営繕かるかや怪異譚 その参

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2022年08月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
304
ISBN:
9784041117217

営繕かるかや怪異譚 その参

  • 著者 小野 不由美
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2022年08月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
304
ISBN:
9784041117217

建物で起こる怪異を解くため、営繕屋は死者に思いを巡らせる。

怖ろしくも美しい。哀しくも愛おしい――。これぞ怪談文芸の最高峰!
建物にまつわる怪現象を解決するため、営繕屋・尾端は死者に想いを巡らせ、家屋に宿る気持ちを鮮やかに掬いあげる。
恐怖と郷愁を精緻に描いた至極のエンターテインメント。全6編を収録。

「待ち伏せの岩」
渓谷で起きた水難事故で若者が亡くなる。彼は事故の直前、崖上に建つ洋館の窓から若い女に手招きされていた。一方、洋館に住む多実は、窓の外に妖しい人影を見る。

「火焔」
イビリに耐えて長年介護してきた順子には、死後も姑の罵詈雑言が聞こえる。幻聴だと思っても、姑の携帯番号から着信を受け、誰もいない家の階段で肩をつかまれ……。

「歪む家」
温かい家庭を知らない弥生は、幸せな家族を人形で再現しようとする。しかしドールハウスを作り込むうちに些細なきっかけで「歪み」が生じ、やがて異変が起こる。

「誰が袖」
典利は戸建てを新築し、第一子の出産を控えた妻と母親が暮らしている。以前に住んでいた屋敷には幽霊がいた。当時を思い返した典利はふと、あることに気付く。

「骸の浜」
河口付近の家にひとりで暮らす真琴。荒れ果てた庭の向こうには、低い垣根越しに海が見える。この街の沖で水難に遭った死体は、靄と共にこの庭にやってくるのだ。

「茨姫」
死んだ姉を偏愛していた母親が他界し、響子にとって辛い思い出が募る実家が残った。荒れ果てた家を整理するため、ツルバラで覆われた庭の小屋に入ると……。
怖ろしくも美しい。哀しくも愛おしい――。これぞ怪談文芸の最高峰!
建物にまつわる怪現象を解決するため、営繕屋・尾端は死者に想いを巡らせ、家屋に宿る気持ちを鮮やかに掬いあげる。
恐怖と郷愁を精緻に描いた至極のエンターテインメント。全6編を収録。

「待ち伏せの岩」
渓谷で起きた水難事故で若者が亡くなる。彼は事故の直前、崖上に建つ洋館の窓から若い女に手招きされていた。一方、洋館に住む多実は、窓の外に妖しい人影を見る。

「火焔」
イビリに耐えて長年介護してきた順子には、死後も姑の罵詈雑言が聞こえる。幻聴だと思っても、姑の携帯番号から着信を受け、誰もいない家の階段で肩をつかまれ……。

「歪む家」
温かい家庭を知らない弥生は、幸せな家族を人形で再現しようとする。しかしドールハウスを作り込むうちに些細なきっかけで「歪み」が生じ、やがて異変が起こる。

「誰が袖」
典利は戸建てを新築し、第一子の出産を控えた妻と母親が暮らしている。以前に住んでいた屋敷には幽霊がいた。当時を思い返した典利はふと、あることに気付く。

「骸の浜」
河口付近の家にひとりで暮らす真琴。荒れ果てた庭の向こうには、低い垣根越しに海が見える。この街の沖で水難に遭った死体は、靄と共にこの庭にやってくるのだ。

「茨姫」
死んだ姉を偏愛していた母親が他界し、響子にとって辛い思い出が募る実家が残った。荒れ果てた家を整理するため、ツルバラで覆われた庭の小屋に入ると……。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

待ち伏せの岩
火焔
歪む家
誰が袖
骸の浜
茨姫

営繕かるかや怪異譚 その参 が含まれている特集

「営繕かるかや怪異譚 その参」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 小野 不由美は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。3年前に読んだ第二弾に続く、久しぶりの『その参』を読みました。そこはかとない怖さは変わらず、オススメは、「誰が袖」&「茨姫」です。 https://kadobu 小野 不由美は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。3年前に読んだ第二弾に続く、久しぶりの『その参』を読みました。そこはかとない怖さは変わらず、オススメは、「誰が袖」&「茨姫」です。 https://kadobun.jp/special/ono-fuyumi/karukaya/ …続きを読む
    starbro
    2022年09月11日
    406人がナイス!しています
  • 奇岩の渓谷景勝地での水難事故。死んだ青年は、畔に建つ洋館の窓から若い女に手招きされていた・・(待ち伏せの岩)姑が死に順子の苦役が終わりを告げて半年、姑の罵詈雑言、携帯電話に着信など不思議な事象が起こっ 奇岩の渓谷景勝地での水難事故。死んだ青年は、畔に建つ洋館の窓から若い女に手招きされていた・・(待ち伏せの岩)姑が死に順子の苦役が終わりを告げて半年、姑の罵詈雑言、携帯電話に着信など不思議な事象が起こって・・(火焔)満ち足りた夫婦と無邪気な子供、幸せな家族を再現しようとドールハウスをつくる弥生。やがて「歪み」が現れる・・(歪む家)姉を偏愛した母が亡くなり、没交渉だった実家に帰って来た響子は、姉が自殺したツルバラに覆われた小屋に入ったが・・(茨姫)外、哀しくも愛おしい、営繕屋尾端は怪異に挑む。シリーズその参。 …続きを読む
    たっくん
    2023年07月14日
    296人がナイス!しています
  • 怪と幽vol.2,vol.4〜6,vol.8〜9に掲載されたものを一部改稿し、2022年8月角川書店刊。シリーズ3作目。待ち伏せの岩 火焔、歪む家、誰が袖、骸の浜、茨姫、の5つの連作短編。怪異をなんとかしていく尾端の姿勢が自然 怪と幽vol.2,vol.4〜6,vol.8〜9に掲載されたものを一部改稿し、2022年8月角川書店刊。シリーズ3作目。待ち伏せの岩 火焔、歪む家、誰が袖、骸の浜、茨姫、の5つの連作短編。怪異をなんとかしていく尾端の姿勢が自然で頼もしい。尾端以外にも大工の隈田、僧侶の秦、庭師の堂原が尽力する様が興味深く、ストーリーにリアル感を添え楽しい。5編とも良く出来た話で面白い。 …続きを読む
    ひさか
    2022年09月23日
    277人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品