朝と夕の犯罪

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年09月29日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
336
ISBN:
9784041111642

朝と夕の犯罪

  • 著者 降田 天
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年09月29日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
336
ISBN:
9784041111642

日本推理作家協会賞受賞シリーズ。慟哭必至のミステリ。

別々の人生を歩み、10年ぶりに再会したアサヒとユウヒの兄弟。ふたりはある目的のため、狂言誘拐を実行に移す。その犯罪は成功したかに見えたが、思いもよらない結末を迎えることになった。
それから8年後、神倉駅前交番の警察官・狩野雷太は、マンションの一室で衰弱した男児を保護する。男児の傍らには、餓死した妹の亡骸があった。神奈川県警捜査一課の烏丸靖子は兄妹の母親を取り調べるが、彼女がかつて誘拐事件に巻き込まれていたことがわかり、状況は一変する。悲劇的な事件の裏に横たわる、さらなる衝撃とは――。
別々の人生を歩み、10年ぶりに再会したアサヒとユウヒの兄弟。ふたりはある目的のため、狂言誘拐を実行に移す。その犯罪は成功したかに見えたが、思いもよらない結末を迎えることになった。
それから8年後、神倉駅前交番の警察官・狩野雷太は、マンションの一室で衰弱した男児を保護する。男児の傍らには、餓死した妹の亡骸があった。神奈川県警捜査一課の烏丸靖子は兄妹の母親を取り調べるが、彼女がかつて誘拐事件に巻き込まれていたことがわかり、状況は一変する。悲劇的な事件の裏に横たわる、さらなる衝撃とは――。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「朝と夕の犯罪」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 家族を選ぶ権利・・本作で私はまた【家族】を考えさせられた。幼子には選ぶ権利などない。どんな非情な親だとしても子供には全てだ。家族が苦しく自分をも否定する時、大人になった子供はどうするー狩野雷太シリーズ 家族を選ぶ権利・・本作で私はまた【家族】を考えさせられた。幼子には選ぶ権利などない。どんな非情な親だとしても子供には全てだ。家族が苦しく自分をも否定する時、大人になった子供はどうするー狩野雷太シリーズ前作は読んでいないが、虐待を扱う作品は苦しくしんどい。偽りでも家族、見せかけだけの家族・・幸せって何だろう。真相にたどり着いた時、あまりにも悲しくて虚しくて遣る瀬無い。亡くなった幼子がただただ痛ましい。せめて夕夜のこれからの日々が穏やかで暖かくありますように。初めての降田天、じっくりと堪能した。 …続きを読む
    いつでも母さん
    2021年10月20日
    201人がナイス!しています
  • 「お父さん」と車上生活をしていたアサヒとユウヒ。2人の幼少期の話はあまりの貧困ぶりに目を背けたくなった。それからお互いの道を歩み出ししばらくぶりに再開した2人。だけどその再会は偶然だったのか仕組まれたも 「お父さん」と車上生活をしていたアサヒとユウヒ。2人の幼少期の話はあまりの貧困ぶりに目を背けたくなった。それからお互いの道を歩み出ししばらくぶりに再開した2人。だけどその再会は偶然だったのか仕組まれたものだったのか。第二部は前作の神倉駅前交番に勤務する狩野雷太も登場し、事件は解決に向かっていく。ただ、そこにも子供の貧困や虐待が絡んでいて読んでいて辛かった。話はすごく面白く一気読みだった。 …続きを読む
    machi☺︎︎゛
    2021年12月05日
    145人がナイス!しています
  • 2部立て、前作の狩野巡査は2部になってから登場。相変わらずのへらへらキャラだが、推理の冴えは見事。物語はへらへらどころか子供の虐待、ネグレクトと胸が痛くなる。血の繋がらない兄弟、アサヒとユウヒはコソ泥を 2部立て、前作の狩野巡査は2部になってから登場。相変わらずのへらへらキャラだが、推理の冴えは見事。物語はへらへらどころか子供の虐待、ネグレクトと胸が痛くなる。血の繋がらない兄弟、アサヒとユウヒはコソ泥をする父親と車上暮らし。父親が亡くなり別々に暮らすも10年ぶりに再会。狂言誘拐を企み一応の成功は見たものの、予想外の展開に。それから8年後、幼児が衰弱死、1人は生き残るという事件が起こる。そこから繋がる様々な人間模様。負の連鎖が悲しすぎる。そこから見えてくる凄まじいまでの血の繋がり。ラストの景色に救われる。 …続きを読む
    タイ子
    2021年11月14日
    130人がナイス!しています

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