海の教場

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2022年07月04日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
392
ISBN:
9784041126080

海の教場

  • 著者 吉川 英梨
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2022年07月04日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
392
ISBN:
9784041126080

最高の学校と仲間が、生き方を教えてくれた。海上保安学校が舞台の教場物語

桃地政念(ももち・まさむね)は、海上保安官の中でも調理・経理・庶務などを担当する縁の下の力持ち部門「主計」の専門官。海上保安官といえど、海猿でもヒーローでもなく、小柄でメタボが気になる独身彼女ナシの中年だ。
霞が関勤務の彼がある日、学生時代のマドンナ・高浜彩子から呼び出された。彩子は女性ヘリ操縦士の草分け的存在で、桃地とはある因縁を持つ。
ドキドキしながら向かった待ち合わせ先で告げられたのは「肝臓がんで余命一年」。京都府舞鶴市の病院に入院するという。シングルマザーの彩子は、息子の悠希が春から舞鶴の海上保安学校に入る予定で、そのそばで過ごすためのようだった。
彼女のために現地への異動を企てた桃地は同校の教官として赴任することに。船舶運航システム課程主計コース3組の担任となったが、腐れ縁の校長・比内から、ある事情がクラスに重い影を落としていることを聞かされ……。

命と向き合う機会の多い、海上保安官という仕事。明るく人間味あふれる桃地の、学生たち、そして愛する人とのかかわりの日々に、感涙間違いなし!

装画=西川真以子


推薦コメントが届きました!
===
海上保安学校での生活を巧みに描きつつ、生きることの意味を考えさせられる秀逸な作品。
寮生活や訓練、命の現場となる乗船実習。相手を思い自分を見つめ、過去と未来、そして公私の狭間で試練を乗り越えて成長し決断していく過程がリアルに描かれている。
自分の進むべき道を探している人に是非読んでもらいたい。

  海上保安学校 前校長/日本水難救済会常務理事 江口圭三さん
===
桃地政念(ももち・まさむね)は、海上保安官の中でも調理・経理・庶務などを担当する縁の下の力持ち部門「主計」の専門官。海上保安官といえど、海猿でもヒーローでもなく、小柄でメタボが気になる独身彼女ナシの中年だ。
霞が関勤務の彼がある日、学生時代のマドンナ・高浜彩子から呼び出された。彩子は女性ヘリ操縦士の草分け的存在で、桃地とはある因縁を持つ。
ドキドキしながら向かった待ち合わせ先で告げられたのは「肝臓がんで余命一年」。京都府舞鶴市の病院に入院するという。シングルマザーの彩子は、息子の悠希が春から舞鶴の海上保安学校に入る予定で、そのそばで過ごすためのようだった。
彼女のために現地への異動を企てた桃地は同校の教官として赴任することに。船舶運航システム課程主計コース3組の担任となったが、腐れ縁の校長・比内から、ある事情がクラスに重い影を落としていることを聞かされ……。

命と向き合う機会の多い、海上保安官という仕事。明るく人間味あふれる桃地の、学生たち、そして愛する人とのかかわりの日々に、感涙間違いなし!

装画=西川真以子


推薦コメントが届きました!
===
海上保安学校での生活を巧みに描きつつ、生きることの意味を考えさせられる秀逸な作品。
寮生活や訓練、命の現場となる乗船実習。相手を思い自分を見つめ、過去と未来、そして公私の狭間で試練を乗り越えて成長し決断していく過程がリアルに描かれている。
自分の進むべき道を探している人に是非読んでもらいたい。

  海上保安学校 前校長/日本水難救済会常務理事 江口圭三さん
===

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

目次
第一章 余命宣告
第二章 スノーマン
第三章 国境
第四章 死んだ者たちへ
第五章 溺れる猿
第六章 夜明け前
第七章 手紙

「海の教場」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 京都は舞鶴の海上保安学校で、教官・桃地の公私に渡る奮闘の日々を吉川英梨が熱く描く人間ドラマ。お仕事小説でもあり、学生たちの成長物語でもある。更には桃地が教官になってでも傍にいてやりたいと思う因縁の彩子 京都は舞鶴の海上保安学校で、教官・桃地の公私に渡る奮闘の日々を吉川英梨が熱く描く人間ドラマ。お仕事小説でもあり、学生たちの成長物語でもある。更には桃地が教官になってでも傍にいてやりたいと思う因縁の彩子とその息子との関わり、病との向き合い方等々・・全編通して感じるのは『命』だった。彼らのお世話にならないようにと願いつつ、海上保安官の任務に頭が下がる思いだった。みんなガンバレ~!その後の桃ちゃんやみんなの事が知りたくなる。それにしてももっと、予算も光も当たっていいんじゃなかろうかー …続きを読む
    いつでも母さん
    2022年07月18日
    207人がナイス!しています
  • 主役はメタボ中年の海上保安官・桃地…彼が長いこと想いを告げられなかった同期生・彩子が余命宣告されたと知り、彼女が入院している近くの海上保安学校へ赴任移動するところから始まる…『十三階シリーズ』に毒されて 主役はメタボ中年の海上保安官・桃地…彼が長いこと想いを告げられなかった同期生・彩子が余命宣告されたと知り、彼女が入院している近くの海上保安学校へ赴任移動するところから始まる…『十三階シリーズ』に毒されている身としては「なんか、吉川さんらしくないなぁ」と思える出だしだったが、読み進める内に桃地の奮闘ぶりと周囲の人間達との熱い交流に惹きこまれた。泣き笑いシーン、緊迫感溢れるシーンなどを巧く織り込んで数々の人間ドラマを見せながら、桃地と彩子の恋物語も進めてくれて、時折ホロッとさせられた。 読後感も爽やかな良作。 …続きを読む
    しんたろー
    2022年11月14日
    148人がナイス!しています
  • 関空基地所属みみずく2号の操縦士だったけどね、今は休職中、肝臓がんで余命一年だって・・」高浜彩子飛行士に呼び出された海上保安庁主計管理課専門官桃地政念、シングルマザー彩子は学生時代のマドンナ、舞鶴海上 関空基地所属みみずく2号の操縦士だったけどね、今は休職中、肝臓がんで余命一年だって・・」高浜彩子飛行士に呼び出された海上保安庁主計管理課専門官桃地政念、シングルマザー彩子は学生時代のマドンナ、舞鶴海上保安学校に入校する息子悠希と舞鶴へ、「舞鶴総合病院」へ移るという。「たかだか同期」に何ができるか、彩子とある因縁を持つ桃地は、舞鶴海上保安学校教官職への異動を願い出る・・春の四十キロ行軍、学校祭、夏の遠泳訓練、秋の卒業式と入学式な等生徒達との心温まる交流。親友当真への痛恨の想いと彩子への愛情。面白く読了した。 …続きを読む
    たっくん
    2022年09月14日
    145人がナイス!しています

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