日本の戦死塚 増補版 首塚・胴塚・千人塚

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2022年01月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
528
ISBN:
9784044006587
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日本の戦死塚 増補版 首塚・胴塚・千人塚

  • 著者 室井 康成
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2022年01月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
528
ISBN:
9784044006587

声なき「敗者」たちの記憶、伝承、怨霊譚。全国1686例を収録

合戦、自決、処刑による亡骸を埋葬したと伝えられている戦死塚。ときに死者の霊力を崇敬し、ときに怪異や怨霊の源として畏怖する塚伝承には、「敗者」の声なき声を記憶にとどめようとする日本人の心意が刻みこまれている。各地に残る平将門の首塚と胴塚。元寇、戦国の合戦、幕末維新の無数の死者たちの千人塚。敵と味方の死を冷酷に峻別した戊辰戦争──。大幅増補によって全国1686例の戦死塚一覧、現地写真125点を収録した決定版。 合戦、自決、処刑による亡骸を埋葬したと伝えられている戦死塚。ときに死者の霊力を崇敬し、ときに怪異や怨霊の源として畏怖する塚伝承には、「敗者」の声なき声を記憶にとどめようとする日本人の心意が刻みこまれている。各地に残る平将門の首塚と胴塚。元寇、戦国の合戦、幕末維新の無数の死者たちの千人塚。敵と味方の死を冷酷に峻別した戊辰戦争──。大幅増補によって全国1686例の戦死塚一覧、現地写真125点を収録した決定版。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

序 章 「首塚」は、いかに語られてきたか
第一章 「大化の改新」と蘇我入鹿の首塚
第二章 「壬申の乱」をめぐる塚
第三章 平将門の首塚・胴塚
第四章 「一ノ谷の戦い」の敗者と勝者
第五章 楠木正成・新田義貞の結末
第六章 「関ヶ原の戦い」の敗者たち
第七章 「近代」への産みの苦しみ
終 章 「客死」という悲劇
補 章 彼我の分明──戦死者埋葬譚の「近代」

(巻末)戦死塚一覧 1686例

「日本の戦死塚 増補版 首塚・胴塚・千人塚」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 日本全国に残る「○○塚」。蘇我入鹿や平将門クラスになると、首塚が複数あるのが当たり前。だが著者はその真贋を問うのではなく、それらの塚を祀ってきた人々の心性に注目する民俗学的アプローチを採っている。「近づ 日本全国に残る「○○塚」。蘇我入鹿や平将門クラスになると、首塚が複数あるのが当たり前。だが著者はその真贋を問うのではなく、それらの塚を祀ってきた人々の心性に注目する民俗学的アプローチを採っている。「近づくと祟る」「詣るとご利益がある」という矛盾した言い伝えも数多く残され、確かにこれは民俗の宝庫であろう。江藤新平の墓が多くの参拝者を集めた事例は、明治期にまで持ち越された民間信仰の典型と言えそうだ。ただ、江藤の墓に詣でると「訴訟に勝つ」ことが期待されるなど、司法のプロだった彼の個性を反映しているのが興味深い。 …続きを読む
    Toska
    2025年02月23日
    23人がナイス!しています
  • 1月の角川ソフィア文庫新刊。単行本は15年、洋泉社(未來社出身の藤森建ニ氏により85年設立、98年宝島社の子会社となり、20年2月に解散)刊。国内の首塚や千人塚など1,688例を収録したもの。著名なものは事歴を詳細 1月の角川ソフィア文庫新刊。単行本は15年、洋泉社(未來社出身の藤森建ニ氏により85年設立、98年宝島社の子会社となり、20年2月に解散)刊。国内の首塚や千人塚など1,688例を収録したもの。著名なものは事歴を詳細に考察し、巻末に全国のリストが付くが…まぁ地縁のある場所についてもそんなところに塚なんてあったけな、というほど圧巻の量である。著者は柳田國男研究などの著書がある民俗学者。大化の改新から西南戦争までを対象にしているが、後者だって145年経っていて様々な伝承があるのだ、事歴を理知的に考察する良書だ。 …続きを読む
    CTC
    2022年05月15日
    13人がナイス!しています
  • 「街道をゆく」ならぬ「戦死塚をゆく」。古代から近代までの首塚などの全国の戦死塚を取り上げていく。歴史的史実ではなくその戦死塚が祀られるに至った人々の心意を考察していく。元の本から更に増補され1000事例を 「街道をゆく」ならぬ「戦死塚をゆく」。古代から近代までの首塚などの全国の戦死塚を取り上げていく。歴史的史実ではなくその戦死塚が祀られるに至った人々の心意を考察していく。元の本から更に増補され1000事例を超えて日本の戦死塚が取り上げられる。武将たちがどのように人々から意識されていたのか、歴史観をうかがえるしひとつひとつを丁寧に書いているのでエッセイのようである。ただ、事例表が本全体の3分の1を超えているのは重要だけど読むのは大変だなあと思う。 …続きを読む
    西野西狸
    2022年05月12日
    8人がナイス!しています

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