- 著者 梶 よう子
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2021年11月24日
- 判型:
- 四六変形判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 336
- ISBN:
- 9784041120019
吾妻おもかげ
- 著者 梶 よう子
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2021年11月24日
- 判型:
- 四六変形判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 336
- ISBN:
- 9784041120019
「だから、おれは、お前たちを描きたかった」 魂を揺さぶる浮世絵師小説。
絵師を目指し、安房から江戸に出て十年。菱川吉兵衛は、吉原と芝居小屋という「二大悪所」に入り浸る自堕落な日々を過ごしていた。
狩野探幽への弟子入りを門前払いされたものの、その面目なさから郷里の縫箔屋の跡を継ぐ決心もできずにいたのだ。
そんな中、ひょんなことから吉原の女たちの小袖に刺繍を施すことに。福良雀と笹の葉、波千鳥、吉祥文様の宝珠、玩具の手毬や扇子に草花。
さまざまな美しい意匠を縫い付けながら、吉兵衛は、未来の見えない辛い日々の中でも懸命に明るく生きようとする彼女たちの心の温もりに励まされ、再び筆を執ることを決意する。
だが、ある日突然巻き起こった大火に吉原と江戸の街が飲み込まれ……。江戸の人々の暮らしを見つめ続けた菱川師宣こと吉兵衛が本当に描きたかったものとは?
浮世絵の祖の生涯を描く、人情と愛に満ちた波瀾万丈の浮世絵師小説。
狩野探幽への弟子入りを門前払いされたものの、その面目なさから郷里の縫箔屋の跡を継ぐ決心もできずにいたのだ。
そんな中、ひょんなことから吉原の女たちの小袖に刺繍を施すことに。福良雀と笹の葉、波千鳥、吉祥文様の宝珠、玩具の手毬や扇子に草花。
さまざまな美しい意匠を縫い付けながら、吉兵衛は、未来の見えない辛い日々の中でも懸命に明るく生きようとする彼女たちの心の温もりに励まされ、再び筆を執ることを決意する。
だが、ある日突然巻き起こった大火に吉原と江戸の街が飲み込まれ……。江戸の人々の暮らしを見つめ続けた菱川師宣こと吉兵衛が本当に描きたかったものとは?
浮世絵の祖の生涯を描く、人情と愛に満ちた波瀾万丈の浮世絵師小説。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
「吾妻おもかげ」感想・レビュー
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梶 よう子は、新作中心に読んでいる作家です。大昔、記念切手のコレクションをしていたので、菱川師宣の「見返り美人」は知っていましたが、菱川師宣の物語を読むのは、初めてです。絵と愛に生きた絵師、菱川師宣の …続きを読む2022年01月11日213人がナイス!しています
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優れた芸術家は神に愛された天才か、努力を重ねて高い域にまで達するかだ。天才が主人公の小説は才能を認めない周囲との衝突が中心になり、努力型なら同志を集めて新しい芸術を広めていく物語になる。地方の職人の息 …続きを読む2022年02月03日132人がナイス!しています
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絵師として生きる菱川師宣の生涯を吉原を背景にして描いている。江戸の町絵師は上方の写しにすぎず、その中で号を入れることまで絵師を高めた。時代背景と共に面白く読んだ。2022年05月22日114人がナイス!しています