- 著者 長坂 道子
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2022年02月02日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 264
- ISBN:
- 9784041112199
アルプスでこぼこ合唱団
- 著者 長坂 道子
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2022年02月02日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 264
- ISBN:
- 9784041112199
悶々とする日々で出会ったのは、謎めいた仲間たちと共に歌うこと――。
したたかでアンフレンドリーな、アルプスの小さな山国スイス。在住20年にもかかわらず、いまだここが「居場所」とはいえない――。そんな悶々とした中で出会ったのは、妙に謎めいた、多国籍な仲間たちの合唱団だった。悪戦苦闘の日々、少しずつ謎がとけてゆく仲間たちと、声を合わせて歌いながら「スイスという国」に根を張ってゆく、異文化合唱エッセイ。
(本書「あとがき」より)
居場所ってなんだろう。歴史のどの時点で、世界のどの地点に生を受けるかなど、偶然の出来事でしかない。たまたま居合わせた場所や状況や歴史的時間の中で、人はどうやって居場所を探し、それを耕していけるのだろう。居心地の良い場所が築きにくい時に、息苦しい時に、仲間に入っていけない時に、どこにどうやって慰めを見つけたらいいのだろう。
花の種が風に吹かれてどこかの土に着地する。よく知らない両隣の人たちと共に声を合わせて歌いながら、そんなイメージを私は度々思い浮かべていた。小さな種が、着地したその場所でむっくりと芽を出し、固い土の中にじわりじわりと根を張っていく様を想像した。
(本書「あとがき」より)
居場所ってなんだろう。歴史のどの時点で、世界のどの地点に生を受けるかなど、偶然の出来事でしかない。たまたま居合わせた場所や状況や歴史的時間の中で、人はどうやって居場所を探し、それを耕していけるのだろう。居心地の良い場所が築きにくい時に、息苦しい時に、仲間に入っていけない時に、どこにどうやって慰めを見つけたらいいのだろう。
花の種が風に吹かれてどこかの土に着地する。よく知らない両隣の人たちと共に声を合わせて歌いながら、そんなイメージを私は度々思い浮かべていた。小さな種が、着地したその場所でむっくりと芽を出し、固い土の中にじわりじわりと根を張っていく様を想像した。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
「アルプスでこぼこ合唱団」感想・レビュー
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スイスに移住し、どうしてもこの国に溶け込めないで悩む著者が、合唱団に参加することを通じて居場所を見つけてゆく経験が綴られる。合唱について、ドイツ語について、スイスという国についてなど、著者の知性に溢れ …続きを読む2022年03月26日96人がナイス!しています
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スイスといえばハイジ。雪を抱いたアルプスと、チーズやチョコレート。スイス、素敵ね、などと言いつつ知っているのはお粗末な限り。その謎の国スイスに住む著者も、どうもスイスには馴染めない。公用語がドイツ語と …続きを読む2022年06月10日8人がナイス!しています
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最初、文章表現にうまく馴染めなくて時間がかかったが少しずつ合唱団での動きが出てくるとページが進むようになった。スイスという国、人柄についてなど、本書を読んでいなければ知ることもなかっただろうなあ。貴重 …続きを読む2022年06月10日3人がナイス!しています