半月の夜

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2022年10月11日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
200
ISBN:
9784041121610

半月の夜

  • 著者 野沢 直子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2022年10月11日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
200
ISBN:
9784041121610

私よ、走れ。「老い」は人生の終わりじゃない。鮮烈な人生再出発物語。

「いくつになっていたって、私には未来がある」
スーパーのレジで働く立花カオル。五十五歳になった今、瞼はたるんで足は象のようにむくみ、転がるように醜くなった。何を見聞きしても感情の針が動くことはなく、すべてのものが灰色に見えていた。寝るためだけの六畳間の自宅とパート先を往復するだけの、ひたすら「孤独」で味気ない毎日。家に帰るといつも「灰色のハイエナ」に見られているような幻影に悩まされていた。しかし、ある偶然の再会によって、カオルは新たな生きる希望を抱きはじめ……。
「いくつになっていたって、私には未来がある」
スーパーのレジで働く立花カオル。五十五歳になった今、瞼はたるんで足は象のようにむくみ、転がるように醜くなった。何を見聞きしても感情の針が動くことはなく、すべてのものが灰色に見えていた。寝るためだけの六畳間の自宅とパート先を往復するだけの、ひたすら「孤独」で味気ない毎日。家に帰るといつも「灰色のハイエナ」に見られているような幻影に悩まされていた。しかし、ある偶然の再会によって、カオルは新たな生きる希望を抱きはじめ……。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

灰色の世界
十四歳
予感
奇跡

半月の夜

「半月の夜」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • いい話だった。50を過ぎた男と女。これまでの人生で後悔と挫折、絶望を抱えて生きて来た。ふたりが出会い自分には生きる意味があり、幸せを感じるために生まれて来たのだと歩み出す話である。野沢直子さんを私は見く いい話だった。50を過ぎた男と女。これまでの人生で後悔と挫折、絶望を抱えて生きて来た。ふたりが出会い自分には生きる意味があり、幸せを感じるために生まれて来たのだと歩み出す話である。野沢直子さんを私は見くびっていた。ゴメンナサイ。どうしても若い時のお笑い芸人の強烈なイメージがあって。こんな繊細な話を書くなんて思わなかった。ラスト、半月の仄かな灯りの様な幸せを掴み手を取り合って生きて行くふたりを心から応援したい。 …続きを読む
    mike
    2023年05月13日
    82人がナイス!しています
  • 週はじめから不意打ちを食らった様な読書で一気読みでした…80年代、90年代のタレントさんとして破天荒でアナーキーなキャラクターは勿論知っているので、油断していたと言うか甘く見ていたと言うか驚かされたと言う 週はじめから不意打ちを食らった様な読書で一気読みでした…80年代、90年代のタレントさんとして破天荒でアナーキーなキャラクターは勿論知っているので、油断していたと言うか甘く見ていたと言うか驚かされたと言うか…とにかく「感動」しました。日本の芸能界を離れ渡米した理由を「自分の才能の限界」と語られていたTV放送を見た記憶が有りますが、分野と方向性が少し違っていただけですね。良い作品を読ませて頂き感謝です。 …続きを読む
    しげ
    2023年01月30日
    81人がナイス!しています
  • もう何もなかったように振舞えないくらいそれは輝いていたのだろう。感情を失うには十分な仕打ちと、自暴自棄に陥るにはこれ以上ない過去。笑顔で生きるにはツラすぎる今。一人で変えられなかったその絶望に塗りつぶ もう何もなかったように振舞えないくらいそれは輝いていたのだろう。感情を失うには十分な仕打ちと、自暴自棄に陥るにはこれ以上ない過去。笑顔で生きるにはツラすぎる今。一人で変えられなかったその絶望に塗りつぶされた日々も、誰かとなら変えられる。未来を思いのまま、とびっきり素敵な色に染め変えていけばいい。それはなんて希望溢れる共同作業なんだろう!運命の歯車はちゃんとその時が来れば動くように出来ている。誰にでも平等に!!苦しみ悩みぬいた先で、本当の幸せを掴んでほしい。そう心の底から願いたくなる一冊。明日は変えられる。 …続きを読む
    えみ
    2023年03月28日
    69人がナイス!しています

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