イップス 魔病を乗り越えたアスリートたち

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年10月08日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
280
ISBN:
9784040823973
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イップス 魔病を乗り越えたアスリートたち

  • 著者 澤宮 優
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年10月08日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
280
ISBN:
9784040823973

大事な場面で、手が動かない。その原因はメンタルではなく脳にあった!

原因は、メンタルではなく脳にあった!

大事な場面で、手が動かない。
突如アスリートを襲い、選手生命を脅かす魔病とされてきた「イップス」。
長年、心の病の印象が強かったが、その原因はメンタルではなく脳にあった!
そもそもイップスという医学用語はなく、厳密な用語の定義もない。
不調なアスリートをイップスと噂する状況が続いているが、医学からみていくと局所性のジストニア(不随意運動)といえる。
運動選手が上達するためには、ある程度の熟練まで反復練習は大事だが、度を越えた量になると、脳から身体への指令が上手くゆかず、制御不能の状態になるのだ。
脳の誤動作が引き起こすものといってよい。

イップスの罹患者はその経験を語ることが少ないが、5人のアスリート(岩本勉、土橋勝征、森本稀哲、佐藤信人、横田真一)が取材に応え、罹患と克服の経緯を語ってくれた。
また、アスリートを支えた指導者や医師にも取材し、指導する側・治療する側から見たイップスも詳述した。
原因解明と治療法にまで踏み込んだ、イップスの入門書にして決定版!

※本書は2018年1月に刊行した弊社単行本を加筆修正のうえ、新書化したものです

【目次】
新書版はじめに
第一章 捕手にボールが届かない――岩本勉(元北海道日本ハムファイターズ投手)
第二章 一塁への送球がスライドしてしまう――土橋勝征(元東京ヤクルトスワローズ内野手)
第三章 ボールが指にひっかかる――森本稀哲(元北海道日本ハムファイターズ外野手)
第四章 自分の写真を見たことでパター不振に――佐藤信人(プロゴルファー)
第五章 パターする腕に電気が走った――横田真一(プロゴルファー)
第六章 イップスのメカニズム
おわりに
参考文献
原因は、メンタルではなく脳にあった!

大事な場面で、手が動かない。
突如アスリートを襲い、選手生命を脅かす魔病とされてきた「イップス」。
長年、心の病の印象が強かったが、その原因はメンタルではなく脳にあった!
そもそもイップスという医学用語はなく、厳密な用語の定義もない。
不調なアスリートをイップスと噂する状況が続いているが、医学からみていくと局所性のジストニア(不随意運動)といえる。
運動選手が上達するためには、ある程度の熟練まで反復練習は大事だが、度を越えた量になると、脳から身体への指令が上手くゆかず、制御不能の状態になるのだ。
脳の誤動作が引き起こすものといってよい。

イップスの罹患者はその経験を語ることが少ないが、5人のアスリート(岩本勉、土橋勝征、森本稀哲、佐藤信人、横田真一)が取材に応え、罹患と克服の経緯を語ってくれた。
また、アスリートを支えた指導者や医師にも取材し、指導する側・治療する側から見たイップスも詳述した。
原因解明と治療法にまで踏み込んだ、イップスの入門書にして決定版!

※本書は2018年1月に刊行した弊社単行本を加筆修正のうえ、新書化したものです

【目次】
新書版はじめに
第一章 捕手にボールが届かない――岩本勉(元北海道日本ハムファイターズ投手)
第二章 一塁への送球がスライドしてしまう――土橋勝征(元東京ヤクルトスワローズ内野手)
第三章 ボールが指にひっかかる――森本稀哲(元北海道日本ハムファイターズ外野手)
第四章 自分の写真を見たことでパター不振に――佐藤信人(プロゴルファー)
第五章 パターする腕に電気が走った――横田真一(プロゴルファー)
第六章 イップスのメカニズム
おわりに
参考文献

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

新書版はじめに

第一章 捕手にボールが届かない――岩本勉(元北海道日本ハムファイターズ投手)
まさかあの明るい岩本が/僕はイップスを公表した/プロ三年目で深刻化/ボールが捕手に届かない!/野手のように投げてみろ/光が見えた/「まだこの距離は早いわ」/「蠅叩き」と念じる/内角をどんどん攻めろ/変化を恐れるな

第二章 一塁への送球がスライドしてしまう――土橋勝征(元東京ヤクルトスワローズ内野手)
影のMVPを悩ませていたイップス/ボール回しでイップスが発症/その兆候は高校からあった/技術的要因だった/守備コーチとの出会い/居残りノックの果てに/肘を内側に押し込む/外野へコンバート/驚異の左投手キラー/ヤクルト優勝の影のMVP/大魔神・佐々木から本塁打/どんな送球でも捕ってやる!

第三章 ボールが指にひっかかる――森本稀哲(元北海道日本ハムファイターズ外野手)
指にかかって強く投げられない/一塁にハーフバウンドで投げてしまう/日本ハム期待の大型遊撃手/克服のためのポイント/白井のイップス論/外野手という選択/外野で見つけたやりがい/ついに一軍で活躍!/ヒルマン監督を唸らせた気迫/プレーオフで発揮された守備力/新庄から譲られた「背番号一」/西武でもベテランの味を発揮 etc.

第四章 自分の写真を見たことでパター不振に――佐藤信人(プロゴルファー)
栄光の絶頂でイップスに/芸能人とのコンペが嫌だった/異色の経歴/井上プロコーチと二人三脚/調子を崩した欧州ツアー/破滅の方向に自転車を漕ぐ/イップス=鬱ではない/泥沼の中をもがきながら/日本オープンで優勝争い/人が喜んでくれるプレーをしたい

第五章 パターする腕に電気が走った――横田真一(プロゴルファー)
腕に電気が走った!/もうパパは終わったかもしれないよ/アプローチイップスもあった/超一流はイップスにならない/ついにシード権も失って/四つある人の体の規則性/ゴルフと自律神経/復活をかけたキヤノンオープン/石川遼を振り切って優勝/イップスの研究で医学修士号を取得

第六章 イップスのメカニズム
少年野球のイップス/ゴルフイップスの低年齢化/どんな競技にもイップスは存在する/江戸時代に見られたイップス/スポーツ心理学から見たメカニズム/イップスはジストニアの可能性が高い/克服はメカニズムを知ること/医学から見たイップス/イップスの本体に迫る/いったい脳のどこが問題なのか?/メンタル説への懐疑/イップスという医学用語はない/どうやって対処するのか/情報量の遮断/イップスとは何者か etc.

おわりに
参考文献

「イップス 魔病を乗り越えたアスリートたち」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 私自身少年野球のコーチをしていてバッピの際にうまく投げられずイップスでは?と思っていた。監督や他のコーチ、保護者が見ていると思うと緊張して上手く投げられないのが要因ではないかと思っていたが、イップスと 私自身少年野球のコーチをしていてバッピの際にうまく投げられずイップスでは?と思っていた。監督や他のコーチ、保護者が見ていると思うと緊張して上手く投げられないのが要因ではないかと思っていたが、イップスというのは造語であって医学用語ではなくノーコンやスランプ、ファインプレーなどと同様の選手の状態を示す言葉に過ぎないとあった。また、要因は様々で必ずしもメンタルからではないということも分かった。そしてイップスに悩まされたプロ野球選手のエピソードが心に刺さった。不安を抱えている人には特におすすめです。★3 …続きを読む
    りんだりん
    2024年08月15日
    19人がナイス!しています
  • ケガなど肉体的なトラブルが無いのに、野球選手が思ったところにボールを投げられなくなったりゴルファーがパットを入れられなくなったり。これがイップス。病気かと言われれば診察する専門医も居ないし、診断書だっ ケガなど肉体的なトラブルが無いのに、野球選手が思ったところにボールを投げられなくなったりゴルファーがパットを入れられなくなったり。これがイップス。病気かと言われれば診察する専門医も居ないし、診断書だってきっと無いだろう。「メンタルだけが問題では無い」という経験者もいれば「なりやすい性格がある」という人もいる。有名プロスポーツ選手が実名でイップス経験を語る興味深い一冊。 …続きを読む
    4fdo4
    2022年04月30日
    9人がナイス!しています
  • 当方、プロの音楽家で今まさに局所性ジストニアのリハビリをしている。この本にはとても勇気付けられたし、思わず目頭が熱くなるところもあった。また技術的の面でも、野球やゴルフのイップス(その多くが局所性ジス 当方、プロの音楽家で今まさに局所性ジストニアのリハビリをしている。この本にはとても勇気付けられたし、思わず目頭が熱くなるところもあった。また技術的の面でも、野球やゴルフのイップス(その多くが局所性ジストニアと言われている)と音楽家のジストニアに共通点が多いことも分かった(発症前から「その芽はあった」と考える人が多いこと、全身の連動が上手くいかないと発症しやすいこと、フォームや奏法の改善で良くなること等)。 …続きを読む
    ぞね
    2023年03月20日
    2人がナイス!しています

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