龍華記

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年09月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784041116425
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龍華記

  • 著者 澤田 瞳子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年09月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784041116425

南都焼討──平家の業火が生む、憎しみと復讐。著者渾身の歴史小説。

高貴な出自ながら、悪僧(僧兵)として南都興福寺に身を置く範長は、都からやってくるという国検非違使別当らに危惧を抱いていた。検非違使を阻止せんと、範長は般若坂に向かうが──。著者渾身の歴史長篇。 高貴な出自ながら、悪僧(僧兵)として南都興福寺に身を置く範長は、都からやってくるという国検非違使別当らに危惧を抱いていた。検非違使を阻止せんと、範長は般若坂に向かうが──。著者渾身の歴史長篇。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「龍華記」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 『茜唄』を読了した後、積読本の中の澤田瞳子作の『龍華記』を開いた。こちらは平家が南都に火をかけた時の興福寺の範長の話、運慶も気の良い友として登場した。前半は読みにくさを感じ苦戦したが、重衡の最後の場面 『茜唄』を読了した後、積読本の中の澤田瞳子作の『龍華記』を開いた。こちらは平家が南都に火をかけた時の興福寺の範長の話、運慶も気の良い友として登場した。前半は読みにくさを感じ苦戦したが、重衡の最後の場面には涙が。寺も兵力を持ち、寺が寺を奪う時代。「怨み心は怨みを捨てることによってのみ消えゆる。」興味深い作品だった。 …続きを読む
    ちゃとら
    2023年11月03日
    56人がナイス!しています
  • 古来戦の多くは仇討ちである。平安末の奈良、興福寺に、保元の乱で争った藤原頼長と忠通の子、僧兵の範長と別当の信円がいた。折しも天下を牛耳る平家軍を範長らが退けた報復として、平重衡率いる大軍が南都を焼き尽 古来戦の多くは仇討ちである。平安末の奈良、興福寺に、保元の乱で争った藤原頼長と忠通の子、僧兵の範長と別当の信円がいた。折しも天下を牛耳る平家軍を範長らが退けた報復として、平重衡率いる大軍が南都を焼き尽くす。人々が焼け野原から寺を復興しようと努める中で、範長は親や家を失った孤児らを養う、平重衡の養女・公子と出会う。平家は南都の仇、それぞれの信念に基づいて行動する範長と信円、重衡と公子の運命や如何に!これもまた実に巧みな平家物語の変奏曲、「怨み心は怨みを捨てることによってのみ消ゆる」との仏の言葉が印象的だ。 …続きを読む
    エドワード
    2021年10月09日
    43人がナイス!しています
  • 平安末期の平家・平重衡らによる南都焼打ち(奈良市の興福寺・東大寺等)事件が題材。主人公は高貴な出自ながら、悪僧(僧兵)として興福寺に身を置く範長(はんちょう)。彼と彼の従弟で興福寺院主・信円、重衡、重 平安末期の平家・平重衡らによる南都焼打ち(奈良市の興福寺・東大寺等)事件が題材。主人公は高貴な出自ながら、悪僧(僧兵)として興福寺に身を置く範長(はんちょう)。彼と彼の従弟で興福寺院主・信円、重衡、重衡の養女・公子、仏師・運慶らが織り成す歴史ドラマを堪能。奈良の町や奈良の仏像が好きで毎年訪れる機会がある。思ってもみなかった関連秀逸小説に出会えて嬉しい。仏像マイ・ベストに入る興福寺国宝館の山田寺・銅造仏頭の因縁も最終章で知れる。次回鑑賞の興趣としてテイク・ノート。般若寺と韮山・願成就院も訪問予定リストに。 …続きを読む
    kawa
    2024年08月24日
    33人がナイス!しています

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