過ぎる十七の春

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2023年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784041127513
label

過ぎる十七の春

  • 著者 小野 不由美
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2023年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784041127513

十七歳、少年たちをつなぐ運命とは。ラストまで一気読みの本格ホラー

運命の春が来る──。従兄弟同士の直樹と隆は、まもなく十七歳の誕生日を迎えようとしていた。毎年同様、隆の住む花の里の家を訪れた直樹と典子兄妹。そこは木蓮や馬酔木や海棠や空木などに埋もれた野草の里。桃源郷のような場所にも関わらず、心優しい隆の目は昏く、なぜか母親の美紀子に対して冷淡な態度をとってしまう。母子に一体何があったのか――。「あの女が、迎えに来る…」毎夜部屋を訪れるなにものかの気配に苛立つ隆。息子の目の中に恐れていた兆しを見つけて絶望する美紀子に異変が。直樹と隆──二人の少年を繋ぐ悲劇の幕が上がる!! 運命の春が来る──。従兄弟同士の直樹と隆は、まもなく十七歳の誕生日を迎えようとしていた。毎年同様、隆の住む花の里の家を訪れた直樹と典子兄妹。そこは木蓮や馬酔木や海棠や空木などに埋もれた野草の里。桃源郷のような場所にも関わらず、心優しい隆の目は昏く、なぜか母親の美紀子に対して冷淡な態度をとってしまう。母子に一体何があったのか――。「あの女が、迎えに来る…」毎夜部屋を訪れるなにものかの気配に苛立つ隆。息子の目の中に恐れていた兆しを見つけて絶望する美紀子に異変が。直樹と隆──二人の少年を繋ぐ悲劇の幕が上がる!!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

目 次
プロローグ
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
エピローグ
解 説 朝宮運河

過ぎる十七の春 が含まれている特集

「過ぎる十七の春」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 17歳、運命の春の一冊。従兄弟同士の直樹と隆が迎えた17歳の誕生日。それは紛れもない二人にとって運命の春だったというストーリー。春という季節をうっとりするほどの美しい色彩溢れる言葉で堪能し、抗えない運命と 17歳、運命の春の一冊。従兄弟同士の直樹と隆が迎えた17歳の誕生日。それは紛れもない二人にとって運命の春だったというストーリー。春という季節をうっとりするほどの美しい色彩溢れる言葉で堪能し、抗えない運命と言える17歳を迎えることの意味を恐怖と共に堪能した。ホラー感は小野さんらしく、肌が粟立つような描写が絶品。そこに重なる母子の関係が不安感と謎をより高めていき、次第に紐解かれていく運命の原点はミステリ要素で満たされる。母の、子への深い愛、そして決して屈しない強さが春の陽だまりと眩しさに溶けあうような読後感。 …続きを読む
    ちょろこ
    2023年04月23日
    122人がナイス!しています
  • 夏なのでホラーを。ということで、積んであったのを忘れていた、小野不由美先生の本を読んでみた。怖い。これは怖い。ホラー好きの俺垂涎の一品。怖くてゾクゾクした♪ただ、ラストがなぁ…エピローグは好きなのよ。そ 夏なのでホラーを。ということで、積んであったのを忘れていた、小野不由美先生の本を読んでみた。怖い。これは怖い。ホラー好きの俺垂涎の一品。怖くてゾクゾクした♪ただ、ラストがなぁ…エピローグは好きなのよ。その前のラストがなぁ…まだ小野先生が若いころの作品だからってことかもしれないけど、緑の我が家のラストがすさまじく良かっただけに、ちょっとなぁって思ってしまった。化け物退治はもっとスパン!って終わってもらえると読んでいて爽快なんだけどなぁ。その部分はちょっと残念でした。でも全体通して怖くて面白かったですよ! …続きを読む
    ミュポトワ@猫mode
    2023年08月08日
    112人がナイス!しています
  • 情景描写が上手いなぁ。風情あふれる美しい花の里。そこに住む従兄弟の隆の家へ、毎年春と夏に遊びに行く直樹と典子兄妹。春爛漫の長閑な感じから、異様な気配が見え隠れし次第にその気配は色濃くなる。ある日を境に 情景描写が上手いなぁ。風情あふれる美しい花の里。そこに住む従兄弟の隆の家へ、毎年春と夏に遊びに行く直樹と典子兄妹。春爛漫の長閑な感じから、異様な気配が見え隠れし次第にその気配は色濃くなる。ある日を境に穏やかだった隆の性格が冷淡に豹変し、母親は憂い怯えたようになり…。もうすぐ17歳になる直樹と隆。この歳が何を意味するのか気になり一気読み。強い想いが呪詛を生み、それを跳ね除けるのも強い想いだった。猫の三代も大活躍。恐ろしく切ないが、温かみのある読後感。今の季節にぴったりのホラーミステリ。 …続きを読む
    ままこ
    2023年03月27日
    83人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品