- 著者 小林 頼子
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2021年11月17日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 480
- ISBN:
- 9784044006785
フェルメールとそのライバルたち 絵画市場と画家の戦略
- 著者 小林 頼子
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2021年11月17日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 480
- ISBN:
- 9784044006785
絵画市場で画家たちが散らす火花が、フェルメールの「静謐」を生み出した。
ライバル画家2000人、流通した絵画500万点。
繁栄と恐慌、戦争、感染症──。
不朽の名画を生んだ絵画の黄金時代は、
空前の競争市場〈レッドオーシャン〉だった!
17世紀オランダの絵画市場と
画家の生き残り戦略に迫る、美術史研究の最前線。
山口周氏 推薦 ──冷え込むマーケットと格闘した画家たちの「生き残り戦略」は、知恵と勇気を与えてくれる。
繁栄と恐慌、戦争、感染症──。
不朽の名画を生んだ絵画の黄金時代は、
空前の競争市場〈レッドオーシャン〉だった!
17世紀オランダの絵画市場と
画家の生き残り戦略に迫る、美術史研究の最前線。
山口周氏 推薦 ──冷え込むマーケットと格闘した画家たちの「生き残り戦略」は、知恵と勇気を与えてくれる。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
序章 静謐と喧騒
フェルメールをめぐる二つの問い
社会経済史からみるオランダ絵画
市民社会と絵画市場の誕生──17世紀オランダ小史
第一章 浮かぶか、沈むか──17世紀オランダの絵画市場
絵画市場の黄金時代
アート・マーケットの美術史
一年間に何人の画家が何点を制作していたのか
何が価格を決めるのか
第二章 マーケットと対峙する画家たち
フランドルに学ぶオランダ画家
拠点としての聖ルカ組合
マーケティングの場としてのアトリエ
画商を兼業する画家
パトロンとの人脈
第三章 絵画流通の五つのルート
路上の「担ぎ屋さん」
歳の市と祭り
富くじ商品としての絵画
絵画オークション
専門の画商
第四章 風俗画の成立とアート・マーケット
先導する画家、追随する画家
風俗画の誕生と展開
初期の風俗画──第一次英蘭戦争開戦まで
第五章 最盛期のオランダ風俗画家たち
風俗画最盛期の20年
ヘーラルト・テル・ボルフ──モダンな風俗画の先駆者
ヘーラルト・ダウ──ライデン細密画派の始祖
フランス・ファン・ミーリス──極まる細密画法
ハーブリエル・メッツー──大都市に賭けた移住画家
ピーテル・デ・ホーホ──アムステルダムへ移ったデルフト派
カスパル・ネッチェル──テル・ボルフの弟子
第六章 アート・マーケットの中のフェルメール
更新されるフェルメール研究
画家の生涯
作品と様式
顧客とパトロン
第七章 似ていないが似ている──画家たちの生き残り戦略
戦略としての「類似」│ 《手紙を書く女》
参照関係のダイナミズム
画家から画家へ
オリジナルと贋作
絵画理論のなかの類似と模倣
終章 未完のフェルメール
退潮するマーケットのなかで
ファン・ミーリス│ 翳りの時代のトレンドセッター
黄金期の終わりとフェルメールの晩年
あとがき
フェルメールをめぐる二つの問い
社会経済史からみるオランダ絵画
市民社会と絵画市場の誕生──17世紀オランダ小史
第一章 浮かぶか、沈むか──17世紀オランダの絵画市場
絵画市場の黄金時代
アート・マーケットの美術史
一年間に何人の画家が何点を制作していたのか
何が価格を決めるのか
第二章 マーケットと対峙する画家たち
フランドルに学ぶオランダ画家
拠点としての聖ルカ組合
マーケティングの場としてのアトリエ
画商を兼業する画家
パトロンとの人脈
第三章 絵画流通の五つのルート
路上の「担ぎ屋さん」
歳の市と祭り
富くじ商品としての絵画
絵画オークション
専門の画商
第四章 風俗画の成立とアート・マーケット
先導する画家、追随する画家
風俗画の誕生と展開
初期の風俗画──第一次英蘭戦争開戦まで
第五章 最盛期のオランダ風俗画家たち
風俗画最盛期の20年
ヘーラルト・テル・ボルフ──モダンな風俗画の先駆者
ヘーラルト・ダウ──ライデン細密画派の始祖
フランス・ファン・ミーリス──極まる細密画法
ハーブリエル・メッツー──大都市に賭けた移住画家
ピーテル・デ・ホーホ──アムステルダムへ移ったデルフト派
カスパル・ネッチェル──テル・ボルフの弟子
第六章 アート・マーケットの中のフェルメール
更新されるフェルメール研究
画家の生涯
作品と様式
顧客とパトロン
第七章 似ていないが似ている──画家たちの生き残り戦略
戦略としての「類似」│ 《手紙を書く女》
参照関係のダイナミズム
画家から画家へ
オリジナルと贋作
絵画理論のなかの類似と模倣
終章 未完のフェルメール
退潮するマーケットのなかで
ファン・ミーリス│ 翳りの時代のトレンドセッター
黄金期の終わりとフェルメールの晩年
あとがき
「フェルメールとそのライバルたち 絵画市場と画家の戦略」感想・レビュー
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欧州の美術館では、どこでも17世紀オランダ絵画が広いスペースを占める。これほど大量の絵画が小国で生み出された事情を、美術史のみならずオランダの国家成立と社会状況を含め推理小説的に解明していく。独立を果た …続きを読む2022年03月03日111人がナイス!しています
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もし「光の魔術師」フェルメールが多少でも長命したら何が表れたか?17世紀のオランダを舞台に経済と絵画市場の繁栄と恐慌のなか、現代の私達の心を捉えて放さない、美麗な日常のひとコマを寓意や物語と共に表現した …続きを読む2022年03月03日30人がナイス!しています
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フェルメールが絵画を創作した背景、寡作だった理由、なんとなくわかった。当時のオランダでは、金持ちから庶民まで家の中の壁に絵画を飾り付けるのが流行していた。それに、どのような絵を飾るかが、また競いあっ …続きを読む2022年09月11日21人がナイス!しています