名著の話 芭蕉も僕も盛っている

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2023年03月23日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
192
ISBN:
9784044007164

名著の話 芭蕉も僕も盛っている

  • 著者 伊集院 光
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2023年03月23日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
192
ISBN:
9784044007164

読んで語って見えてきた、深夜ラジオと芭蕉の名句、その意外な共通点とは?

NHK「100分de名著」で出会った約100冊より、伊集院光が、心に刺さった3冊を厳選。名著をよく知る3人と再会し、時間無制限で新たに徹底トークを繰り広げる、100分de語りきれない名著対談!

■松尾芭蕉『おくのほそ道』──蛙飛びこむ宇宙空間
 長谷川櫂(俳人)×伊集院光 

■ダニエル・デフォー『ペストの記憶』──伝染病のすべてをあらゆる書き方で
 武田将明(英文学者)×伊集院光

■コッローディ『ピノッキオの冒険』──ピノッキオは死にました。でも……
 和田忠彦(イタリア文学者)×伊集院光
NHK「100分de名著」で出会った約100冊より、伊集院光が、心に刺さった3冊を厳選。名著をよく知る3人と再会し、時間無制限で新たに徹底トークを繰り広げる、100分de語りきれない名著対談!

■松尾芭蕉『おくのほそ道』──蛙飛びこむ宇宙空間
 長谷川櫂(俳人)×伊集院光 

■ダニエル・デフォー『ペストの記憶』──伝染病のすべてをあらゆる書き方で
 武田将明(英文学者)×伊集院光

■コッローディ『ピノッキオの冒険』──ピノッキオは死にました。でも……
 和田忠彦(イタリア文学者)×伊集院光

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

■松尾芭蕉『おくのほそ道』──蛙飛びこむ宇宙空間
 長谷川櫂(俳人)×伊集院光 

  「古池に」でなく「古池や」なのはなぜ?
  芭蕉はどこが革命的だったのか
  心の地図と歌枕の廃墟
  『おくのほそ道』のフィクション
  なぜ松島に芭蕉の句がないのか
  虫と夏草にシンクロする俳句
  会ったことのない死者の前で
  ボーッとするから俳句が生まれる

■ダニエル・デフォー『ペストの記憶』──伝染病のすべてをあらゆる書き方で
 武田将明(英文学者)×伊集院光
          
  デフォーの細かさ
  「コロナの記憶」を残すとしたら?
  ペスト禍の笑い話
  「見えない」という根本的な不安
  帽子を盗んでいく女たち
  「死者を捨てる穴」のやりきれなさ
  書き手であるH ・F の死
  原発事故の記憶
  デフォー嫌いの夏目漱石
  『ロビンソン・クルーソー』との共通点
  どこからでも読める本

■コッローディ『ピノッキオの冒険』──ピノッキオは死にました。でも……
 和田忠彦(イタリア文学者)×伊集院光

  落語のような会話のリズム
  わかりやすい善人や悪人は描かない
  キツネとネコがあらわすもの
  サメの喩え
  「母を訪ねて三千里」とピノッキオ
  ディズニーの『ピノキオ』から消えたもの
  糸のきれたあやつり人形

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「名著の話 芭蕉も僕も盛っている」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 伊集院さんの「100分de名著」ではさわりを簡潔に説明してくれていましたが、このシリーズでは伊集院さんが読み込んで興味を引いた作品を対談で楽しませてくれます。前回は、「変身」「遠野物語」「生きがいについて 伊集院さんの「100分de名著」ではさわりを簡潔に説明してくれていましたが、このシリーズでは伊集院さんが読み込んで興味を引いた作品を対談で楽しませてくれます。前回は、「変身」「遠野物語」「生きがいについて」でしたが今回は「おくの細道」「ペストの記憶」「ピノッキオの冒険」でした。それぞれの対談者は本当にすごい方ばかりで、それに対応できている伊集院さんもすごく勉強されていると思いました。私は子供向けのピノッキオよりもここに紹介されている原作を読んでみてもらいたいと思っています。 …続きを読む
    KAZOO
    2024年04月05日
    108人がナイス!しています
  • 図書館本。「名著と出会うと、自分の中で何かが変わります」古典を読み始めた者として惹きつけられた表現。虚栄心を感じない等身大の感想が良き。面白かった!特に、ピノッキオ。ディズニーの印象が色濃い童話作品に 図書館本。「名著と出会うと、自分の中で何かが変わります」古典を読み始めた者として惹きつけられた表現。虚栄心を感じない等身大の感想が良き。面白かった!特に、ピノッキオ。ディズニーの印象が色濃い童話作品について、「みごとにデオドラントされている」「ディズニーで抹消されているものって、たとえば匂いだったり、埃だったり、そういうもの」「生きていれば確実に感じとれるものがきれいにそぎ落とされた状態で、“どうぞ”って差し出されている」という興味を抱かせる指摘。『クオーレ』と『ピノッキオの冒険』読んでみたい。 …続きを読む
    のえる
    2024年09月22日
    65人がナイス!しています
  • 取り上げられるは、芭蕉「奥の細道」、デフォー「ペストの記憶」の、コッローディ「ピノッキオの冒険」。「ペスト」はコロナ禍の頃の翻訳かと思いきや、東日本大震災後に準備を進めていたとのこと。社会的不安をめぐる人の「 取り上げられるは、芭蕉「奥の細道」、デフォー「ペストの記憶」の、コッローディ「ピノッキオの冒険」。「ペスト」はコロナ禍の頃の翻訳かと思いきや、東日本大震災後に準備を進めていたとのこと。社会的不安をめぐる人の「愚かさ」は、場所と時間を超える。イタリアでの「ピノキオ」の刊行は、アニメ「母をたずねて三千里」の原作と同時期であったとのこと。内容の方向性は随分と異なるそうだ。本書副題の「芭蕉も僕も盛っている」の意味は、本書を手に取ってご確認を。 …続きを読む
    kei-zu
    2023年12月20日
    34人がナイス!しています

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著者紹介

写真:伊集院 光

伊集院 光

伊集院 光:1967年生まれ。84年に六代目三遊亭円楽に弟子入りし、落語家・三遊亭楽大として活動。87年ごろから伊集院光としてタレント活動をはじめ、「伊集院光のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)、「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ)といったラジオ番組のパーソナリティをつとめる。2012年よりNHK Eテレ「100分de名著」に出演。『世間とズレちゃうのはしょうがない』(養老孟司との共著、PHP研究所)、『のはなし』(宝島社)などの本も出版している。

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