生きることと死んでいることはどう違う?現役医師が描く高齢者医療のリアル
美琴は松本市郊外の梓川病院に勤めて3年目の看護師。風変わりな研修医・桂と、地域医療ならではの患者との関わりを通じて、悩みながらも進む毎日だ。口から物が食べられなくなったら寿命という常識を変えた「胃瘻」の登場、「できることは全部やってほしい」という患者の家族……老人医療とは何か、生きることと死んでいることの差は何か? 真摯に向き合う姿に涙必至、現役医師が描く高齢者医療のリアル! 解説・佐藤賢一
美琴は松本市郊外の梓川病院に勤めて3年目の看護師。風変わりな研修医・桂と、地域医療ならではの患者との関わりを通じて、悩みながらも進む毎日だ。口から物が食べられなくなったら寿命という常識を変えた「胃瘻」の登場、「できることは全部やってほしい」という患者の家族……老人医療とは何か、生きることと死んでいることの差は何か? 真摯に向き合う姿に涙必至、現役医師が描く高齢者医療のリアル! 解説・佐藤賢一
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
プロローグ 窓辺のサンダーソニア
第一話 秋海棠の季節
第二話 ダリア・ダイアリー
第三話 山茶花の咲く道
第四話 カタクリ賛歌
エピローグ 勿忘草の咲く町で
解 説 佐藤賢一
『神様のカルテ』『臨床の砦』著者が描く、今読みたい連作短編集
勿忘草の咲く町で 安曇野診療記 が含まれている特集
「勿忘草の咲く町で 安曇野診療記」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です
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夏川氏の小説はいつも色々と考えさせられる。安曇野の民間病院に勤める若き研修医桂と中堅看護師の美琴。同じ医療小説でありながら「神様のカルテ」シリーズと異なるのは、高齢者医療をテーマとしていること。谷崎医
夏川氏の小説はいつも色々と考えさせられる。安曇野の民間病院に勤める若き研修医桂と中堅看護師の美琴。同じ医療小説でありながら「神様のカルテ」シリーズと異なるのは、高齢者医療をテーマとしていること。谷崎医師の言うように最早この国では経済的にも、人材的にも従来のように高齢者に対して手厚い医療は難しいのではないか?治る見込みがあるならともかく、数週間、数ヶ月の延命為に未来を背負う若い世代にこれ以上重荷を背負わせるのは正しい事なのか?静かに「看取る」と言う判断もこれからは必要ではないかと感じた。★★★★
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サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
2022年04月04日
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神様のカルテの栗原先生がダブってます。高齢者医療がテーマになっています。高齢者にどこまで治療をするか。答えが出せないテーマです。桂先生と真琴さん。とても素敵なカップル。続編を期待します。
神様のカルテの栗原先生がダブってます。高齢者医療がテーマになっています。高齢者にどこまで治療をするか。答えが出せないテーマです。桂先生と真琴さん。とても素敵なカップル。続編を期待します。
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神様のカルテシリーズと同じような設定の病院を舞台にした人間模様を描いた作品。地域の高齢者医療の前線における死がテーマになっている。超高齢者に対して病気を治す事が本当に幸せなのかといった重く、深く考えさ
神様のカルテシリーズと同じような設定の病院を舞台にした人間模様を描いた作品。地域の高齢者医療の前線における死がテーマになっている。超高齢者に対して病気を治す事が本当に幸せなのかといった重く、深く考えさせられる「死」。4つのお話それぞれに違った死が描かれている。直面する死、それに真摯に向き合う医師や看護師とその家族。そんな重くなりがちな話に彩りを添えるのが、主人公の若い男女、研修医の桂正太郎、3年目看護師で明朗快活な月岡美琴。それと季節の花と安曇野の美しい自然。重過ぎずに爽やかさを感じられる作品。
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