鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年05月28日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784041109892

鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

  • 著者 酒井 順子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年05月28日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784041109892

変わり続ける車窓風景に人生と日本を見た、 鉄道紀行界の巨星二人の軌道

鉄道は楽しい。 そして、鉄道は哀しい。

「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百閒
「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三

日本において鉄道紀行というジャンルを示した内田百閒。
「なんにも用事がない」のに百閒が汽車で大阪に行っていた頃、
普通の人にとって鉄道は、何かの用事を果たすために乗るものでした。
それから四半世紀後、異なるアプローチでそのジャンルを背負った宮脇俊三。
彼は、時刻表を小説のように愛読していたことを
『時刻表2万キロ』で告白しています。
鉄道や紀行文学の歴史とともに二人の足跡をたどる1冊です。
鉄道は楽しい。 そして、鉄道は哀しい。

「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百閒
「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三

日本において鉄道紀行というジャンルを示した内田百閒。
「なんにも用事がない」のに百閒が汽車で大阪に行っていた頃、
普通の人にとって鉄道は、何かの用事を果たすために乗るものでした。
それから四半世紀後、異なるアプローチでそのジャンルを背負った宮脇俊三。
彼は、時刻表を小説のように愛読していたことを
『時刻表2万キロ』で告白しています。
鉄道や紀行文学の歴史とともに二人の足跡をたどる1冊です。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

▼目次
1 鉄道紀行誕生の背景は? 
2 生まれた時から「鉄」だった 
3 人生鉄路のスタート地点 
4 それぞれの新橋駅、それぞれの鉄道唱歌 
5 「鉄道は兵器だ!」の時代へ
6 東京大空襲を生き延びて 
7 敗戦の日の鉄道 
8 新たなスタート 
9 鉄道好きの観光嫌い 
10 御殿場線の運命 
11 抗い難いトンネルの魅力 
12 鉄道の音楽性 
13 酒という相棒 
14 女と鉄道 
15 誕生鉄と葬式鉄 
16 曾遊、その喜びと悲しみ
17 旅を書く・内田百閒編 
18 旅を書く・宮脇俊三編 
19 子供の心、大人の視線 
20 「時は変改す」

「鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 私の宮脇俊三初体験も、酒井さんと同じです。脱サラして初出版の著書を、父親が買ってきました。それ以降、父以上に、全著作を読みましたが、早くに亡くなられて。私も乗り鉄。写真にもグッズにも時刻表にも、なんの 私の宮脇俊三初体験も、酒井さんと同じです。脱サラして初出版の著書を、父親が買ってきました。それ以降、父以上に、全著作を読みましたが、早くに亡くなられて。私も乗り鉄。写真にもグッズにも時刻表にも、なんの興味もないが、とにかくずっと乗っていたい、色々乗ってみたい派です。今一番乗りたいのは、タイの戦場にかける橋を通過する列車。百閒の如く、何の用もないが、列車で大阪に行ってきた、は、まさしく、列車での移動のみならず、心の自由だったのだと、この禍下で思いしりました。同じく鉄道好きの酒井さんの真骨頂エッセイです。 …続きを読む
    Kei
    2021年09月19日
    112人がナイス!しています
  • 鉄道紀行作家内田百閒・宮脇俊三両巨匠を女子鉄作家酒井順子さんが、その作品を読み解き語る。わたしは内田百閒先生はともかく、宮脇俊三先生には思い入れがある。デビュー作『時刻表2万キロ』を手にして虜になり、 鉄道紀行作家内田百閒・宮脇俊三両巨匠を女子鉄作家酒井順子さんが、その作品を読み解き語る。わたしは内田百閒先生はともかく、宮脇俊三先生には思い入れがある。デビュー作『時刻表2万キロ』を手にして虜になり、その後、出版された著作は発売と同時に買い求めてきた。坦々としていながら鉄道旅を満喫させてくれる文章は、ひととき自分をも旅の気分に浸らしてくれた。サラリーマン生活の合間に週末一人旅を続け、中央公論の名編集長として活躍、常務を務めて居ながら50代で退社、作家に転身。本当に好きなことに入れ込んだ人生が凄い。 …続きを読む
    まーくん
    2023年05月23日
    95人がナイス!しています
  • 子供が鉄道好きなので、いつの間にかライトな鉄道好きになってました。そんな縁で何気なく手に取った一冊。鉄道紀行界の巨星、内田百閒と宮脇俊三のこともよく知りませんでしたが、変わり続ける車窓風景と日本を見続 子供が鉄道好きなので、いつの間にかライトな鉄道好きになってました。そんな縁で何気なく手に取った一冊。鉄道紀行界の巨星、内田百閒と宮脇俊三のこともよく知りませんでしたが、変わり続ける車窓風景と日本を見続けた二人の足跡は興味深かったです。鉄道は楽しく、そしてなにか癒しや哀愁を感じます。「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百閒。「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三。惹かれるフレーズでした。 …続きを読む
    まちゃ
    2021年06月15日
    62人がナイス!しています

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