増補 日本古代文学入門

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年09月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
480
ISBN:
9784044006532
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増補 日本古代文学入門

  • 著 三浦 佑之
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年09月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
480
ISBN:
9784044006532

エロ、グロ、ナンセンス、スキャンダル…最高に刺激的な古典文学の道しるべ

現代の病根は、7、8世紀に萌芽した? 死への恐れ、衰えない肉体へのあこがれ、純愛やスキャンダル、殺人鬼の出現や親子の断絶……現代でも起こる出来事が『古事記』『万葉集』など約1300年前の古代文学に描かれている。国家の動きや権力の移動ではなく、ふつうの人びとが何を考えどう暮らしていたかを読み解く。 現代の病根は、7、8世紀に萌芽した? 死への恐れ、衰えない肉体へのあこがれ、純愛やスキャンダル、殺人鬼の出現や親子の断絶……現代でも起こる出来事が『古事記』『万葉集』など約1300年前の古代文学に描かれている。国家の動きや権力の移動ではなく、ふつうの人びとが何を考えどう暮らしていたかを読み解く。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに
第1章 異界を旅する
 一、死と生の起源-イザナキとイザナミ
 二、不老不死を求めて-タヂマモリ
 三、永遠の命を棄てた男-浦島子
 四、地獄に行った欲張り-田中真人広虫女
 五、旅をしなかった男-くらもちの皇子
第2章 女と男/男と女
 一、桜の女神と岩石の姉-呪詛する父
 二、返されるマトノヒメ-入水する女
 三、娘を認知した天皇-他人のそら似
 四、松に変身したふたり-恥じる恋
 五、蛇に見そめられた女-愛欲の果てに
第3章 エロ・グロ・ナンセンス
 一、殉死はなかったか-埴輪の起源
 二、天皇の秘かな楽しみ-殺人の快楽
 三、大きな神と小さな神-くさい話
 四、鬼に喰われた子どもと娘-笑われる親
 五、修行僧に感応した吉祥天女-不浄の染み
第4章 スクープされた事件
 一、盲目の少年と潔い男-滅びの美学
 二、天と赤兄と知る-有間皇子の謀反
 三、継母に殺された継子-大津皇子事件
 四、額田王をめぐる二人の男-皇室スキャンダル
 五、道鏡の一物-女帝の恋
第5章 揺らぐ列島、疲弊する人びと
 一、記憶される災厄
 二、天武朝の非常事態-地震に魅入られる
 三、流行病の発生
 四、国家中枢の壊滅-蔓延する「もがさ」
 五、貧困と逃亡-救いとしての山上憶良
終章 苦悩する時代の物語
あとがき
日本列島古代年表

「増補 日本古代文学入門」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 著者のセミナーでサイン入りで購入したもの 勇んで読む。古代人は現代人と同じとか、出来事に対応する行為や、行動、考え方も同じという説はその通りと思う 古典をよむのは現代を考える事だ! 著者のセミナーでサイン入りで購入したもの 勇んで読む。古代人は現代人と同じとか、出来事に対応する行為や、行動、考え方も同じという説はその通りと思う 古典をよむのは現代を考える事だ!
    れいまん
    2021年11月26日
    4人がナイス!しています
  • 夜は神の時間、昼は人間の。その境は神と人間が入れ替わる危険な時間だが、祭りの夜だけは人間が神とともに過ごす。それが律令制度の下での都市型社会の形成によって、変質したという。それがかぐや姫の物語にある。 夜は神の時間、昼は人間の。その境は神と人間が入れ替わる危険な時間だが、祭りの夜だけは人間が神とともに過ごす。それが律令制度の下での都市型社会の形成によって、変質したという。それがかぐや姫の物語にある。かぐや姫は月の都のお姫様で罪を犯したため地上に降ろされ、言い寄る男たちに無理難題を持ちかける。それに対し、くらもちの皇子は行ってもしない伝説上の蓬莱山への往還の物語をでっち上げる。異界である蓬莱山の否定。異界などないという意識と、ベースにある月から来たかぐや姫という異界幻想。この二重性は現在につながるという。 …続きを読む
    シマ
    2022年12月13日
    1人がナイス!しています
  • 各テーマに沿った形で、古代文学のいろんな側面を垣間見ることができる一冊。知っている逸話から初めて知る逸話まで、興味深く読めたかと。何となく難しそうだな…とぼんやり思っていた世界が、思いの外、現代にも通 各テーマに沿った形で、古代文学のいろんな側面を垣間見ることができる一冊。知っている逸話から初めて知る逸話まで、興味深く読めたかと。何となく難しそうだな…とぼんやり思っていた世界が、思いの外、現代にも通じるものがあることに気づかせてくれる。不明瞭な部分が多いからこそ、いろんな解釈が生まれて、またそこから物語が生まれていったんだろうな…と思うと面白いな、と。 …続きを読む
    ゆきんこ
    2021年12月26日
    1人がナイス!しています

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