作り
 第11章 「美しさ」から「正確さ」へ――犠牲となった「かきたてるもの」
 第12章 未踏の高山を目指した明治期測量隊
 第13章 測量登山黎明期――登山家ウェストンのころ
 第14章 劔岳登頂は柴崎芳太郎に何を与えたか
 第15章 戦場に送られる即席測図手たち
 第16章 報告書に見る技術者たちの日常
 第17章 文豪と地図
 第18章 測量標石に残された思い
 第19章 友の血で描かれた地図が、赤い焔と化して消えていく
 第20章 職人技のドイツ式地図から合理性追求のアメリカ式地図へ
おわりに
参考文献

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに
第1部 維新前夜から維新直後の地図作り
 第1章 明治維新前夜の地図測量技術
 第2章 陸軍省最初の測量技術者・福田治軒
 第3章 沼津兵学校から巣立つ地図測量技術者
 第4章 傑出したテクノクラート小野友五郎
 第5章 開拓使測量を担った測量技術者たち
 第6章 もうひとつの日本全図――勧農局地質課に集った技術者たち
 第7章 外国人の湯治行きを阻止した測量師
 第8章 明治期の地図作りへと向かう地図方
 第9章 測量標石の始め
 第10章 使われなかった日本で最初の水準点

第2部 陸地測量部の地図作り
 第11章 「美しさ」から「正確さ」へ――犠牲となった「かきたてるもの」
 第12章 未踏の高山を目指した明治期測量隊
 第13章 測量登山黎明期――登山家ウェストンのころ
 第14章 劔岳登頂は柴崎芳太郎に何を与えたか
 第15章 戦場に送られる即席測図手たち
 第16章 報告書に見る技術者たちの日常
 第17章 文豪と地図
 第18章 測量標石に残された思い
 第19章 友の血で描かれた地図が、赤い焔と化して消えていく
 第20章 職人技のドイツ式地図から合理性追求のアメリカ式地図へ
おわりに
参考文献

【コラム】
英数字が書けない測量手
文字を作った男たち
「名はかり虫」はどこに?
清国に派遣されたお雇い日本人測量技師
砲弾の下をかいくぐる写真班と写景班
ばちあたりな測量官たち

「地図をつくった男たち 明治測量物語」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 地図は軍事機密。その関係もあって明治の世での地図作りや測量に関する多くのことは、陸軍陸地測量部で任ったと言う。三角点測量など測量技術の初歩が解らず雲を掴むようなところもあるが、明治日本の測量技術が旧幕 地図は軍事機密。その関係もあって明治の世での地図作りや測量に関する多くのことは、陸軍陸地測量部で任ったと言う。三角点測量など測量技術の初歩が解らず雲を掴むようなところもあるが、明治日本の測量技術が旧幕府系技術者(色鮮やかなフランス式地図)から、ドイツ流軍人技術者(実用本位個性なし)に実権が移行するなかで起こった「(清国)地図密売事件」は初知り。読みながら再見した陸地測量部の剱岳初登頂の映画「劔岳 点の記」も新たな視点を得られて興味深い。 …続きを読む
    kawa
    2023年01月17日
    37人がナイス!しています
  • 地図を作ることに情熱を傾けた男達の戦いの話。幕末から明治期の作地図の歴史的変遷を辿りながら、その熱意や苦労が描かれている。地図の重要性は、近代化に必須なアイテムの一つで、お雇い外国人はその必要性から地 地図を作ることに情熱を傾けた男達の戦いの話。幕末から明治期の作地図の歴史的変遷を辿りながら、その熱意や苦労が描かれている。地図の重要性は、近代化に必須なアイテムの一つで、お雇い外国人はその必要性から地図作成を行い、その技術を継承した日本人が、明治期後期から活躍していく。 測量のために深山幽谷の山野に分け入った先達に驚くばかりだった。映画化された新田次郎の『劒岳 点の記』を見るとその一端がうかがえて、敬服するばかりだった。 …続きを読む
    p-man
    2022年11月18日
    21人がナイス!しています
  • 国土地理院で技官として地図作りに携わってきた著者が描く、地図をつくってきた男たちの苦闘物語。江戸時代の伊能忠敬の「伊能図」から始まり明治の大変革を経て、現代に至るまでのさまざま。そして、かつて存在した 国土地理院で技官として地図作りに携わってきた著者が描く、地図をつくってきた男たちの苦闘物語。江戸時代の伊能忠敬の「伊能図」から始まり明治の大変革を経て、現代に至るまでのさまざま。そして、かつて存在した地図に見られる「かきたてるもの」がアメリカ式の合理的な地形図によって失われている事への愛惜の念。デジタルの地図になって、メリットと共に見かけの新しさを追求することによって描かれなくなったものへの不満。正しい、あるべき地図編集とは何か。いろいろと考えさせられる記録です。 …続きを読む
    鐵太郎
    2023年05月27日
    13人がナイス!しています

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