• 「ＲＥＮ」という新人作家の盗作疑惑を解明するのを助けてほしいという編集者からの依頼と、「佐田千重子」を名乗る相手から「シンデレラの起源を探れ」という脅迫。李奈は二つの急務を何とかこなそうとする。「テキ 「ＲＥＮ」という新人作家の盗作疑惑を解明するのを助けてほしいという編集者からの依頼と、「佐田千重子」を名乗る相手から「シンデレラの起源を探れ」という脅迫。李奈は二つの急務を何とかこなそうとする。「テキストマイニング」を用いて様々なシンデレラ譚の相関関係をデータ解析するが、相関関係が弱く、「それぞれの時代・場所で自然発生的に生まれてものだろう」という結論を得る。脅迫者からの指示に従い、データと李奈の考察を記した文書が入ったノートパソコンを指定の時間に脅迫者に渡そうとするが・・・。今回も痛快な謎解きだった。 …続きを読む
  藤枝梅安

  2022年06月04日
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• 相変わらずのリーダビリティで、一気読みでした。ただ、ここまでのシリーズに比べて、ケレン味が強い印象だった。シンデレラの原点探しの一連の流れのスケールが大きすぎて、李奈の個人的なキャパシティを大きく逸脱 相変わらずのリーダビリティで、一気読みでした。ただ、ここまでのシリーズに比べて、ケレン味が強い印象だった。シンデレラの原点探しの一連の流れのスケールが大きすぎて、李奈の個人的なキャパシティを大きく逸脱していると感じた。ちょっと都合が良すぎる展開に感じてしまった。同時にRENの思考の仕方やキャラクタと、李奈へのアプローチにも乖離をかんじられて、若干練りこみ不足の印象を持ってしまいまった。 またしても、盗作がテーマになっているあたり、松岡氏には、何らかの思い入れがあるのかなぁと少し気になりました。 …続きを読む
  つっちー

  2022年05月04日
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• 小説よりも推理の才能が評価されてしまい、被害作家の駆け込み寺にされるわ、脅迫メールの標的にされるわで不憫すぎる李奈ちゃん。さらには自著『トウモロコシの粒は偶数』までパクられていたと知り、RENの盗作問題 小説よりも推理の才能が評価されてしまい、被害作家の駆け込み寺にされるわ、脅迫メールの標的にされるわで不憫すぎる李奈ちゃん。さらには自著『トウモロコシの粒は偶数』までパクられていたと知り、RENの盗作問題と脅迫メールの2つを解決すべく行動します。一番の見どころは開き直ったコピペ野郎を、小説家の魂とも言える文章の仕掛けで打ち倒すシーン。これは『万能鑑定士Qの探偵譚』150Pで5回、『推理劇Ⅳ』156Pで6回も登場する"エンクリプテッド・シグネチャ(＝暗号化された署名)"を想起させる展開で、胸が熱くなりました。 …続きを読む
  ロクシェ

  2022年10月19日
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