永遠についての証明

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2022年01月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041120620
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永遠についての証明

  • 著者 岩井 圭也
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2022年01月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041120620

圧倒的筆致で天才の青春を描いた野性時代フロンティア文学賞受賞作、文庫化

圧倒的「数覚」に恵まれた瞭司の死後、熊沢はその遺書といえる研究ノートを入手するが――冲方丁、辻村深月、森見登美彦絶賛!選考委員の圧倒的評価を勝ち取った、第9回野性時代フロンティア文学賞受賞作! 圧倒的「数覚」に恵まれた瞭司の死後、熊沢はその遺書といえる研究ノートを入手するが――冲方丁、辻村深月、森見登美彦絶賛!選考委員の圧倒的評価を勝ち取った、第9回野性時代フロンティア文学賞受賞作!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「永遠についての証明」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 岩井圭也は初読。この作品が彼の第1作であるらしい。実に鮮烈なデビューである。これまで誰にも書かれることがなかった小説世界がまさにこれである。数学の世界を描くことで、この小説は無限に広がる翼を持つことが 岩井圭也は初読。この作品が彼の第1作であるらしい。実に鮮烈なデビューである。これまで誰にも書かれることがなかった小説世界がまさにこれである。数学の世界を描くことで、この小説は無限に広がる翼を持つことができた。コラッツ予想にはじまり、それはどこまでも翼を広げてゆく。物語としてそれを支えるのが、主人公の瞭司、熊沢、佐那の3人の造型であり、その関係性である。数学的真理を直覚する瞭司、苦闘する熊沢、遊泳するかのような佐那。数学の美しさに依拠しつつ、小説の新たな可能性を指向し、示唆する作品がこれである。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2023年12月06日
    368人がナイス!しています
  • 数学の天才で無垢な人柄の三ツ矢瞭司と彼に憧れる熊沢勇一、彼らを指導する小沼教授。数学に生きる人々を描く小説だが改めてこの世界の厳しさを思う。数学の美しさを分かち合うべくソウルメイトを求めた彼を熊沢が拒 数学の天才で無垢な人柄の三ツ矢瞭司と彼に憧れる熊沢勇一、彼らを指導する小沼教授。数学に生きる人々を描く小説だが改めてこの世界の厳しさを思う。数学の美しさを分かち合うべくソウルメイトを求めた彼を熊沢が拒否したことも手伝い、次第にアルコールに溺れ破滅していく瞭司。後任教授である平賀との相性の悪さも一因だが、天才の孤独と脆さが哀しい。それでも「数学者として死にたい」という瞭司が残したノートが〈ミツヤノート〉として日本数学会で発表されるラストには胸が熱くなった。「数学者がそこにいようがいまいが、理論は厳然と→ …続きを読む
    kaoru
    2024年06月15日
    87人がナイス!しています
  • ずば抜けた数学の才能をもったひとりの青年の生涯。難しい理論がわからなくても、その魅力が伝わってくる描写力は、これがデビュー作とは思えないほど優れている。音楽的なうねりのようなものを感じた。彼のような能 ずば抜けた数学の才能をもったひとりの青年の生涯。難しい理論がわからなくても、その魅力が伝わってくる描写力は、これがデビュー作とは思えないほど優れている。音楽的なうねりのようなものを感じた。彼のような能力を持った人間は、日本では受け入れられがたく、妬み嫉みの対象となってしまうことが多いのが残念だと思う。 …続きを読む
    佐島楓
    2022年02月12日
    83人がナイス!しています

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